ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント

アドリア海に浮かぶ水上都市ベネチアは観光都市であると同時に、歴史と芸術の街でもあります。今回は、ベネチアの見どころたっぷりの観光スポット情報から、ベネチア発祥の地「静寂の島」トルチェッロ島の歴史まで、充実した旅行を演出する観光情報をご紹介します。



 

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント

 

1. 水と光のベネチア

イタリア半島の北部、ヴェネト州の東部海岸にその都市はあります。青い水平線の上に立ち上がる丈高き鐘楼、白亜の城壁、朱色に連なる甍の波。それが蜃気楼ではないと実感したとき、あなたは溜め息を禁じえないでしょう。ここは水上都市ベネチア。伝説によれば紀元421年に建国された古の海洋都市なのです。

これまで多くの芸術家がこの地を訪れては自らの筆でその姿を伝えてきました。しかし多くの絵画や書物が書かれたにもかかわらず、その姿はフランスの歴史学者フェルナン・ブローデルをして「どんな大部な書物もベネチアを完全に書き尽くすことは出来ない」と言わしめたほど多様な横顔を持っています。この街を訪れた旅人は初めて見た景色になぜか懐かしさを覚え、長年にわたり見知っているはずの光景に直面して、初めて見るような感動を覚えるといいます。水と光が織り成す独特の陰影は同じように見えても、二つとして同じものはない――それが時としてこのような感覚を見る者へ与えているのかもしれません。

まずはベネチアを包み込む水と光を感じてください。それはこの地で隆盛したベネチア派の画家たちが感じていた水と光でもあるのです。

 

2. 観光都市ベネチアの歴史

現代でも多くの外国人観光客でにぎわうベネチアですが、旅人を迎え入れる産業が盛んになるのは11世紀末から始まる十字軍の頃からといわれています。当時エルサレム奪還を目指す十字軍は地中海の拠点として、まずはベネチアを目指しました。聖地に向かう人々がなぜ殊更にベネチアを目指したのかといえば、地理的な要因もさることながらベネチア自身が国家を挙げて聖地巡礼の根拠地を演出したことに因ります。

例えば、国家規模の旅行代理店を運営していたと想像すると分かりやすいでしょうか。もちろん海運業は聖地への輸送に止まるものではなく、東方世界を含め広範囲にわたる交易を行って地中海の女王とも称される大海洋国家を築いていきました。やがて大航海時代の訪れとともに地中海貿易の重要性が低くなっていきました。インド・アジア航路の開拓がスペイン、イギリス、フランスの台頭を招きベネチアの交易力は衰えていきます。そこでベネチアは、ガラスやレースなどの国内産業の振興に力を入れ始めました。これが現代まで伝わるムラーノ島のヴェートロ・ディ・ムラーノ(vetro di Murano)とブラーノ島のメルレット(Merletto)の原型です。

それまでエルサレムへの通過点でしかなかった国は、自国の芸術文化を売りにする国へとその姿を変えていったわけです。やがてオスマン帝国、ナポレオン率いるフランスとの戦いを経てベネチアは共和国としての歴史に幕を降ろす事になります。以降1886年の普墺戦争までオーストリアの支配下に置かれる事となります。

 

3. 世界一美しい広場「サン・マルコ広場」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_サンマルコ広場

さて、それではいよいよベネチアの海の玄関口であるサン・マルコ広場をご紹介いたしましょう。ベネチア本島の南側、アドリア海を抜けてサン・マルコ運河を北上した先にこの広場はあります。海側正面の入り口に立つ二本の円柱の頂では、ベネチアの守護聖人サン・テオドロスともう一人の守護聖人サン・マルコの象徴である有翼獅子の像が海を見守ります。

円柱の西側左手には16世紀の建築家サンソヴィーノの設計による重厚荘厳な佇まいの国立マルチャーナ図書館、そして東側右手には、かつて地中海の覇者として莫大な富と権力を誇っていた時代の象徴である総督府ドゥカーレ宮殿が鎮座しています。ビザンチン風の美しいアーチが続く柱廊と繊細な飾りの施された小尖塔は息を飲むほどに美しいです。この海の玄関口に面した広場をピアツェッタ(Piazzetta=小広場)と呼びます。市街地のカンポ(Campo=語源は畑・野原)よりも人為的な広場という意味合いを含みます。

