高い生活水準と治安の良さ、そして親日国として有名な台湾は、移住や語学留学、ワーキングホリデーとしても非常に人気の国です。台湾は日本国籍を持つ旅行者の場合、90日以内であればビザ無しで行くことが可能で、さらにその中であれば短期で語学学校などへ通うこともできます。しかし、就職や移住となるとビザ取得が必要です。
そこで今回は、台湾在住の筆者が、台湾ビザ取得時に苦労するポイント、トラブルが多い点などを詳しくご紹介します。
台湾のビザ取得で苦労する6つのポイント!
1. ビザの種類は大きく2種類!
まず困るのがビザの選び方でしょう。一般人の使用する査証(ビザ)は停留査証と居留査証の2種類があります。
「停留査証」
滞在日数180日以内の短期ビザ
・適用対象:雇用、投資、退職者 、留学など
・査証手数料:5300円「居留査証」
滞在日数180日以上の長期ビザ
・適用対象:雇用(赴任)、投資、家族呼び寄せ(配偶者、未成年者)、宗教活動、留学などの目的で中華民国に6ヶ月以上の滞在を必要とする方。
・査証手数料:6900円台湾空港到着時のビザ申請または入国後のビザ変更申請には特別追加費用として24ドル(800台湾元)が加算されます。また、目的とは異なるビザで入国した場合には、台湾現地の外交部領事事務局ではビザの切り替えが出来ません。その場合には、一旦出国し在外公館にて適切なビザを申請する必要があります。
2. 申請は必ずオンライン登録をしてから!
2012年4月から申請書は公式ウェブサイトにて作成できます。オンライン登録後、PDF形式のビザ申請書二枚をプリントアウトの上、署名欄にパスポートの署名と同じ署名をし、必要な書類を添付して「台北駐日経済文化代表処」の窓口に提出してください。査証申請は本人または代理人が直接窓口にて申請が必要です。
代理申請の場合は代理人の身分証明書とその写し(パスポート/免許証/マイナンバーカードのいずれか)が必要。郵送申請はできません。ビザの申請は、オンラインによる手続き後、書類などを窓口に直接提出しなければならず、郵送などは受け付けていません。いきなり窓口に行ってもオンライン登録からやり直しになるので、先に登録・印刷しておきましょう。
「台北駐日経済文化代表処」は、在日大使館の代わりに日本の外交の窓口として大使館や領事館の業務を行っている施設で、東京都港区、横浜、那覇、札幌、大阪、福岡に分室があります。また、ビザ申請は台湾到着後に切り替えなどすると追加費用が掛かる場合があるため、できるだけ日本で済ませておきましょう。台湾に到着後の場合、台湾には日本大使館がないため「台湾日本人交流協会」への提出になります。
3. ビザの取得は余裕をもって!
ビザの発給は、すべての書類を提出後、約1~2日後です。即日発給を希望する場合は、午前中のうちに申請が必要です。また査証特別扱い料金として手数料が50%増しになります。状況により即日発行が出来ない場合もあるため、余裕を持って申請しましょう。
4. ビザの申請に必要な書類は申請ビザによって違う
台湾のビザ申請では、2章のサイトで作成・署名した「申請書1通(本人の署名が必要)」「パスポートおよびコピー(必要な残存期限は申請するビザによって異なるので注意)」「証明写真2枚(3.5cm x4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの)」「健康診断書」などの必要書類を添付します。必要書類およびパスポートの残存期限はビザの種類によって異なるので、事前に確認が必要です。
5. 居留ビザを申請する場合の注意事項
居留ビザはそのまま持っているだけではいけません。居留ビザを使って台湾に入国後、15日以内に居住地の內政部入出國及移民署所属のサービスセンターで外僑居留證(ARC:エイリアン・レジデント・カード)(裏は再入国許可證となっている)を申請してください。居留ビザ取得後15日以内に外僑居留證 を申請しないと2,000元~10,000元の罰金となります。新北市に居住なら台北ではなく新北市の移民署に提出する必要があります。居留証申請に必要なものは
1.パスポートおよびコピー
2.居留ビザのコピー
3.申請書
4.証明写真(横3.5cm x 縦4.5m/6ヶ月以内に撮影したもの)
5.手数料(1000元)
6. 居留証を申請したら
居留証は郵送または自力で移民署に受け取りに行くかを選べます。自分の都合の良い方を選びましょう。もし居留証(ARC)申請中に台湾を出る予定がありパスポートが必要な方は、外交部や移民署へ問い合わせをしておきましょう。居留証申請に必要なものは変更になる場合があります。申請の際は事前に移民署のサイトなどを確認しておきましょう。
また、外僑居留證の申請には2週間から最長2か月ほどかかる場合があります。中華民国內政部移民署ホームページを確認して下さい。
まとめ
いかがでしたか?
ビザの取得は下準備が大変ですが、取得することで行動できる幅は確実に拡がります。今回紹介したビザ取得に関する情報を元に、最新の情報を各ホームページにて確認しながら余裕を持って、早めに行動をしてください。
台湾のビザ取得で苦労する6つのポイント!
1. ビザの種類は大きく2種類!
2. 申請は必ずオンライン登録をしてから!
3. ビザの取得は余裕をもって!
4. ビザの申請に必要な書類は申請ビザによって違う
5. 居留ビザを申請する場合の注意事項
6. 居留証を申請したら