日本からは飛行機で3時間、時差も1時間と、非常に気軽に海外旅行を楽しむことができる中国の天津。しかも街全体が他の大都市より広くなく、観光スポットも市内に密集しているので、ツアーに入らず個人旅行でも十分楽しめます。
そこで心配になるのが現地の物価。個人で旅行するとなると実際にどのくらいの費用が必要になるのか、気になりますよね。天津は日本よりも物価が全体的に安いので、費用が相当かかってしまうということはまずありませんが、ある程度の金銭感覚を持っておくと安心ですよね。
そこで今回は、現地在住の筆者が天津の物価事情とおおよその相場をご紹介します。
中国・天津の物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. 旅行の予算は?
まず中国の通貨である人民元ですが、現在は1元=15-16円ほどになっています。現地でも空港やホテル、銀行で両替が可能ですが、ここ最近は外国人に対して色々と面倒な手続きが加えられているので、日本で両替してくることをおすすめします。手数料などを含めて、1万円=600元ほどになるかと思います。
仮に三泊四日の旅行であれば、2000-2500元分ほどを両替しておくと、観光スポットや食事、お土産にかかる費用を含めて、最後まで十分満喫できるかと思います。ただ、物価が安いので、安くあげたいと思えば1000元ほど、もしくはそれ以下でも十分に楽しめますよ。
2. 人民元は発音に注意!
中国では値段が50元、100元というように○○元と表記されますが、話し言葉では「元(ユエン)」という言葉は使わず、「块(クワイ)」となります。
例えば50元のものを買うとしたら、店員からは50块(ウーシークワイ)と言われます。レストランのメニューやデパートのお土産売り場等では値段がはっきりと表記されていますが、市場など値段が表記されていない所も多々ありますし、値段交渉が必要なところもありますので、簡単な発音は覚えておくと現地の雰囲気をより楽しめます。
なお、天津でお土産を買うときのおすすめショップを以下に集めてみました。ぜひ旅行前にチェックしてみてくださいね。

3. 移動手段はタクシーがスムーズ
天津市内の移動はタクシーが最も便利で、しかも初乗りが8元(120円)と格安です。また北京や上海と違い、天津はあまり渋滞しないので、移動時間が読めないということもあまりありません。またチャーターすることも可能で、日本語ガイド付きのオプションをつけても600元から800元ほどとなっています。
また、たとえ普通のタクシーでも言葉に自信がないとしても、行き先を書いて運転手に見せれば遠回りされることもなく連れて行ってくれます。市内の観光スポットを一日で幾つか回るとして、100元から150元以内で十分収まります。DiDiなどのライドシェアのアプリが登場してからは、白タクもほとんどなくなったので、だまされる心配もありません。仮に遠回りされたとしても10-20元ほどしか変わらないので、大きな影響はありません。
天津の移動については以下に詳しく解説していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

4. 大皿料理が多い天津料理は、何人かで食べるとかなりお得!
天津料理のレストランは、大皿で盛りが良いのが特徴。家庭料理の店であれば、一品30-40元前後で食べることができます。中国人がレストランで食べる時は人数分もしくは人数プラス一品を注文するのが通常なので、4人で行けば4,5品、それにアルコールをつけても200-250元で天津料理を十分楽しめます。
また、朝食の種類が豊富なのも天津の特徴の一つとなっているので、ホテルを素泊まりで予約し、朝食を外で食べるのも天津観光の楽しみの一つとなっています。肉まん、あんかけ豆腐、スープの3品で、10元ちょっとで食べられます。朝から中華はちょっとという方も、マクドナルドやケンタッキーの朝食であれば10元以内で済ませることができます。昼食もあわせて、食事代が一日100-150元といったところです。
ただ、中華に飽きたので他の料理、特に日本料理を食べたいとなると、高くついてしまうかもしれません。
5. 天津観光に外せない遊覧船と馬車
天津観光と言えば、中心部を流れる海河沿いの夜景がメインとなります。冬季は川全体が凍るため営業しませんが、3月末から11月初めにかけては、夜景観賞のための遊覧船が最も人気を集めています。天津駅から乗船して、天津の新たな観光スポットである天津之眼(橋の上の観覧車)まで、川の両側に広がる夜景は必見です。一人100元、65歳以上の方はパスポートを見せると80元になります。
また、日中は五大道と呼ばれる旧イギリス租界を馬車で巡るのも欠かせません。一人80元で、約30分ほどヨーロッパ風の建築が立ち並ぶ租界を馬車から見学できます。
他の観光スポットは、入場料はかかっても20元ほどと、全体が安くなっています。観光のための費用としては、300元ほどと考えておくとよいかもしれません。
6. 値札が付いていない所ではとりあえず価格交渉
中国で食材を買いに行く時に驚かされるのが果物の安さで、特に夏はスイカが一玉10-15元ほどと、日本では考えられないほど安いです。他にも日本では見たことのないような果物もあるので、スーパーをのぞいてみると興味深いかと思います。ほとんどが量り売りで一斤(500g)当たりの値段が表示されます。
お土産は古文化街と呼ばれる商業施設がおすすめで、ここではお土産店の他に、天津の文化を紹介した展示館もあるので、お土産を選びながら観光することができます。値札が付けられていない店が多いので、価格交渉をしてみましょう。もしくは「買三送一(マイサンソンイー)」というフレーズ、「つまり三つ買うから一つおまけして」という意味の言葉も試してみましょう。
また天津と言えば、天津甘栗を想像されるかと思います。中国語では糖炒栗子と呼ばれていて、人気店ではいつも30分から1時間待ちの列ができています。一斤20元ほどで売られています。
なお、ショッピングで使える中国語を以下に特集していますので、こちらも合わせて読んでみてください。

7. 貴重品の保管はしっかりと
以前は駅や観光スポットでは、スリが非常に多く、被害に遭った日本人も少なくありませんでした。最近はニュースでもよく取り上げられているように、監視カメラが至る所に取り付けられていて、100メートルに一つはついているのではと思うほど、たくさん取り付けられています。
そのため、盗まれたり落としたりした貴重品が数十分から数時間以内に警察によって見つけられたというニュースが頻繁に取り上げられていて、生活していても本当に盗難が減ったと感じています。それでも貴重品をなくすと警察での手続きが面倒ですし、せっかくの楽しい旅行が台無しになってしまうので、しっかり保管しておきましょう。
なお、緊急時に使われる中国語フレーズを以下にまとめておきましたので、いざという時のために一読しておくことをおすすめします。

まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したのはあくまでも一般的な予算で、プランの立て方によってはもっと豪華に、もしくはさらにリーズナブルにすることももちろん可能です。天津旅行を計画する際には、ぜひご参考ください。
中国・天津の物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. 旅行の予算は?
2. 人民元は発音に注意!
3. 移動手段はタクシーがスムーズ
4. 大皿料理が多い天津料理は、何人かで食べるとかなりお得!
5. 天津観光に外せない遊覧船と馬車
6. 値札が付いていない所ではとりあえず価格交渉
7. 貴重品の保管はしっかりと