中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた!

中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた!

近くて遠い存在に思える中国。実は知ってる様で知らないことが意外にたくさんありますよね。たとえば、中国人の名字や名前について、あなたはどのぐらいご存知ですか?日本では「鈴木」「佐藤」が多い名字として挙げられますよね。中国ではどんな名字が多いのでしょうか。

そこで今回は、中国人によくある名前やその傾向についてご紹介します。名前の法則を知ることでより中国のことが好きになりますよ。それではご覧ください。

 

中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた!

 

1. 3文字

中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた

ご承知の通り、中国は漢字の国。我々が日常的に使う文字の発祥地ですね。日本人の名字は、基本的に漢字が使われており、文字数は圧倒的に2文字。名前はというと、名字ほどではないにせよ、やはり2文字が多いでしょうか。ひらがなだけの名前も現代では多いと言えます。

中国ではどうなのかと言うと、名字は基本的には1文字、名前は基本的に2文字。つまり姓名は3文字で構成されている場合がほとんどなんです。直近3代の国家主席の名前をご紹介してみましょう。

習 近平(シー・ジン・ピン)
胡 錦濤(フー・ジン・タオ)
江 沢民(ジャン・ズー・ミン)

この様に、お三方共に基本通りで、名字1文字、名前2文字で構成されています。この構成が基本なんですが、例外も当然あります。

アジア人としてオリンピックの陸上競技で初めて金メダルに輝いたアテネオリンピック110Mハードル金メダリストの劉翔。彼の名字は1文字で劉、名前も1文字で翔。ちょっと極端な例ですが、清朝最後の皇帝「溥儀」。愛新覚羅溥儀が正式な名前です。名字は4文字で愛新覚羅、名前が2文字で溥儀。この様に、いくつかの構成がありますが、基本は3文字の場合が多いのです。

 

2. 多い名字

日本人の名字ランキングのトップ5は、佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺だそうです。それでは中国の名字のランキングのトップ5はというと、王、李、張、劉、陳と言われています。筆者の友人にも、この名字は確かに多いですね。皆さんもご存知の中国人には、この名字の方がおられることでしょう。面白いことですが、前述した直近3代の国家主席の名字はこの中にはありませんね。

また、日本と中国の違いに名字の数の違いがあります。日本の名字は数10万種類と言われていますが、中国の名字の数は数千種類と言われています。同じ漢字を使っていても、歴史と文化や制度の違いで、名字の数にこれだけの差が広がっているのです。

 

3. 性別の区別

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実は中国の方の名前で一番やっかいな側面は、名前を見ただけでは性別の判断が付かないこと。日本人の名前は、ほぼ明確に性別の判断がつく名前がつけられていますよね。健太郎という名前で女性は想像しないし、奈美恵という名前で男性を想像はしませんよね。ところが、中国の方の名前は、文字を見ただけでは明確に男女の違いを判断できないのです。

例えば、朗平。日本人がこの名前を見たら、普通は男性を想像しませんか?この方は中国では伝説の女性スポーツ選手。ロサンぜルスオリンピック女子バレーボールの金メダリストでエース、現在は中国チームの監督である女性の名前なんですよ。ご本人を知っている場合は性別を知っているので話しやすいですが、本人を知らずに、メールをする場合など、名前の後に先生(男性の敬称)を書いてしまったら失礼な事になってしまうので、注意が必要です。

 

4. 結婚と名字

日本では結婚すると、新郎新婦のどちらかの苗字を一つ選択しなければなりませんよね。中国では、結婚してもお互いの苗字はそのままなんですよ。子供が生まれると男性の苗字が子供の苗字になります。ですから、お母さんと子供の苗字は違うのです。これは日本とかなり違うポイントですよね。

 

5. ニックネーム

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日本に初めてやって来たジャイアントパンダ二頭の愛称をご存知ですか?カンカンとランランと呼ばれていました。漢字で書くと康康(カンカン)、蘭蘭(ランラン)。パンダの愛称の様に、中国の人たちは名前の一部を重複してあだ名として言う事が多いです

もう一つの言い方は、名前の一部の字の前に「阿」という字をつけて呼ぶ方法です。日本でも活躍されている上海出身の女性歌手aminさん。本名は巫 慧敏。敏(中国読み ミン)という字の前に「阿」(中国読み ア)をつけてあだ名は「阿敏(アミン)」。日本での芸名はその発音をアルファベットにしてaminとされておられます。

筆者の好きな台湾の女性歌手 張妹恵。彼女は「妹」(中国読み メイ)に「阿」をつけて、「阿妹(アメイ)」a-meiと呼ばれています。

 

6. 流行

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日本でも新生児につける名前には流行があります。2014年の発表された「全国公民身份証号碼査詢服務中心」によると、前年の新生児につけられた男子の名前のトップ3は、

・浩宇(ハオ・ユー)
・子轩(ズー・シュエン)
・浩然(ハオ・ラン)

女子は、

・欣怡(シン・イー)
・紫涵(ズー・ハン)
・子涵(ズー・ハン)

だったそうです。
漢字とはいえ、日本人にはちょっとわかり難い名前が並んでいます。

 

7. 呼び方

中国では、人の名前をどう呼んでいるのでしょう。日本では、一般に「さん」付けしますよね。様であったり、ちゃんであったり、男性なら君であったり、敬称をつけますが、中国ではどうでしょう。

男性には「先生」、未婚の女性には「小姐」、既婚女性には「女史」が基本と言われていますが、これは余り一般的ではありません。普通は氏名をそのまま呼んでいます。日本人には、ちょっと失礼と思えるのですが、中国の方にはこの方が親しみが込められていると感じる様です。

これに対して、もう少し丁寧で、親しみを込める方法もあります。それは、「小」と「老」を苗字の前につけて呼ぶ言い方です。「小」は年少者に対して、「老」は目上の人に対して使います。周近平であれば、年少者は「老周」と呼び、目上の者は「小周」と呼ぶと、親しみを込めながらちょっと丁寧な言い方になるのです。「周さん」「周ちゃん」という感じになります。

中国の敬語については以下に詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

中国語の敬語!場面に合わせて使い分ける8つの文法ルール!
中国語にも場面に応じて一定ルールの敬語表現が存在します。日本語は表現方法が多彩、多様で細やかな言語ですが、現代中国語は日本語と比べると直接的で表現方法はとてもシンプルです。そこで今回は、基本的な中国語の敬語の使い方についてをご紹介します

 

まとめ

同じ漢字で表現する国ですが、日本とは微妙に名前のあり方が違いますよね。仕事や旅行で知り合った中国の皆さんとお付き合いする中で、こうした名前のあり方を知っておくと便利かもしれません。

なお、中国人の名前はとにかく読み方に苦労しますよね。そこで以下の記事に詳しくまとめましたので、合わせて読んでおくとさらに中国人通になれますよ。

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中国語は漢字で書きますが、国際的に報道される場合など、英文媒体にはアルファベットで表記されます。例えば中国の国家主席である習近平さんは、shi jin ping ですが、ここから正しい読み方を見出すことは難しいですよね。そこで今回は、英語で書かれた中国人名の読み方を理解するコツをご紹介します

明日から中国人の名前を読むのが楽しくなること間違いなしです!

 

中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた!

1. 3文字
2. 多い名字
3. 性別の区別
4. 結婚と名字
5. ニックネーム
6. 流行
7. 呼び方

 


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