ピアツェッタを奥へと進み、鐘楼を軸に左へ曲がれば目の前に広がる場所こそベネチアの誇るピアッツァ・サン・マルコです。ベネチアでピアッツァ(Piazza=大広場)の称号を冠するのは唯一、このサン・マルコ広場だけです。奥行157メートル、幅82メートルの広場を取り囲む回廊には旧庁舎やコッレール博物館のほかカフェなど様々な商店が軒を連ねています。そして振り向いた正面には絢爛たるサン・マルコ寺院のドームがあなたを見下ろしているはずです。18世紀にこの地を占領したナポレオンから「世界で最も美しい広場」と讃えられたこの広場から、ぜひベネチア観光の第一歩を始めてください。

 

4. 栄華の跡「ドゥカーレ宮殿」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_ドゥカーレ宮殿

ベネチア共和国時代に総督府が置かれていた宮殿です。宮殿の中庭には真水の確保が重要だったベネチアには欠かせない井戸が置かれ、ひとつのピアツェッタ(Piazzetta=小広場)となっています。見どころは何と言っても提督府公邸として使用されていた3階と、謁見の間や元老院の間など政治の中枢として使用されていた4階です。ヴェロネーゼ、ティントレット、ヴェロネーゼ、ティツィアーノら名立たる画家の大作を目にする事ができます。また宮殿に併設された牢獄を見学できる裏ツアーもあります。日本語のガイドはありませんが少し変わった観光をしたいという方にはこちらもお勧めです。覇権国家としてのベネチアを垣間見る事ができます。予約は必要ないとされていますが参加人数が少ないと取り止めになる事もあるようなので、早めに窓口で問い合わせたほうが良いでしょう。広場を見下ろす二階のカフェもお勧めです。

 

5. 精神的支柱「サン・マルコ寺院」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_パラドーロ

キリスト教のシンボルであるにもかかわらず、どこか東洋の寺院を思わせる姿をしたロマネスク・ビザンチン様式の建物です。ベネチアが地中海貿易を介してオリエントの国々と深い係わりを持っていたことがそこからは覗えます。内部は圧巻の一言です。床は大理石で張られ、壁と天井は大理石とガラスのモザイク、金で覆い尽くされています。

寺院最大の宝物である祭壇画パラドーロ(Pala d’ Oro)はぜひご覧になってください。1300粒の真珠、400のガーネット、300のエメラルドとサファイア、90のアメジストなどで飾られた宝物と呼ぶにふさわしい大作です。聖堂内では過剰な肌の露出が禁じられているため、薄着だと入場を断られる場合があります。そのため真夏でも何か薄手の上着を持っていくことをお勧めします。女性ならば大き目のショールが一枚あると便利でしょう。

 

6. 老舗カフェ「フロリアン」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_フロリアン

さて、絢爛豪華な宮殿や寺院を観光して疲れた身体を、1720年創業のカフェ・フロリアンで癒してはいかがでしょう。バイロンやディケンズ、プルーストなど著名な文学者に愛されたカフェは今もサン・マルコ広場で営業しています。店内の個室も美しいのですが、天気がよければ屋外の席も良いでしょう。カフェ・フロリアンはカフェ・ラテ発祥の店として有名です。お値段は9ユーロ。豪華な内装に囲まれて紳士的なカメリエーレの給仕を受けながら、落ち着いたひと時をお楽しみください。

ちなみにベネチアではグラスワインの事をオンブラ(Ombra=影)と呼びます。かつて屋外でグラスワインを提供していた頃にワインを日差しから守る為、広場にそびえる鐘楼の影を追ってその中で提供した事からワインそのものを影と呼ぶようになったということです。

 

7. ガラスの島「ムラーノ島」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_ムラーノ島

まだまだ見どころの多いベネチア本島ですが周辺の島にも目を向けてみましょう。お勧めはベネチアングラスの島、ムラーノ島です。大小五つの島からなるムラーノ島は火を扱うガラス職人たちの島です。ベネチア本島の建造物は外壁はレンガでも骨組みは木造のため火災に弱く、1219年の失火事件をきっかけにガラス職人たちがこの場所に集められました。いかにも職人の島といった風情ですが、街路に面したショーウィンドウにはきらびやかなガラス製品が並び旅行者の目を楽しませてくれます。製作行程を見学できる工房もあります。

