ドイツで刺青・タトゥーはどう思われているか調査！

(endless autumn)

ドイツにおけるタトゥー・刺青は、日本よりもずっと身近なものだと言えます。街を歩けば、タトゥーをした様々な人たちを見る事ができ、場所によってはタトゥーをしていない人を探すほうが難しいところもあります。大小様々な街にタトゥースタジオがあり、ショーウィンドウにはこれまでに彫った刺青の写真やデザインなどが飾られています。

日本ではタトゥーに対してまだまだ偏見の目がありますが、ドイツ人の考え方とは一体どういうものなのでしょうか？今回は、ドイツで刺青・タトゥーはどう思われているか詳しくご紹介します！

ドイツで刺青・タトゥーはどう思われているか調査！

1. 刺青・タトゥーはどんな人がするの？

ドイツでは、刺青・タトゥーをどんな人がしていても不思議ではありません。今ではピアスと同じようにファッションのひとつという感覚が強いため、おしゃれのためにする人も多いようです。パンク系の人たちは腕や足などいたるところにタトゥーを入れていますが、若い人たちを始め、ある程度の地位や職業がある人達もワンポイントタトゥーなどを楽しんでいるようです。

2. 若者・高齢者はそれぞれどう思ってる？

ドイツでタトゥーが流行り出したのは２０～３０年前。それ以降、急速にタトゥー人口は増えているようです。俳優や女優、スポーツ選手なども当たり前にタトゥーをする時代になり、メディアや雑誌などでもよく見かけるようにもなりました。このようなことから、多くの若い人たちはタトゥーをクールでおしゃれだと思っているようです。また、年齢や性別を問わず、人それぞれの考え方や趣味によってもタトゥーに対する考え方は大きく異なるようです。人によってタトゥーの好き嫌いには差はありますが、良くないと思っている人でも、タトゥーをしている人を批判するようなことは特にせず、個人の趣味を尊重する人が多いです。

3. 男性のタトゥーと女性のタトゥーの印象の違いは？

これも人によって違いはありますが、筆者の個人的な統計によると、筋肉ムキムキ系の人やパンク系の人たちは男女問わず、かなり派手なタトゥーを体中にしている事が多いです。パンク系の人たちは様々な色をふんだんに使ったカラフルなタトゥーをしているのが特徴的です。また、若い人たちは、足首や背中、腕などにワンポイントとして入れている人も多く見かけます。男性は、男らしいモチーフや漢字のタトゥーを、女性は花や蝶々など可愛らしいモチーフを小さく入れている人を多く見かけます。

4. 就職活動に影響はある？

職種によってはあります。例えば、ドイツ警察は見える場所にタトゥーやピアスをしてはいけませんでした。これもタトゥーがあまりにも一般的になってきたので、警察官のタトゥー事情の見直しの検討がされているようです。他にも銀行員や保険ブローカーなど見た目が重視されるような職業では、タトゥーはイメージに関わるとされ、腕にタトゥーがある人などは長袖を着るなど、洋服でタトゥーを隠すように言われます。以前よりはタトゥーに偏見がなくなってきたとはいえ、まだいろいろな意見があるようですね。

5. 出入り禁止や制限を受ける事はある？

タトゥーによって出入り禁止や制限を受けることは稀ですが、ナチス関係のタトゥーを公共の場で見せることは禁止されています。ナチス関係のタトゥーをすることは違反ではありませんが、“人の見えないところ”という事がドイツでは大前提です。プールや湖など、そのタトゥーを不特定多数の人たちが見ることができる場合などは、逮捕されるので気をつけてください。実際にそのタトゥーが原因で逮捕された人もいます。

6. 刺青・タトゥーの面白エピソード！

あるレストランにて、筆者に右腕を見せないようにしているウエイトレスがいました。どうしたのかなと思い、気付かれないように観察していると、ウエイトレスの右腕には大きく“野蛮人”と書かれているではないですか！？ウエイトレス本人もその正しい意味を知っていて、筆者の見えないようにしていたのかは謎ですが、本人の意向とは違ってしまった残念な漢字のタトゥーをよく見ます。日本でも逆の事が起こっているのではないかとちょっと心配になってしまいますよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
ドイツではタトゥーの値段は日本よりも安いと聞きますし、街でもしている人を多くみかけるので、タトゥーに対する考え方がもっと開けているように感じます。しかし、ドイツのタトゥー事情も、日本よりは認知されているとはいえども、職種や場所によってはまだいろいろな問題があるようですので、ドイツで就職活動などを考えているあなたは、タトゥーをするかどうかよく検討してくださいね！