ロシアへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話!

ロシアへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話!

ロシアに移住したい!旅行に行って気に入ったから、ロシア文学が好きだから、とにかく外国で働いてみたいから…その理由はさまざまでしょう。筆者は、留学生として半年、日本語教師として2年滞在した後、ロシア人と結婚してロシアに移り住みました。その体験をふまえて、今回はロシアへの移住に興味をもっている人たちに、知っておいてほしいポイントを7つご紹介します。

 

ロシアへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話!

 

1. ロシアに住む方法

ロシアに長期滞在したい人は、その手段を模索していると思います。留学、起業、日系企業に勤める、日本語教師や料理人として働く、ロシア人と結婚するなどが主な手段でしょう。ロシアには、ワーキングホリデーも青年海外協力隊もありません。旅行するにもビザが必要で、気軽に住める国ではないのが現状です。

 

2. ロシアの生活費

筆者は今、モスクワから飛行機で2時間のところにある、人口50万人規模の地方都市に住んでいます。支出は町や個人によって差があると思いますが、参考までに我が家の1か月の生活費を書いておきますね。

・家賃(主人の親名義のマンションに住んでいるので無料)
・電話・電気・ガス・ネット代(900RB)
・ケーブルテレビ代(200RB)
・管理費と水道代(1500RB)
・2人分の食費(9000RB)
・冬季の暖房代(1100RB)

これに雑費や交際費を加えて月に16000RBは使っています。1RB(ルーブル)=1.6円で計算すると、25000円ぐらいです。ちなみに去年のこの町の平均月収は、約27000円でした。ロシアでは医者や教師の給料が低くて、筆者が大学で日本語教師をしていたときの月収は約10000RBでした。現地採用の日本語教師としてロシアに移住したいときは、副業について考える必要があるかもしれません。

 

3. ロシアに住む時の心構え(生活面)

電気や水が止まったり、お湯が出なかったりするときがあります。特に学生寮には、設備の良し悪しに大きな差があるので、そこを知っている人に留学前に情報をもらったほうがいいです。日本食については、普通のスーパーで醤油は手に入ります。お米は、外国のパサッとしたものを食べています。和食レストランの質や、輸入食品店の品揃えは、町によって違います。筆者の町では、そば、うどん、てりやきソース、わかめ、塩昆布、だしの素などが入手できます。気候については、やはり寒い地域が多いです。毎年、10月~3月頃まで雪が積もっている町も少なくありません。でも家の中はセントラルヒーティングで常に温かいので、筆者はそんなにロシアの冬が苦じゃありません。ただ、春に雪解け水で道路がぐちゃぐちゃになり、靴やズボンが泥だらけになるのは本当に困りものです。

 

4. ロシアに住む時の心構え(対人関係)

英語を流暢に話せる人が日本人同様それほど多くないので、移住となるとロシア語を勉強する必要が出てきます。性格については、ロシア人は冷たく無表情と思われがちですが、作り笑いをしないだけで、授業中ちょっとしたことでもよく笑う学生が多かったです。親しくなると特に、思ったことをズバズバ言うのが普通なので、あなたが自分の意思を伝えずに我慢していると、自分にも周りのロシア人にもストレスがたまっていくかもしれません。

 

5. 実際住んでみて大変なこと・よかったこと

大変なのは、しょっちゅう仲間内の集まりがあって、それも当日急に決まるので、段取りになく遊びに行ったり、人が来たりすることです。たいてい、誰かの家に集まって、食べてひたすら話します。主人の両親も近くに住んでいるのですが、毎日の連絡はもちろん、週に2、3回は会っています。このように人間関係が密で、頻繁に人と会うのは時々しんどいですが、ロシア人の日常やコミュニケーションの仕方を学ぶいい機会にもなっています。ロシアには、家族や友達や古い物を大切にする素朴なところがあるので、それを体験できたとき、この国に来てよかったなと思います。

 

6. オススメの町

移住となると、直行便があって、日本の大使館か領事館があって、日本の食品が割高でもある程度手に入りやすい所が便利だと思います。贅沢を言うと、日本人の原風景である海か山があるところ。この条件を全て満たしている町があります。成田空港から直行便で3時間弱のところにあるウラジオストクです。海に面しているため、新鮮な海産物が手に入ります。日系企業が多いので、そこで働く日本人も多く、日本語を勉強しているロシア人もたくさんいます。移住に興味がある人は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

7. 短期滞在許可を得るには

留学や仕事でロシアに来たときは、ビザ関係のことは、受け入れ機関の指示に従ってすればいいだけでした。主婦としてロシアに来たときは、受け入れ機関がなかったので、定住の申請を自分でしなければなりませんでした。ロシア人と結婚しても永住権はもらえず、まず3年の短期滞在許可をもらって、そのあと長期滞在許可を5年ごとに申請することになりました。

短期滞在許可の申請のために、パスポートの露訳と警察発行の犯罪経歴証明書(露訳付き)を日本で用意しました。どちらも自分で翻訳し、領事館で訳の正確性の証明をもらいました。犯罪経歴証明書には、外務省でアポスティーユを付けてもらいました。それからロシアに行って、ロシア語と、歴史や法律に関するテストを受けて合格証明書を受け取り、最後に病院で採血とレントゲンをとってもらって健康診断書を入手しました。ロシアの移民局に、これらの書類と自分の写真と納税証明書と各種コピー(結婚証明書、主人のパスポート、入国カード、滞在許可証)を提出しました。普通のビザでは、90日しかロシアにいられないため一時帰国して、約半年後の審査結果が出る時期に合わせてロシアに渡航し、取得という流れでした。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ロシアに惹かれる人は、洗練されてピカピカなものよりも、素朴でB級なものが好きな人が多い気がします。そういう人たちこそ、ちゃんとしているように見えて、時々「え?!」ということが起きるロシアの生活を楽しめるのではないでしょうか。思い切って飛び込めば、案外ハマって長く居つくことになるかもしれませんよ!

 

ロシアへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話!

1. ロシアに住む方法
2. ロシアの生活費
3. ロシアに住む時の心構え(生活面)
4. ロシアに住む時の心構え(対人関係)
5. 実際住んでみて大変なこと・よかったこと
6. オススメの町
7. 短期滞在許可を得るには

 


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