 

8. 始まりの島「トルチェッロ島」

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント_トルチェッロ島

さて、華やかなベネチアが表の姿ならば、人の姿もまばらなベネチアは観光都市の仮面の下に隠された素顔といえるでしょうか。トルチェッロ島はベネチア発祥の地といわれる島のひとつです。かつては多くの人が住んでいた大都市でしたが、海から運ばれた砂の堆積によって伝染病が蔓延し人口が激減しました。7世紀に建てられたベネチア最古の教会、サンタ・マリア・アッスンタ聖堂が辛うじてかつての栄華の名残をとどめます。聖堂内に描かれたモザイク画の聖母子像は慈悲の聖母と呼ばれ、どこか哀しみを湛えた姿で見る者の胸を打ちます。また島内のホテル「ロカンダ・チプリアーニ」は僅か6部屋の小さな店構えながら文豪ヘミングウェイやダイアナ元皇太子妃も訪れたシックで落ち着いた高級ホテルです。華やかなベネチア本島を一時はなれて、この静かな始まりの島の空気を呼吸するとき、あなたの胸には何が去来するのでしょうか。この暗い影もまた、ベネチアの見せる横顔のひとつなのです。

 

9. 旅するときの注意点

華やかな魅力と微かな影が入り混じったベネチアの魅力をお伝えできましたでしょうか。ここでは本稿で触れられなかった情報などをご紹介いたします。

■ベネチアは自動車進入禁止。
ご存知の方も多いと思いますがバイクやスクーターも禁止です。入り組んだ迷路のような道が段差となって立ちはだかる街中の移動は自分の足かゴンドラ頼りとなります。

■イタリアで最も物価が高い。
立地のためかお値段が張ります。滞在税というものがあり長期滞在する場合は期間に応じた税金を追加で支払わなければなりません。このためイタリア本島に宿泊するのもひとつの手です。

■シーズンによって宿泊料金が違う。
2月~11月の繁忙期と1月、12月の閑散期ではホテルによっては5倍以上の違いになる事もあります。敢えて12月の閑散期に訪れてみるのもいいかもしれません。

●虫除けスプレーを鞄に。
海に浮かぶ街であるベネチアは湿度が高く虫が多いです。外出の際には鞄に忍ばせておく事をお勧めします。

●アクア・アルタ(acqua alta=高潮)にご注意。
水上都市であるベネチアは押し並べて海抜が低く、時にアクア・アルタと呼ばれる異常潮位現象に襲われます。こうなるとベネチアの街は至るところが冠水します。イベントとして割り切ってしまえば楽しくもありますが、運河と歩道の区別も付きにくくなるので注意が必要です。現在はベネチア市のHP(英語)でアクア・アルタ情報を提供していますので、こちらをご覧いただけるとある程度の予測が出来ます。

 

まとめ

いかがでしたか?
このようにベネチアは遥かな昔から同じ場所に、ほとんどその姿を変えることなく残ってきた場所です。それは一種の奇跡のようなものです。千年以上もの時代の波にさらされてなお、風化する事も無くラグーナの上にそびえる幻のような都市。その運河の上で、入り組んだ小道の奥で、陽だまりの広場で、数え切れないほどの物語が生まれては消えていったのです。さあ、自分の物語を刻むために一歩を踏み出してみてください。ベネチアはどんな横顔であなたを迎えてくれるでしょうか。

 

ベネチア観光を超満喫できる!おすすめ9つのポイント

1. 水と光のベネチア
2. 観光都市ベネチアの歴史
3. 世界一美しい広場「サン・マルコ広場」
4. 栄華の跡「ドゥカーレ宮殿」
5. 精神的支柱「サン・マルコ寺院」
6. 老舗カフェ「フロリアン」
7. ガラスの島「ムラーノ島」
8. 始まりの島「トルチェッロ島」
9. 旅するときの注意点



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