アントワープ観光を3泊4日で超満喫する8つのコツ

首都ブリュッセルに次いで2番目に大きな都市アントワープは、ベルギーが世界に誇る17世紀の画家ルーベンスの出身地です。そして、日本でもおなじみの「フランダースの犬」の舞台となった地でもあります。そのほかにもダイヤモンド、欧州の玄関口であるアントワープ港、ファッションの街としても有名です。今回は、3泊4日でアントワープ観光を満喫する方法をご紹介します。

 

アントワープ観光を3泊4日で超満喫する8つのコツ

 

1. 日本からアントワープへのアクセスと市内の交通事情

ブリュッセル同様、アントワープも日本からの直行便がありません。また、アントワープ空港は日本からの乗り継ぎが不便なため、ブリュッセル空港からバスやタクシー、もしくは日本から直行便のあるオランダのスキポール空港から列車で移動するのがシンプルです。ブリュッセル空港からは所要時間45分、スキポール空港からは所要時間1時間10分です。アントワープの主な公共交通機関はバス、トラムです。1回券1.5ユーロ、10回券10ユーロ、1日券5ユーロで販売されています。運転手から買うと割高になるため、駅の切符売り場、キオスクなどで買っておきましょう。

 

2. アントワープの見どころ

アントワープと聞くと、「フランダースの犬」を思い浮かべる方が多いかもれませんが、画家のルーベンスの出身地であるこの街はアート面でも見どころがたくさんあり、そのほかにファッション、ダイヤモンドなども非常に有名です。ちなみにダイヤモンドはベルギーの総輸出額の7%を占めています。また、アントワープ中央駅は「世界で最も美しい駅」の1つにも選ばれていますので、ぜひ訪れてみましょう。次項から、アントワープの魅力について深掘していきたいと思います。

 

3. 「フランダースの犬」の舞台をめぐる

塔の高さ123mというベルギーで最も大きなゴシック教会である「聖母大聖堂」。ここではフランダースの犬の主人公、ネロが見たいと切望していたルーベンスの絵を見ることができます。入場料は6ユーロと少し高めですが、日本語のパンフレットもあります。ちなみに大聖堂の前にはトヨタが寄贈したネロとパトラッシュの記念碑もあります。また、ネロの住んでいたボーボーケンという街には、2系統もしくは4系統トラムで行くことができます。この街にはネロとパトラッシュの銅像、風車のレプリカ、レストラン「パトラッシュ」などがあります。

 

4. ファッションの街でセンスのいいお買い物

アントワープには王立芸術アカデミーがあり、ここから多くの著名なデザイナーが輩出されています。そのためアントワープはモードファッションの街としても非常に有名で、センスのいいセレクトショップ、アンティークショップが数多くあります。大型のセレクトショップとしては「HOSPITAL」「Clinic」が有名。また、大人用だけではなく「KIDS ON THE DOCKS」に代表されるように、ファッショナブルな子供服の専門店も充実しています。ちなみにアンティークショップでは、クレジットカードが使えないこともあるので、お買い物の際には現金を多めに用意しておきましょう。

 

5. 絶品アントワープグルメを味わう

港町であるアントワープは、その歴史的背景から、古くより様々な国から食材、スパイス、ハーブが流通していました。その影響から、現在に至るまで多様性のある食文化が形成されています。シーフード料理では「Fiskebar」がおすすめ。新鮮なマグロ、タラバガニ、エビ、ロブスター、牡蠣などをリーズナブルに食べることができます。港町だけあって、その素材の良さは折り紙つきです。また、雰囲気重視ならば、ブーラ劇場内の「De Foyer」がおすすめ。天井が高く、壁には美しい装飾が施され、まるで舞踏会の会場のような美しさです。メニューはサンドイッチなどの軽食、ミートローフなどの本格的な料理まで幅広くありますが、スイーツやドリンクのメニューも豊富で、ちょっとした休憩にもぴったりです。ベルギー料理については「現地で絶対食べたいおすすめベルギー料理10選!」でさらに詳しく紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

 

6. アート巡りをするなら、お得なアントワープシティカードを手に入れよう

アントワープを観光するならば、便利でお得なアントワープシティカードの購入を検討しましょう。市内の教会、モード博物館やMASなどのミュージアムの入場が全て無料になるほか、公共交通機関も無料で利用することができます。また、このカードを持っていることで自転車を通常よりも安く借りることができ、「frietkot」というフリッツの屋台でも割引されるなど、様々なサービスがあります。料金は24時間が25ユーロ、48時間が32ユーロ、72時間が37ユーロです。アントワープシティカードは、アントワープ中央駅の観光情報デスクなどで購入することができます。

 

7. 少しマニアックなアントワープ観光3選

次に王道からそれて、少しマニアックなアントワープの観光地を3つほど紹介したいと思います。

(1)Chocolate Line
元は宮殿だった建物を改装したチョコレートショップ。テキーラ、ハーブ、ベーコン、タバコなどの変わったフレーバーのチョコレートのほか、チョコレートのリップクリームやボディクリームを販売しています。

(2)Vlaeykensgang
「中世の小道」と呼ばれる路地裏の小径。飲食店、土産物屋が並ぶ通りにある入り口から入って先に進むと、まるで中世の時代のまま時が止まっているような雰囲気を味わうことができます。写真を撮るのが好きな方には特におすすめです。

(3)小鳥の市場
毎週日曜日にシアター広場で行われている市場。その名前のとおり、セキセイインコやヒヨコなどの小鳥が売られているほか、子犬やウサギなどの小動物も売られています。生き物以外にもお花、チーズ、野菜や果物、ソーセージなどの肉製品、アンティーク類など色々なものが売られています。屋台がたくさん出ているので、腹ごしらえをするのにもぴったりの場所。

 

8. アントワープを1日で観光するなら、こんなプラン

まずは、アントワープ中央駅から出発しましょう。半円のアーチのガラスのモザイクの装飾が美しく、「美の巨人たち」にも取り上げられたことがあります。必要があれば、ここでアントワープシティカードも購入しておきましょう。次に、アントワープで外せないのはルーベンスの家、聖ヤコブ教会、聖母大聖堂などのルーベンスゆかりの場所。おおよそ歩いても回れる範囲ですので、ゆっくり見ても午前中いっぱいぐらいで観光できるでしょう。午後からは、ファッションに興味がある方は、おしゃれなショップがたくさんあるZuid地区で買い物やモード博物館に行くと楽しめるのではないでしょうか。「フランダースの犬」が好きな方はトラムでボーボーケンまで足を延ばすのがおすすめです。家族連れの場合には動物園、ダイヤモンド博物館なども楽しめるかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アントワープはアクセスのよさもあり、ブリュッセルから日帰りで観光に訪れる旅行客も多いのですが、見どころが非常に多いので、できればアントワープに宿泊してゆっくりと観光したいところです。また、買い物に関してはブリュッセル以上に楽しめる場所なので、大きめのスーツケースを持って行った方がいいもかもしれませんね。あなたの旅が素敵なものになるよう、願っております。Bon voyage!

 

アントワープ観光を3泊4日で超満喫する8つのコツ

1. 日本からアントワープへのアクセスと市内の交通事情
2. アントワープの見どころ
3. 「フランダースの犬」の舞台をめぐる
4. ファッションの街でセンスのいいお買い物
5. 絶品アントワープグルメを味わう
6. アート巡りをするなら、お得なアントワープシティカードを手に入れよう
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