ベネチアの天気を徹底調査!旅行前に知りたい7つの特徴

ベネチアの天気を徹底調査!旅行前に知りたい7つの特徴

アドリア海の北限に位置する水上都市ベネチア。旅行前に知っておきたいことの1つが天気事情ですよね。今回は、ベネチアが年間を通してどのように天気や気温が変動するか、また一年の間にどのようなイベントが行われるのかを7つにまとめて詳しくご紹介します。



 

ベネチアの天気を徹底調査!旅行前に知りたい7つの特徴

 

1. アドリア海の気候

ベネチアのあるイタリア北部はおよそ北緯45度に位置しており、日本では北海道の利尻島が同緯度となります。このように書くと寒いイメージを抱かれるかも知れませんが、地中海性気候の影響でやや気温は高めとなっています。盛夏の最高気温は27~28度、最低気温は16~18度。厳冬期の最高気温が6~8度、最低気温が1~-1度といった具合です。春から夏にかけて降雨量が少なく、観光シーズンには東京の1/2~1/3ほどしか雨が降りません。冬季の降雨量は東京とほぼ同じくらいと考えて良いでしょう。これは地中海南方に位置するアフリカ大陸から、サハラ砂漠を越えた乾燥した高気圧が北上してくる事に起因します。

逆に冬には北から南下した低気圧が雨をもたらします。おおまかに言うと春から晩夏にかけての乾燥した季節と、初秋から冬にかけての湿潤な季節が交互に巡り、美しい四季をこの地に演出しているというわけです。オリーブや柑橘類などの樹木性作物がこうした気候に適しているため、栽培が盛んです。

 

2. ベネチアの気候

基本的には穏やかな地中海性気候に準じます。ただべネチアの特殊な事情として覚えておくべき事は、ここがラグーナの上に人工的に建てられた水上都市という事です。市街地を縦横無尽に走る水路の影響で一年を通して湿度が高く、夏の間は降雨量とは無関係にかなり蒸し暑くなります。

また日没後は気温が急落します。聖堂を見学する際のドレスコード対策にもなるので、薄手の上着を持っていくと役に立つでしょう。初冬には有名なアクア・アルタ(acqua alta=高潮)に見舞われる事もあります。人の力ではどうする事もできない大自然の力を目の当たりにする瞬間です。10月~11月の平均水温は15度前後なので海水に浸かって凍える心配はありませんが、水上都市ベネチアの海抜は軒並み低く、また近年は地下水の汲み上げによって地盤沈下を起こしている地域もあり一階部分の冠水が心配されます。珍しい自然現象ではありますが、荷物の管理にはご注意ください。

 

3. ベネチアの春 3月末~6月初頭

春から初夏にかけてのこの時期は、地中海の観光都市ベネチアを満喫するにはとても良い時期です。最高気温が16~25度と徐々に上がっていく時期であり、海水温も6月には22度ほどに上昇します。天候がやや不安定なところがありますが、ベネチアでも指折りの華やかな行事である「海との結婚」が開催されます。キリスト昇天祭の日(復活祭から40日後。2015年は5月14日)に行われるこの式典は紀元1000年頃の第26代総督ピエトロ・オルセオ二世が始めたものです。

「海よ。永遠の海洋支配を願いベネチアは汝と結婚せり」の言葉とともに金の指輪をアドリア海に投げ入れその繁栄を祈りました。海神への信仰とも取れる行事がキリスト教圏で1000年以上も行われているのも興味深いですね。ベネチアの異称、アドリア海の花嫁はここに由来します。4月25日のサン・マルコの祝日は、愛する女性にボッコロ(bocolo=薔薇のつぼみ)を贈る日でもあります。

 

4. ベネチアの夏 6月~8月

日本では梅雨入りして気の滅入るような日々が続きますが、地中海地方は輝く日差しが降りそそぐ季節となります。最高気温は25~27度ほど。夏日が続きます。最低気温は16~18度。真夏の日差しはかなり強く観光地めぐりには日傘や帽子が必需品となります。日焼け止めや水分補給も忘れてはいけません。高級リゾート地であるリド島で水遊びするならこの時期が良いでしょう。ただしホテルのプライベートビーチも多く使用料はかなり高めです。だからと言って運河に入るのは止めましょう。危険なうえ、この時期の運河は異常発生する藻のために臭いがきつく水質も良くありません。

