ニューヨークとの時差を分析し最高の旅行にする5つのコツ

ニューヨークとの時差を分析し最高の旅行にする5つのコツ

アメリカ旅行の中でも断然人気の高いニューヨーク。ニューヨークには、観光客の求めるすべてがあるからです。マンハッタンの中心街には、ブロードウェイの劇場街、メトロポリタン美術館、ニューヨーク自然史博物館のようなミュージアム、自由の女神やエンパイア・ステートビルのような観光名所が立ち並び、セントラルパークのような自然を残した公園や動物園もあります。一度は行ってみたい、一度行ったら何度でも行きたくなる、そんなニューヨークだけに日本からの飛行機も毎日何本も出発しています。どんな航空会社のどんな便で行くのがいいのか、今回は時差とフライト時間などからニューヨーク行きのチケットを選ぶコツをご紹介します。

 


ニューヨークとの時差を分析し最高の旅行にする5つのコツ

 

1. ニューヨークとの時差は13~14時間

日本とアメリカの間には時差があるのはみなさんご存知だと思います。アメリカの場合ややこしいのは、アメリカ国内にも時差があり、さらに標準時と夏時間があるというところです。西海岸のロサンゼルスと東海岸のニューヨークでは3時間の時差があるので、乗り継ぎ便を利用する時などは、アメリカ国内の時差にも注意する必要があります。

さて、日本とニューヨークの時差は標準時では14時間あって、日本が14時間進んでいます。日本の現在の時刻から14時間前がニューヨークの現在時刻です。アメリカの時間はだいたい日本の半日前になるということですね。アメリカには夏時間の制度があります。日本でも名前を聞くサマータイムというものですが、現在のアメリカではデイライト・セービング・タイム(daylight saving time)と呼びます。光の当たる時間を無駄にしない制度というところでしょうか。これを略してDSTと呼びます。アメリカの時刻表示などで、DSTという表示があったら夏時間ということです。夏時間というと真夏の間だけのように感じますが、実際には3月の第2日曜の午前2時から11月の第1日曜日の午前2時までと8ヶ月間も続くので、夏時間というよりも、DSTの方がしっくり来る制度だということがわかります。

DSTでは、時計の針を一時間進めます。前日までの午前8時が午前9時になるので、9時から5時まで会社で働いていた人は、標準時になおすと8時から4時まで働くことになります。日照時間の長い季節は、早起きして早く仕事を終え、夕方から夜までをゆっくり過ごそうという制度なのです。このサマータイムが実施されると、日本との時差は一時間短くなって13時間になります。腕時計などは現地に着いたらすぐ時刻を合わせる人が多いですが、案外忘れがちなのがカメラの日付設定。こちらも飛行機を降りたらすぐに時刻を合わせておくと、写真の日付が翌日になってしまったという失敗を防げます。

 

2. ニューヨークまでのフライト時間は12時間以上

日本からニューヨークへ行くのにかかる時間は、代表的な成田からの直行便で12時間半から13時間半かかります。ニューヨークへの直行便は成田以外に、羽田、名古屋、大阪がありますが、どこでもだいたい13時間前後とみておけば間違いないでしょう。直行便の時間はほぼ一定していますが、経由便となるとこれより大幅にかかることがほとんどです。日本からニューヨークの乗り継ぎ便は、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントン、ダラスなどアメリカの主要都市を経由するものが多く、直行便よりも3~8時間程度時間がかかります。また、日本からニューヨークへは、韓国のソウルや中国の北京、上海を経由するものなどもあり、上海経由の中国東方航空便などでは、上海での宿泊を含めて40時間もかかる場合があります。

 

3. 時間重視なら直行便

日本からニューヨークの飛行機は、観光やビジネスで利用する日本人が多いのでフライトの選択肢も豊富です。時間を重視するのか、価格を重視するのかなど、自分のニーズに合わせた便をじっくり選んで下さい。

