中国語テク!英語で書かれた中国人名の読み方6つのコツ!

中国語テク!英語で書かれた中国人名の読み方6つのコツ!

中国は漢字の国ですから、当然名前も漢字で表されます。とはいえ、国際的に報道される場合など、英文媒体にはアルファベットで表記されます。例えば中国の国家主席である習近平さんは、shi jin ping(又はShi Jin Ping)、と表記されます。日本人は、習近平(しゅう・きん・ぺい)と読みますので、アルファベット表記だとなかなか読めないですよね。

これは日本人が漢字を使う国でありながら、中国の漢字の発音とは違う発音の言葉を話していることに起因しています。そこで今回は、英語で書かれた中国人名の読み方を理解するコツをご紹介します。

 

中国語テク!英語で書かれた中国人名の読み方6つのコツ!

 

1. 中国語の構成を知る

中国は漢字発祥の国。現在も漢字が使われていますが、我々日本人の使っている漢字とは少し違います。簡体字と言って、簡略化された文字なんです。例えば電気の電は、「电」という具合です。但し、愛はそのまま「愛」という様に同じ漢字の使われている場合もあります。日本語は漢字と共に、ひらがな、カタカナがあって、混在使用しながら、補完しています。漢字のふりがなには、ひらがなか、カタカナが使われています。中国語では、日本語のふりがなにあたる漢字の読みはアルファベットで表記されます。これをピンイン(拼音)と言います。又、発音には4つのアクセント(四声)がある為、アルファベット表記と共に棒線でイントネーションが示されています。この四声が違うと、読み方として同じアルファベットの単語も、全く別の字もしくは意味になってしまう事があるので、この四声はとても重要なんです。

つまり現代中国語は、漢字(簡体字)、アルファベットのピンイン(拼音)、アクセント表現の棒線、という3つを伴って構成されています。但し、全ての書物にピンインと棒線が書かれている訳ではありません。日本語にもふりがながある場合と無い場合があるのと同じです。まず、この構成を知って頂いて、英語で書かれた中国人名を考えてみましょう。英語で書かれた中国人名というのは、ピンインで書かれたアルファベット表記という事です。つまりふりがななんです。アクセントの棒線が伴っているとわかり易くなるのですが、通常アルファベット表記だけしか書かれていない名前を判断するのは難しいことです。何故かと言うと、同じアルファベットでも違う漢字が存在しているからなんです。ですから、アルファベットの名前だけで人名を漢字で書くのはとても至難の業なんです。日本語でも同じですよね。

例えば、<さかい けんいち>さんは、「境健一」なのか、「境謙一」なのか、「酒井憲一」なのか、「堺賢一」なのか、特定はできませんよね。ですから、アルファベットの名前から漢字の名前を特定するのは極めて困難なんです。しかし、ひもとくコツはありますから、それをご紹介致します。

 

2. アルファベットはあくまでも漢字の読み

中国語のピンイン(拼音)をご存知無い方には、アルファベットの中国人名は英語の発音を想像してしまうと思いますが、これはあくまでも漢字の読み方を表しているので、中国語なんです。ですから、アルファベットをローマ字的に読んでしまうと、全く違う発音になってしまいます。例えば、中華人民共和国を建国した毛沢東をピンイン(拼音)で書くと、mao ze dongとなります。そのままローマ字的に読むと「マオ・ゼ・ドン」と言いそうですが、zeは「ゼ」ではなくて、日本語では「ズ」に近い発音になります。ですから、発音という事で言えば、やはり中国語の発音を学んでいないと正確な読みは難しいということになります。

 

3. アルファベット表記の氏名の順番を知る

日本人の名前をアルファベットで表記される場合、概ね名前が先で苗字が後に表記されることが多いと思います。中国の人の氏名がアルファベットで表記される場合は、そのままに苗字が先で名前が後に表記されます。中国・国家語言文字工作委員会が、「姓を先、名を後」にすると規定していることが、海外でも一般化していることが理由の様です。ですからアルファベット表記の中国人名は、最初の単語部分が苗字で、後の二つの単語が名前の部分だと判断できます。(一般的な氏名の3文字の場合)

前述した国家主席の習近平さんのアルファベットで説明すると、shiが習で、jin pingが近平と言うことです。少なくともこうした構成を知っておくことで、苗字と名前を分離して推測することが可能になります。

 

