IELTSを正しく知ろう!TOEICとの大きな7つの違いとは?

IELTSを正しく知ろう!TOEICとの大きな7つの違いとは?

あなたはIELTSというテストを耳にしたことがありますか?IELTSは世界各国で受験者数を増やしており、英語力を測るのに最適なテストとして脚光を浴びています。そこで今回は、日本で大人気のTOEICと比較して、IELTSの問題形式や長所・短所についてご紹介していきます。

 

IELTSを正しく知ろう!TOEICとの大きな7つの違いとは?

 

1. 【IELTS】留学・移住で世界中で使われている【TOEIC】就職・昇進で日本で人気

IELTSはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダへの大学や大学院留学の際に英語力の証明として提出を求められます。イギリスではTOEFLを認めていないことからも、近年ではTOEFLよりもIELTSの需要が増えています。また、オーストラリアやニュージーランド、カナダでは移民の申請時の英語力証明に使わることも。そのため全世界中でメジャーなテストになりつつあります。一方TOEIC(Test Of English for International Communication)のネームバリューは世界的には低め。日本人と韓国人が受験者数の大半を占めています。とは言え、日本国内の企業ではTOEICの点数を重視する場合がほとんどで、TOEICの点数で就職や昇進が有利になることもあります。

 

2. 【IELTS】4つのセクションから総合的な英語力を測る【TOEIC】リーディングとリスニングで日常会話やビジネス会話力を測る

IELTSは大学進学用のアカデミックと一般的な英語能力を測るジェネラルという2タイプがありますが、構成は一緒。リスニング(40分)、リーディング、ライティング(各1時間)、スピーキング(10分〜20分)の4セクションからなり、総合的な英語能力をチェックすることができます。セクションが多いこともあり、テストを受けるときは1日がかりになることも。一方TOEICはリーディングとリスニング(合計2時間)の2セクションで構成されており、日常会話やビジネス会話に焦点をおいた題材となっています。半日で終わることがほとんど。

 

3. 【IELTS】自由記述方式含めた幅広い問題形式【TOEIC】4択のマークシート形式

IELTSの問題形式は幅広いのが特徴。スピーキングではあるテーマについて試験官にスピーチ・質疑応答をおこない、ライティングでは与えられたテーマについてエッセイやレポートを書きます。またリーディングやリスニングでは4択方式に加えて、答えとなる単語やセンテンスを書くという自由記述方式もふんだんに盛り込まれています。TOEICはマークシート方式となっているので、すべての問題を4つの選択肢から選ぶことになります。

 

4. 【IELTS】明確な点数がない【TOEIC】正解数に応じた点数がある

IELTSの採点方法はユニークで、明確な点数ではなくバンドスコアによって評価が決定されます。例えば、リーディングで38問正解した人と40問正解した人が同じスコアの9.0になる可能性が高いのです。このバンドは各テストの難易度によって毎回違うので、前回も今回も30問正解しているのにスコアが違うという可能性も出てきます。このスコアは1〜9まで0.5刻みでつけられ、各セクションのスコアと合計(Overall)が算出されます。TOEICもそのテストの難易度や正答率でスコアがつけられるという点についてはIELTSと同じですが、10〜990点まで5点刻みの点数がスコアとなるのがIELTSとの大きな違いです。

 

5. 【IELTS】一回の受験料は25,380円【TOEIC】受験料は5,725円

気になるお値段ですが、IELTSの受験料はかなり高額。1度で25,380円(税込)となっています。また、IELTS受験の身分証明はパスポートのみとなっており、他のIDはいかなる理由でも受け付けられません。一方TOEICはIELTSに比べるとリーズナブルで5,725円(税込)となっています。

 

6. 【IELTS】主要14都市のみだがほぼ毎週開催【TOEIC】全国80都市で開催だが年10回ほど

IELTSは東京や大阪を始めとした全国14都市のみで実施しています。ほぼ毎週末開催していますが、日程によってはアカデミックのみだったりすることもあるので注意が必要です。一方のTOEICは全国80都市で開催しており、その規模は圧倒的。ただし開催は年に10回ほどと少なめです。

 

7. IELTSとTOEICの長所・短所

色々な違いのあるIELTSとTOEICですが、それぞれ長所・短所は以下のようなことがあげられます。

【IELTS】
(長所)
・世界中で認知されているので、どこに行っても評価される
・4セクションから英語力を判定するので、より総合的な英語力を知ることができる
・テスト対策にスピーキングとライティングも勉強するので、話す力・書く力が伸びる

(短所)
・値段が高く、気軽に受けにくい
・都市が限定されているので地方に住んでいる場合少し大変
・日本での認知度がまだ低く履歴書に書いても評価されにくい(ただし今後広まっていく可能性大!)

(こんなあなたにおすすめ)
・将来海外留学や海外就職を考えている方
・スピーキングやライティングの能力をアップしたい方

【TOEIC】
(長所)
・日本で広く知られており、高い点数を取ると就職や会社で評価されやすい
・リーディングとリスニングのみでマークシート形式なので点数アップが狙いやすい

(短所)
・日本以外ではTOEICを知っている人が少なく、高得点でも評価されにくい
・スピーキングがないので点数が高い=会話できるということにならない

(こんなあなたにおすすめ)
・履歴書向けの英語力を身につけたい方

 

まとめ

いかがでしたか?
IELTSは日本国内ではまだまだ知らない人が多いですが、今後メジャーになっていく可能性が非常に高いテストです。また、総合的な英語力を身につける勉強がしたいという方にもぴったり。なお、各セクションについては以下に詳しく特集しているのでぜひ一読してください。

IELTS受験者に聞く!スピーキング対策9つの勉強法とは?
IELTS受験者に聞く!リーディング対策9つの勉強法とは?
IELTS受験者に聞く!ライティング対策9つの勉強法とは?
IELTS受験者に聞く!リスニング対策9つの勉強法とは?

また、スピーキングで高ポイントを取るために覚えておくと役立つ「IELTSスピーキングで使える!イギリス英語らしい言い回し15選!」もありますので、試験前に確認することをおすすめします。

是非この記事を参考にしてIELTSを知り、今後のあなたの英語学習の計画に役立ててくださいね!

 

IELTSを正しく知ろう!TOEICとの大きな7つの違いとは?

1.【IELTS】留学・移住で世界中で使われている
【TOEIC】就職・昇進で日本で人気

2.【IELTS】4つのセクションから総合的な英語力を測る
【TOEIC】リーディングとリスニングで日常会話やビジネス会話力を測る

3.【IELTS】自由記述方式含めた幅広い問題形式
【TOEIC】4択のマークシート形式

4.【IELTS】明確な点数がない
【TOEIC】正解数に応じた点数がある

5.【IELTS】一回の受験料は25,380円
【TOEIC】受験料は5,725円

6.【IELTS】主要14都市のみだがほぼ毎週開催
【TOEIC】全国80都市で開催だが年10回ほど

7. IELTSとTOEICの長所・短所

 


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