時間を重視するならば、やはり直行便が便利です。経由便より価格的には高い場合が多いのですが、ニューヨークに滞在していられる時間が多くなるのは大きなメリットです。経由地の空港で乗り継ぎ便を待つ時間で、ブロードウェイでミュージカルを見たり、メトロポリタン美術館を見学したりすることもできます。旅行日数が短い場合は、経由便との差額で一泊分の自由に使える時間を買えると思ってもいいのではないでしょうか。日本とニューヨークとの時差は約半日ですが、フライト時間がほぼ時差といっしょなので、日付的には日本を出発した日時と同じ日時にニューヨークに着くことになります。8月1日の午後1時に日本を出発すると、同じ8月1日の午後1時前後にニューヨークに着くのです。ですから、直行便も出発時間によって現地での楽しみ方が変わってきます。

午前中に日本を出発する便の場合、到着も同日の午前中になりますから、ホテルに着くのが午後になっても、ほぼ丸一日ニューヨーク観光を楽しめるでしょう。ニューヨークの夜は長いのです。これに対して、日本を夕方以降に発つ便ですと、ニューヨーク着も同日の夕方以降。ホテルに着いても食事をして寝るぐらいになってしまうかもしれません。ニューヨーク観光を目一杯楽しみたいのならば、早い時間に日本を出発する便がお薦めなのですが、これは体力のある人向け、遅い時間帯に着く便で長いフライトの疲れをとり、時差ボケも解消するという方法も決して悪くはありません。どの時間帯に出発する直行便が自分に合っているのかも、直行便を選ぶポイントになります。

ただし、ニューヨーク直行便が豊富なのは成田、羽田の両空港で、名古屋のセントレア発や大阪の関西国際空港はかなり制限されていますから、名古屋や大阪からはいったん成田へ飛んで、そこでニューヨーク行き直行便に乗り継ぐという人も多いようです。もちろん、直行便のない国内の各空港からも、成田や羽田経由ということになります。

 

4. 価格重視なら経由便

飛行時間がかかってもかまわない、ともかく安く行きたいという場合は、乗り継ぎ便を選ぶのが良いでしょう。乗り継ぎ便となると、選択肢はかなり増えます。

基本はアメリカの西海岸や中西部の空港でニューヨーク行きの国内便に乗り換えるという方法ですが、アジア系の航空会社の場合は、いったん本国の空港に戻って、そこからアメリカに向けて飛ぶという方法もあります。たとえば、成田~韓国(ソウル)~アメリカ国内というような便がありますが、これはアメリカ~日本~韓国~アメリカと3ヶ所を巡航している便の、日本~韓国~アメリカのパートを利用していると考えると、何故こういう飛び方をするのかが分かると思います。

経由便は、到着地で入国手続きをした上で国内便に乗り換えるので、入国審査や機内預け荷物の受け取り、国内線のセキュリティ・チェックなどの手続きがあり、次の国内線フライトまで最低でも3時間は余裕をみた方がよいでしょう。航空会社では最低1時間半あれば乗り継ぎができるとしていますが、実際には飛行機が遅れて到着することもありますし、1時間半は飛行機が空港について入国手続きが終わるまでにかかる時間と考えた方がよいと思います。この3時間以上空港で過ごす時間があるため、経由便はどうしても直行便より時間がかかり、午前に日本を発つ便でも、ニューヨーク到着が夜になったりします。価格は安いけれど、現地で使える時間が少なくなるというわけです。

ただし、乗り継ぎ便でも真夜中の午前0時過ぎに羽田を出発するANAのロサンゼルス行きなどを利用しますと、ロス到着が当日の夜、それから6時間後のこれも深夜便に乗ると、ニューヨークに日本出発の翌日の午前6時に着くというフライトもあります。たとえば、金曜の夜に仕事を終えて羽田からの深夜便に乗ると、ニューヨークには土曜の早朝に着いて、丸々一日ニューヨーク観光を楽しめる訳です。旅行日数が少ない場合は、こういう乗り継ぎ便を利用するのも手です。