7月には「レデントーレ」の祭りがあります。華やかに飾られた船を海に出して飲んで食べて楽しむというものです。夜には花火も打ち上げられて祭りのフィナーレを飾ります。本来は、かつて猛威を振るったペストの終息を祝って行われた祭りであり、生の喜びと感謝を表現したものでした。夏は嵐が訪れる季節でもあり、暴風とともに荒れ狂うカナル・グランデの姿はベネチアが海によって生かされている事を強く意識させます。

 

5. ベネチアの秋 9月~10月

ベネチアが最も混雑する時期です。秋の観光シーズンであり、世界中から観光客が押し寄せます。最高気温は18~23度。最低気温が9~14度。夜の冷え込みが徐々に強まります。外出の際には上着をお忘れなく。9月の第一週には有名なベネチア国際映画祭がリド島で開催されます。

またベネチアの大動脈である大運河カナル・グランデを舞台にゴンドラ・レガッタ(gondola regata=ゴンドラレース)も9月の第一日曜日に開催されます。緑地の少ないベネチアですがアルターナ(Altana=屋上テラス、憩い)や壁を伝う植物が美しい紅葉を見せてくれます。10月も半ばを過ぎるとベネチアの秋も終わりです。霧が出る日が多くなり、華やかな色彩も徐々に幻のように薄れていきます。

 

6. ベネチアの冬 11月~2月

冬の閑散期であり、観光業はオフシーズンを迎えます。宿泊料金が軒並み下がるので、敢えてこの時期に訪れるのもお勧めです。厳冬期の12月から2月にかけての最高気温は5度から7度ほど。最低気温は氷点下を少し下回るくらいです。防寒対策をしっかりと準備してください。

この時期のベネチアは南下してきた湿った低気圧の影響下に入るため、霧が多くなります。クリスマス~年越しの時期に入るまでは観光客の姿もそれほど多くないため、人ごみを避けてじっくりと市街を散策するのに向いています。日が暮れるのが早いために遠出は控えたほうがいいでしょう。クリスマスをはさんだ一ヶ月間ほどは休業するホテルやレストランが多いので、この時期の旅行には事前の計画が大切です。やがて2月の仮面カーニバルへ向けて、ベネチアはゆっくりと息を吹き返し始めていきます。

 

7. カーニバル ベネチア最大の祭りにして転覆装置

さて、本稿最後にご紹介するのは2月の半ばから3月の初頭にかけて開催される、ベネチア最大の祭りであるカーニバルです。気温はまだまだ低く、最高気温も10度に届きませんが、華やかに着飾った人々が怪しげな仮面をつけて行き交う姿は蠱惑的な情熱すら感じさせます。カトリックの国で、キリストの断食修行にちなむ斎戎期(肉食をしない期間)の前に思う存分肉を食べ酒を飲んで馬鹿騒ぎする、というのが本来の意味です。謝肉祭という文字通りですね。ベネチアでは仮面を付けて街に繰り出すという、さらに現世離れした様相へと変わっていきます。この仮面の解釈は諸説ありますが、仮面をする事で匿名性の下に個人を隠し、別の人間として振舞う行為は普段の社会秩序を意図的に破壊する機能を持っていました。

仮面は男と女、平民と貴族、若者と老人を容易く入れ替え、人々にとって一種のガス抜きとなっていたようです。この時期にはホテルが非常に混雑します。カーニバルに参加する場合は一ヶ月以上前からの事前予約が基本です。交通機関も混雑が酷いので出来れば余裕を持って、カーニバルに臨みたいところです。

 

まとめ

いかがでしたか?
ベネチアには一年を通して多くのイベントがあふれています。真夏の日差しが注ぐリド島でバカンスを楽しむもよし、穏やかな日差しの中で島々の観光スポットを巡るもよし、波の音だけがする静かな小道を歩きながらベネチアそのものと言葉を交わすもよし。どの季節のベネチアもそれぞれにお勧めできる魅力にあふれています。その時々の気分しだいで訪れる季節を変えてみるのも良いかもしれません。ベネチアは思いもよらない表情で、あなたを迎えてくれることでしょう。

 

ベネチアの天気を徹底調査!旅行前に知りたい7つの特徴

1. アドリア海の気候
2. ベネチアの気候
3. ベネチアの春 3月末~6月初頭
4. ベネチアの夏 6月~8月
5. ベネチアの秋 9月~10月
6. ベネチアの冬 11月~2月
7. カーニバル ベネチア最大の祭りにして転覆装置



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