4. 苗字を特定する

中国の人の名前は一般的に3文字で構成されています。(3文字でない場合もあります。)苗字が1文字、名前が2文字というのが一般的な構成です。中国語は日本と違ってひらがな、カタカナがありませんから、全ての文字は漢字です。ですから、文字数はたくさんあるのですが、面白いことに苗字の漢字は余り多くありません。詳しくは「中国人によくある名前を7つのポイントでまとめてみた」をご覧下さい。ここがひとつのポイントで、苗字に使われる文字は少なく、その上限られた苗字を名乗る人が多いということです。つまり、比較的多くの人たちが同じ苗字を使っています。

中国の苗字ランキングのトップ5が次の5つの苗字と言われています。「王」、「李」、「張」、「劉」、「陳」の5つです。次にトップ10までは、「楊」、「黄」、「趙」、「呉」、「周」となっています。何となく見聞きしたことがある感じがすると思います。苗字は日本ほど多くないので、最初のコツは、苗字の発音、つまりピンイン(拼音)を覚えてしまうということです。

例えば今ここに記したトップ10の名前の発音と共にアルファベットを覚えてしまうのです。幸いにこの10の名前のアルファベットは重複がありません。皆違うアルファベットで構成されている苗字です。ピンイン(拼音)をここで紹介すると文字数が多くなってしまうので割愛させて頂きます。漢字を入力するとピンイン(拼音)と四声を示してくれるサイトもありますので、ご利用してみることをお勧め致します。

 

5. 苗字のピンイン(拼音)の重複を抑えておく

その4.でご紹介した10の苗字は、同じピンイン(拼音)が全く無いのですが、中国の苗字にも同じピンイン(拼音)の文字の苗字があります。その4.ではトップ10を覚えてしまうことをお勧め致しましたが、今度は同じピンイン(拼音)の苗字を知っておくことをお勧め致します。

こうすることで、漢字を特定することはできないのですが、アルファベットからあらかた漢字を絞り込むことが出来ます。その最たるピンイン(拼音)はカタカナ表記で表すと『ジャン』になります。例えば、「姜」、「江」、「蒋」です。その他、:『シー』=「石」、「習」。 :『ウェイ』=「魏」、「韋」。 :『ウー』=「呉」、「武」。 :『ワン』=「王」、「汪」。 :『タン』=「唐」、「湯」。などです。重複文字は苗字では余り多くありませんから、このあたりを覚えておけば大丈夫です。

 

6. 著名人の名前を知って文字を覚える

中国の人の苗字は、余り多くない上に同じ苗字を名乗る人が多いので、まだ対応のし甲斐があるのですが、名前となると千差万別でかなり特定が困難です。そこで、とりあえず一般的に日本人にも有名な方の氏名を知っておくのもコツです。有名人の氏名をアルファベットと名前で覚えて、語彙を増やしておく作戦です。

「楊貴妃」=yang gui fei
「毛沢東」=mao ze dong
「鄧小平」=deng xiao ping
「鄧丽君」=deng li jun
「张艺谋」=zhang yi mou
「姚 明」=yao ming
「成 龙」=cheng long
「林志玲」=lin zhi ling
「舒 淇」=shu qi
「章子怡」=zhang zi yi

誰だかわかりますか?

 

まとめ

いかがでしたか?
大方お分かりになられたと思いますが、中国の人の名前は、単にアルファベットを見ただけで特定するのは極めて困難なんです。おおよその推測することしかできません。これは日本人の名前の場合でも同じです。Tanaka Kazuoさんの漢字は何通りも書けるのですから。ですが、ここにご説明しましたコツを知って頂けると、推測がつき易くなると思います。特に、政治家や芸能人などの有名人であれば、アルファベットを見て、ニュースになっている誰なのかを有る程度特定しやすくなると思います。習近平は、(しゅう きん ぺい)ではなくて、shi jin pingさんなんです。

それから、漢字を入力するとピンインにしてくれたり、アルファベットを入力すると漢字にしてくれたりするWEBサイトもありますから、これらを活用することでも有る程度の絞込みは可能です。最後にもう一度申し上げますが、アルファベットから漢字の氏名を特定するのは困難だと知っておいて下さい。

 

中国語テク!英語で書かれた中国人名の読み方6つのコツ!

1. 中国語の構成を知る
2. アルファベットはあくまでも漢字の読み
3. アルファベット表記の氏名の順番を知る
4. 苗字を特定する
5. 苗字のピンイン(拼音)の重複を抑えておく
6. 著名人の名前を知って文字を覚える

 


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