乗り継ぎ便で注意しないといけないのは、燃油サーチャージの問題です。現在、ほとんどの航空券に、運賃とは別に燃油サーチャージが付加されています。日本からニューヨークへ飛ぶ場合、日系とアメリカ系の航空会社では往復で5万円のサーチャージがかかります。これはエコノミーの格安航空券とほぼ同じ額です。燃油サーチャージは二ヶ月毎に、シンガポールでの燃油価格を基準に見直しされますので、チケットの発券時期によって価格差が生じる場合があります。また、燃油サーチャージがニューヨークまでを一区間として計算しているのか、一フライトごとに一区間と計算しているのかでは、大きな違いが出る可能性もあります。現在はほとんどの航空会社が、日本からニューヨークは乗り継ぎ便でも一区間として計算しているようですが、今後、変更になる可能性もありますし、サーチャージの料金改定もありますので、航空券を買うときはサーチャージのことも考える必要があります。安い航空券を組み合わせて直行便より安く行けると思ったら、サーチャージや空港利用税、航空保険料などが増えて、直行便の方が安くなったなどという失敗にはご注意ください。

 

5. ニューヨークの空港は3つ

東京の国際空港が東京の羽田と千葉の成田の2つであるように、日本からニューヨークに到着する国際空港も複数あります。ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)、ラガーディア空港(LGA)、ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港(EWR)の3空港がそれです。

ニューヨーク州クイーンズ区の南にあるJFKは、アメリカでも最大級の空港で、日系のJALやANAを利用した場合は、ここを利用することになります。JFKからニューヨーク市内への移動は、レンタカー、タクシー、シャトルバスといった自動車の他、エアトレインという空港の専用電車と、ロングアイランド鉄道や地下鉄A線を利用して市内に入ることもできます。タクシーの場合はチップも含めて100ドル弱かかりますが、シャトルバスはチップ込みで20数ドル、エアトレインと地下鉄ならば10ドル程度と、運賃にもかなり開きが出ます。

同じくニューヨーク州クイーンズ区の南に位置するラガーディア空港は、3空港の中では規模が小さく、アメリカ国内線に乗り継ぎをした場合にしか利用することはありません。この空港はマンハッタンにもっとも近いので、タクシー料金もJFKの半額程度で済みます。また、ブロードウェイと西106丁目まで行く路線バスが24時間運行しているので、これを利用すればバス料金の2ドル50セントでマンハッタンまで行くことができます。ただし、スーツケースなどの大きな荷物がある場合は、15ドル程度で利用できるシャトルバスを利用する方がよいでしょう。

ニューヨークのお隣、ニュージャージー州にあるのがニューアーク・リバティー国際空港です。アメリカでもっとも古い歴史を誇る空港で、ユナイテッド、デルタなどの米系航空会社の直行便を利用した場合、ここに到着することがあります。ここは距離的にはJFKとあまり変わりはないのですが、州をまたいでいるためにニューヨークに入るトンネルの利用料が加算されます。また、マンハッタンからニューアークまでタクシーで行く場合、料金にトンネル通行料、タクシーがニューヨークに戻るためのチャージなどが20ドル以上加算され、チップも含めるとかなり割高になります。ニューアーク・リバティーからの移動は20ドル前後のシャトルバンがお薦めですが、空港周辺を走るモノレールと全米を走る鉄道アムトラックを組み合わせると、30分程度でマンハッタンの中心地にあるペンシルバニア駅通称ペン・ステーションまで行くことができます。料金も12ドル程度と安価なので、安く早くマンハッタンに到着したいという時は便利です。ちなみに、ペン・ステーションの駅前に建つペンシルバニア・ホテルは、グレン・ミラーの名曲「ペンシルバニア65000」のモデルになったことでも有名な歴史的ホテルです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
このようにニューヨークへの旅行では、直行便、経由便、航空会社、経由地、到着空港などによって、さまざまなルートが選べ、また料金もかなり大きく変わってきます。昔は、旅行代理店などに見積もりを出してもらって最善のルートを探したものですが、今はインターネットが発達しているので、個人でも簡単にいろいろなルートの見積もりを出すことが可能になりました。ここで紹介した情報を活かして、ニューヨーク旅行のもっとも良いプランを立ててみて下さい。

 

ニューヨークとの時差を分析し最高の旅行にする5つのコツ

1. ニューヨークとの時差は13~14時間
2. ニューヨークまでのフライト時間は12時間以上
3. 時間重視なら直行便
4. 価格重視なら経由便
5. ニューヨークの空港は3つ


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