外国語ってその国の影響を受けているから、様々な面白いところがありますね。もちろん、擬音語もその一つです。動物の鳴き声など、全く同じサウンドなのに、外国人の耳に全く違う言葉で聞こえるって興味深いですね。
そこで今回は、トルコ人の著者が日本人が勉強しやすい外国語の一つと言われているトルコ語の動物の鳴き声を表すオノマトペをご紹介します。トルコ語にはなんとオノマトペだけじゃなくて、動詞の擬音語もあって面白いですよ!
トルコ語で動物の鳴き声オノマトペ!おもしろ擬音語20選!
1. 犬 / ハヴ ハヴ、ハヴラマク
犬の鳴き声はトルコ語でハヴ ハヴと言います。それとハヴラマックという動詞もあります。意味は日本語で言う「吠える」と同じです。例えば、犬が鳴いているという文を自然なトルコ語に訳せば、Köpek havlıyor(キョペキ ハヴルヨル)になります。日本語ではワンワン鳴いているという文も自然ですが、トルコ語ではhav hav havlıyorはちょっと不自然なので、動物+鳴き声を表す動詞という決まった形で文を作りましょう!
2. 猫 / ミヤヴ、ミヤヴラマク
トルコ語で猫の鳴き声はミヤヴと言います。英語のmeowに似ていますね。そして、犬と同じく動詞もあります。これ見ると、日本語では区別せずに動物は「鳴く」というのが一般的ですが、トルコ語でそれぞれ鳴き声を表す特別な動詞があるのがわかりますね。猫の場合は、ミヤヴラマクです。
3. 猿 / なし
トルコ人の著者は日本猿という日本特産の猿がいるわけだし、猿が主人公の昔話もあるし、猿は日本人にとって馴染みのある動物だと思います。一方で、トルコでは猿は動物園でしか見ない珍しい動物です。なので、擬音語がありません。
4. 牛 / モーウ モーウ
日本語とほぼ同じ音で表します。ちなみに、英語もmoo mooです。やっぱり牛は似ていますね。
5. 豚 / なし
トルコはあなたのイメージ通りイスラム教の人がほとんどなので、豚肉は食べない国です。そのため、豚もトルコ人にとって非常に馴染みのない動物の一つ。豚の鳴き声を表すトルコ語の言葉は何もないです。
なお、トルコ人の名前にもイスラム教の背景が見えます。以下にトルコ人の名前について詳しくまとめましたので、合わせて読んでみてください。
6. ひつじ / メー メー、メーレメキ
羊の鳴き声はトルコ語でも日本語と全く同くメーメーと言います。それと、メーレメキという動詞もあります。
7. ヤギ / ベー ベー
ヤギの鳴き声は羊とちょっと違って、べーべーと表します。ちなみに、モノマネ気分で発音すると、べえっえっぇっみたいな感じになります (笑)
8. 馬 / キシネメッキ
猿と豚は馴染みのない動物だから擬音語がありませんが、馬はそうでもないし、鳴き声のモノマネもやればできますが、これが馬の鳴き声!といった決まったオノマトペはありません。馬が鳴いていると言いたい場合は、キシネメッキという動詞でその鳴き声を表します。日本語でいうと「嘶く」という感じでしょうか。
9. 象 / なし
像の鳴き声は日本語でパオーンですが、これを聞いてトルコ人はきっとびっくりすると思います。なぜならトルコ語で像の鳴き声オノマトペは全くないからです。トルコ人の著者も「なし」の動物の鳴き声は頭の中でイメージできますが、言葉にできない不思議な感じだと思います。ゾウは動詞もないのでさらに変な感じです。
10. 虎 / キュキュレメキ
虎の鳴き声も言葉ではなく動詞で表すパターンです。キュキュレメキと言ってもあまり想像できない方もいるかもしれませんが、オノマトペがないので、ただ動詞でその鳴き声を表します。
11. ライオン / キュキュレメキ
ライオンも虎と同じくキュキュレメキという動詞で鳴き声を表します。動詞があるところが違いますが、ライオンも虎も同じ言葉で表すというのが日本語と一緒ですね。
12. ネズミ / なし
ネズミの鳴き声もトルコ語では動詞でも言葉でも表すことができないので、日本語って本当に擬音語が充実していると思います。
13. カラス / ガーク ガーク
これは似ていますね。ちなみに発音するときは、クの発音をkだけで終わるように短く発音すると自然な感じになりますよ。
14. フクロウ / オトゥメキ
トルコでは、昔はフクロウの泣き声を聞くと誰かが近いうちに死ぬと言われていて、フクロウは不運をもたらす縁起の悪い動物とされていました。最近ではフクロウがかわいいとうイメージを持っている若者が多いですが、年配の人はまだまだフクロウが怖いと思う人がいると思います。それが原因なのか、フクロウは動詞だけで鳴き声を表します。
15. 蜂 / ヴーzzz、ヴズルダマク
蜂の鳴き声はトルコ語で書いたらvızzzzですが、カタカナにするのはとても難しいです。でも、発音は英語のbuzzと同じような感じでいいと思います。また、ヴズルダマクという動詞もあって、それを使うのもありです。
16. カエル / ヴラック ヴラック、ヴラクラマク
日本語のゲロゲロは、トルコ人の感覚からすとすごく不思議に思う擬音語です。でも逆に、ヴラック ヴラックも日本人にとって不思議に思われるはずです。そんなカエルの鳴き声はトルコ語で動詞でも表すことができます。
17. ハト / オトゥメキ
鳩もまた擬音語がなく、鳥はみんなオトゥメキという動詞で鳴き声を表すのが一般的なので、鳩もオトゥメキです。
18. ひよこ / ジク ジク、オトゥメキ
ひよこじゃなくても小さい鳥、例えばスズメなどもみんなジクジクと鳴きます。
19. にわとり / グトゥ グトゥ グダーク
グトゥ グトゥ グダークは日本人からするとイメージしにくい擬音語かもしれません。実は、トルコ語でも珍しい三つの言葉からなるオノマトペです。
20. アヒル / ヴァク ヴァク
トルコ語でアヒルの鳴き声はヴァク ヴァクと表しますが、発音が日本語のワクワクに似ていて面白いですね。
まとめ
いかがでしたか?
日本語には擬音語があるのに、トルコ語には擬音語がない動物と、その理由がそれぞれ違っていて面白いですね。そしてこうやって見ると、日本語の擬音語が充実しているのがよくわかります。
その一方で、トルコ語は動物の鳴き声を動詞で表すのが特徴的です。トルコ語が実は日本人が勉強しやすい言語なので、この記事を通してよりトルコ語に興味を持っていただければ幸いです!
トルコ語で動物の鳴き声オノマトペ!おもしろ擬音語20選!
1. 犬 / ハヴ ハヴ、ハヴラマク
2. 猫 / ミヤヴ、ミヤヴラマク
3. 猿 / なし
4. 牛 / モーウ モーウ
5. 豚 / なし
6. ひつじ / メー メー、メーレメキ
7. ヤギ / ベー ベー
8. 馬 / キシネメッキ
9. 象 / なし
10. 虎 / キュキュレメキ
11. ライオン / キュキュレメキ
12. ネズミ / なし
13. カラス / ガーク ガーク
14. フクロウ / オトゥメキ
15. 蜂 / ヴーzzz、ヴズルダマク
16. カエル / ヴラック ヴラック、ヴラクラマク
17. ハト / オトゥメキ
18. ひよこ / ジク ジク、オトゥメキ
19. にわとり / グトゥ グトゥ グダーク
20. アヒル / ヴァク ヴァク