(Miguel)
マレーシアのクリスマス、あなたはどんなイメージをお持ちですか?マレーシアといえば、年間の平均気温が27~33℃と雪とは無縁の常夏の国。増してや、イスラム教を国教に定め、実に国民の6割強がムスリムというイスラム教国。あまりクリスマスのイメージはないかもしれませんね。そこで今回は、マレーシア人の友人を数多く持つ筆者が、マレーシアのクリスマスはどんな感じなのか、彼らにじっくり話を聞きましたのでご紹介します。
マレーシアのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!
1. クリスマスの時期はいつ?
(Miguel)
マレー語で「クリスマス」はSelamat Hari Natal(スラマッ ハリ ナタル)。ショッピングモールなどではハロウィンが終わるとすぐにクリスマスモードへと様変わりし、1月上旬頃までクリスマスの装飾で彩られます。
マレーシアのクリスマスも12月25日。ですが、一番盛り上がるのは日本と同様、前日12月24日のクリスマス・イブです。ちなみにマレーシアでは、クリスマスの12月25日は国民の休日に指定されています。というのも、マレーシアは多民族国家。様々な民族同士が多様性を認め合い、受け入れ合いながら暮らしている国なので、例えば、ヴィサッ・デー(ブッダの誕生日)や、ディパバリ(ヒンドゥー教徒最大のお祭)、ムハンマド生誕祭など、宗教毎に国民の休日が定められているのです。
2. 色々な顔を持つマレーシアのクリスマス
マレーシアは大きく2つの地域に分けられることはご存知でしょうか?首都・クアラルンプールが位置する西マレーシア(マレー半島)には主にイスラム教や仏教、ヒンドゥー教などを信仰するマレー系、華人系、インド系が多く暮らし、人気観光地でもあるコタキナバルが位置する東マレーシア(ボルネオ島北部)には主にキリスト教を信仰する先住民族が多く暮らしています。
非クリスチャンの多い西マレーシアでは、日本と同様、クリスマスは商業的・イベント的意味合いが強く、大型商業施設で賑わうクアラルンプールでは豪華なクリスマス装飾がひしめく一方、商業施設のほとんどないジョホールバルなどでは途端にクリスマス色が影を潜めます。
一方クリスチャンの多い東マレーシアでは、家のドアノブにリースを飾ったり、部屋にクリスマスカードやツリーを飾ったり、教会の協賛によるクリスマスイベントが開催されるなど、本格的にクリスマスをお祝いします。
同じマレーシアでも、西マレーシアと東マレーシアとでは全く雰囲気の違うクリスマスを味わえることでしょう。一般的に無宗教、あるいは、神道や仏教信徒の多い日本のクリスマスは、商業的・イベント的に楽しむ西マレーシアに非常に近いものがありますね。
3. 西洋のものが並ぶ食卓
クリスチャンが家族や友人らと、ローストターキーやクリスマスケーキ、ワインやシャンパンなどで盛大にクリスマスをお祝いするのはもちろんのこと、非クリスチャンに関しても、「クリスマスといえばこれを食べる」という決まったものこそ無いものの、やはりクリスマスにあやかって西洋のものを食べることが多いのだそう。日本でもクリスマスにあやかってチキンやクリスマスケーキを食べたりしますが、この点も日本とよく似ていますよね。
ただ、ムスリムの場合は飲酒が禁じられていますので、食卓にお酒は一切ありません。ケーキにもお酒が使われることが多いため、お酒を使っていないシュトーレンやパネトーネのほうが主流です。
4. 日本と似た過ごし方
基本的には日本と変わりません。マレーシアではクリスマスは休日なので、家族団らんのひとときを楽しんだり、恋人や友人らと過ごしたり、みんな思い思いにクリスマスを過ごします。
クリスチャンの場合は教会へ足を運び、自宅でクリスマスパーティーを催したり、最近ではホテルやレストランのクリスマスビュッフェやディナーを楽しむ傾向も。そして、子供たちはサンタさんからのプレゼントを心待ちにします。
5. 年に3度のビッグセールに行こう!
マレーシアならではのクリスマスイベントといえば、やはり「マレーシア・イヤーエンドセール」ではないでしょうか。
マレーシアでは年に3回、“国を挙げての”ビッグセール・バーゲンがあります。毎年3月に開催される「スーパーセール」、7~8月に開催される「メガセール」、そして年末年始に開催される「イヤーエンドセール」です。クリスマスの時期は「イヤーエンドセール」にあたり、ショッピングモール等では「クリスマス・セール」と称し、なんと最大70%オフのディスカウントも!さすが、ショッピング大国・マレーシアですね。
ちなみにこの3大セールはガイドブックにも掲載されているほど“超”有名です。
6. マレーシアのクリスマスのおすすめスポットはこの3箇所!
(Miguel)
・スリアKLCC(クアラルンプール)
マレーシアで一番高いクリスマスツリー(天然木ではありません)を見ることができます。スリアKLCCといえば、ペトロナスツインタワーのお膝元。ペトロナスツインタワーとクリスマスツリーの共演は圧巻です。・パビリオン(クアラルンプール)
吹き抜けになっているイベントスペースに、毎年豪華なクリスマス装飾が施され話題を呼びます。ゴスペル聖歌隊による合唱などのクリスマスイベントも行われたりします。・ホタル観賞ツアー(クアラルンプール、コタキナバル)
マレーシアでは1年を通じてホタル観賞が可能です。マングローブの木々に無数に灯る輝きはまるで天然のクリスマスイルミネーションです。
まとめ
いかがでしたか?
ちなみに、常夏の国マレーシアには雪が降りません。それ故マレーシアの人々は雪に憧れ、クリスマスの装飾も雪をイメージしたものが多いのが特徴です。また、日本とよく似た特徴を持ちながらも国際色豊かなマレーシアのクリスマスは、一生の思い出になること間違いなし!ぜひ、クリスマス時期に合わせてマレーシアを訪れてみてはいかがでしょうか?
マレーシアのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!
1. クリスマスの時期はいつ?
2. 色々な顔を持つマレーシアのクリスマス
3. 西洋のものが並ぶ食卓
4. 日本と似た過ごし方
5. 年に3度のビッグセールに行こう!
6. マレーシアのクリスマスのおすすめスポットはこの3箇所!