イタリア人にとってワールドカップとは?在住者が感じる7つの印象!

イタリア人にとってワールドカップとは?在住者が感じる7つの印象!

イタリアで生活していると、イタリア人にとってサッカーは生活の一部だと感じることがあります。そんなイタリアではワールドカップのときはどうなっているのでしょうか?そしてイタリア人にとってワールドカップとはどのような存在なのでしょうか?

そこで今回は、イタリアでのワールドカップを経験している筆者が感じたことをお伝えします。サッカーに興味がある人も無い人も、イタリアで生活するのならイタリアのサッカー事情を知ってるといいですよ。

 

イタリア人にとってワールドカップとは?在住者が感じる7つの印象!

 

1. 大切な国民的行事のひとつ


ワールドカップはイタリア人にとって大切なイベントです。普段からイタリアのサッカーリーグ、セリエAの熱狂的なサポーターの人はもちろんのこと、普段はそれほどサッカーに夢中ではないイタリア人にとっても大切なのがワールドカップなのです。

同じ4年に一度のイベントでも、イタリア人にとってはオリンピックよりも断然ワールドカップが重要です。なお、イタリア人にとってオリンピックはどんな大会かを以下にまとめていますので、こちらもぜひ一読してみてください。

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2. 外で観戦

ワールドカップの開催期間中、大きな都市では街のメイン広場に設置される大きなスクリーンで観戦することもできます。バールやレストランのテレビも全てワールドカップの中継になり、早めの時間帯から試合を待つ人で埋まってきます。

黙っていることができないのがイタリア人、そしていつも以上にテンションも上がり、パロラッチャと呼ばれる日本で言うところの放送禁止用語のような言葉も大声で飛び交います。

イタリア人は興奮したり、激怒したりするとこの言葉を使うのですが、ワールドカップ観戦のときにはこれでもかと言うほど耳にします。

なお、イタリア語のスラングについては以下で特集していますので、間違って使わないようチェックしておきましょう。

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3. 家で観戦

もちろん家のテレビで観戦する人も大勢います。特徴的なのは各自が自分の家のテレビで観るのではなくて、友達や親戚の家に集まってみんなで観戦することです。賑やかなことが大好きなイタリア人なので、ワールドカップもみんなでワイワイ盛り上がりながら楽しみたいのです。ゴールが決まった瞬間にはみんな大騒ぎで喜びます。

また、この時期はワールドカップに興味がなく家にテレビが無くて一人で居たとしても、周りの家からの歓声でイタリアがゴールを決めた瞬間が分かります。

なお、家では小さな子供も一緒になって観戦しますが、相手チームを罵倒するときにこんなにパロラッチャの汚い言葉を子供の前でも使ってもいいのかなと少し心配になるくらいです。仕事や用事などもワールドカップ観戦のためにできる限り調整します。

 

4. 観戦のお供はやはりピザ


家でワールドカップを観戦するときの食べ物は、やはりイタリアではピザが定番です。この時期の宅配のピザ屋さんは大忙しですが、大切な稼ぎ時でもあります。

いつもはワインを飲むことが多いイタリア人も、ピザを食べるときはビールが定番なんです。試合が始まる少し前に集まって、まずはピザとビールで腹ごしらえをしておきます。試合が始まるとゆっくり食べている余裕などなく、みんなテレビに釘付けだからです。

なお、スポーツ観戦の時に使えるイタリア語フレーズを以下にまとめています。ぜひチェックしてみてください。

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5. ワールドカップ開催中の街の様子

試合中はみんなテレビで観戦するため、街中は人が少なくなり街は静かな様子になります。大勢の人がいるのは、大きなスクリーンやテレビがあるバールやレストランくらいです。この時間にやむを得ず働かなくてはいけない店員さんなども、みんな試合が気になって全く仕事モードではありません。試合に勝った後は、みんな街に繰り出して街中がお祭りモードになります。

ただし、イタリアが試合に負けてしまった後はいつも以上に注意して行動して下さい。あまりにも熱狂的な人の中には、試合に負けたショックから物を破壊したりなどの危険な行動に出る人もいるからです。

 

6. 2018年ロシア大会予選敗退

2018年ロシア大会、イタリアの60年ぶりの予選敗退は世界中に衝撃的なニュースとなりました。この事実が決まった瞬間、イタリア人にとっては何が起こったか分からないくらいの衝撃でした。優勝経験4回を誇るイタリアの青いユニフォームが見られなかったロシア大会、少し寂しい印象がしたのはイタリア人だけではなかったはずです。

いつもはワールドカップは開催前から盛り上がるイタリア国内ですが、イタリアが出場できないと決まったからはワールドカップは全く話題にならなくなりました。そして、いつ開催されていたか気がつかないうちにロシア大会は終わっていたというような印象でした。イタリア人にとってイタリアが出場しないワールドカップは全く意味がないものなのです。イタリアが出なければ他の国の試合結果など全く興味がないのです。

 

7. イタリアサッカーの低迷

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実は大会より以前からイタリアのサッカーの低迷は問題とされていました。その問題点の一つが国内リーグ「セリエA」のレベルの低迷です

スペインやドイツ、イギリスなどの海外リーグと比べると、スター選手が少なくなっている現在のセリエAは競争力が落ちています。選手育成のためのシステムが機能していないのが問題だとされています。そのためかイタリア人の中でもサッカーに熱中する人が減ってきているとも言われています。

他にもある数々の問題点を克服してセリエAのレベルをアップし、次回へのワールドカップへと繋げて行くことが当面のイタリアの課題です。

 

まとめ

いかがでしたか?
イタリアならではのワールドカップの様子が伝わりましたでしょうか?次回イタリアの試合を観るときには、この記事のことを思い出して見て下さい。イタリアの試合をより深く楽しめますよ。そして、ぜひ機会があればイタリアでワールドカップを体験して見てください。イタリア人のワールドカップに対する思いが伝わってきますよ。

 

イタリア人にとってワールドカップとは?在住者が感じる7つの印象!

1. 大切な国民的行事のひとつ

2. 外で観戦

3. 家で観戦

4. 観戦のお供はやはりピザ

5. ワールドカップ開催中の街の様子

6. 2018年ロシア大会予選敗退

7. イタリアサッカーの低迷

 

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