フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則

フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則

フランス語の文法を勉強するには、簡単な日常会話をある程度暗記してから始めると覚えやすいです。難しい文法の本などは必要ありませんが、最低でも1冊は文法書を用意しましょう。ただ、基本的に面白い本ではないので、ここで重要なのは本の見やすさです。何冊か手に取ってみるとわかりますが、自分と相性の良さそうな文法書は人によって違います。また、フランス語は英語を使って学ぶ方が日本語よりも遥かに理解しやすいのが特徴です。そこで今回は、フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則をご紹介します。



 

フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則

 

1. 基本の文型6パタ-ン

日本語では「私は+映画へ+行く」と言う様に動詞が文の最後に来ますが、フランス語では英語同様に、ほぼ主語の直後に動詞が来ます。フランス語の基本の文型は以下の6パタ-ンです。この形は基本なので必ず覚えて下さいね。

1.主語+動詞
Je mange./私は食べる。

2.主語+動詞+直接目的語
Je vais au cinéma./私は映画へ行く。

3.主語+動詞+間接目的語
Il pense au mariage./彼は結婚を考える。

4.主語+動詞+直接目的語+間接目的語
Elle présente Joël à caroline./彼女はジョエルをキャロリ-ヌに紹介する。

5.主語+動詞+主語の属詞
Je suis fleuriste./私は花屋だ。

6.主語+動詞+直接目的語+直接目的語の属詞
Anna trouve cet homme tros cool./アンナはこの男性をとてもカッコイイと思う。

 

2. 名詞の性と数

フランス語の名詞は全て、文法上の定められた男性名詞と女性名詞に分かれています。名詞を学ぶ際には、その性も一緒に覚えなくてはなりません。人や動物の様に自然に性を持った生き物の名詞の「性」は原則としてそれらの性別に従っています。

<例>
男性名詞:
父 / père
雄鶏 / coq
少年 / garçon
男性 / homme
雄犬 / chien

女性名詞:
母 / mère
雌鶏 / poule
少女 / fille
女性 / femme
雌犬 / chienne

フランス語の名詞には単数形と複数形の区別があるのですが、ほとんどの場合、単数形に「S」を付けて複数形にします。男性名詞でも女性名詞でも同様ですが、この「S」は発音されませんので、発音自体は単数形と同様の発音をします。

<例>
homme→hommes
fille→filles

 

3. 定冠詞と不定冠詞

フランス語では基本的に、名詞の前に必ず不定冠詞や定冠詞のun,une,le,la,les,des,du,deを書きます。これらの不定冠詞や定冠詞を使う場合には名詞の性に適切なものを使いましょう。また、どういう場合においてこれらを使うのかをしっかりと理解し、使い分けられる様にしましょう。不定冠詞と定冠詞の使い方は、大体において英語と同じ使い方をします。

不定冠詞:un,une,

この不定冠詞は数える事の出来る名詞が何も限定されていないものであれば不定冠詞が使われます。また名詞の性と数によって形が変わります。。男性名詞も女性名詞もどちらも複数形ならば区別なdesとなり、男性単数名詞ならばunを、女性単数名詞ならばuneとなります。この不定冠詞は通常は訳しませんがun,uneは「あるひとつの~」、desなら「あるいくつかの~」と覚えておきましょう。

<例>
un théâtre / 劇場
un chateau / 城
un arbre / 木(男性単数名詞)
une pommier / りんごの木
une table / テ-ブル
une livre / 本(女性単数名詞)
des livres / 本
des arbres / 木
des gateaux / お菓子(複数形)

定冠詞:le,la,les,
この定冠詞は名詞が何らかの形で限定されたものの場合や、特定のものである時、具体的なものである場合に定冠詞が使われます。英語でいうところの「The」に当たります。不定冠詞と同様に定冠詞にも女性名詞と男性名詞、複数形の変化があります。男性名詞ならばleを、女性名詞ならばla,複数形ならばlesを使います。名詞が既に話題に上ったものの場合は、この定冠詞を使います。

<例>
le père de Paul. / ポ-ルのお父さん
le livre de mon frère. / 兄の本
la mère de Anna. / アンナのお母さん
la livre de ma soeur. / 姉の本
les frère de Lèo. / レオの兄弟
les soeur de Jeanne. / ジャンヌの姉妹

 

4. 部分冠詞:du,de la,

不定冠詞や部分冠詞の様に数として数えられないものや、物質名詞と抽象名詞に使われるものです。物質名詞とは食料品など、抽象名詞とは才能、幸運、勇気などで、「いくらかの~」と言う一定量を含んでいると言う意味ですが、普通は訳さずに書く名詞と共に一緒に覚えてしまいましょう。また、部分冠詞には定冠詞や不定冠詞と違って、複数形はなく単数形しかありません。この部分冠詞は英語にはないものです。

<例>
du pain / パン(男性単数系)
de la soupe / ス-プ(女性単数系)
du courage / 勇気(男性単数系)
de la chance / 幸運(女性単数系)

部分冠詞のdu,de laは母音や無音のhで始まる単語の前では女性名詞・男性名詞に関わらずde l’になります。

<例>
de l’argent / お金 du+argent
de l’eau / お水 de+la+eau

 

5. être動詞の直接現在法

フランス語の動詞の中で最も重要なのがêtre動詞です。これは英語のbe動詞に当たります。これは英語と同様に「~である」「~です」「~にいる」「~にある」という意味でも使われます。être動詞は主語の人称と数量によって変化します。これらは語幹や語尾と言う捉え方の出来ない変化をしますので、完全に丸暗記出来るほどに何度も繰り返して覚えましょう。

être

je suis 私は~です
nous sommes 私たちは~です
tu es 君は~です
vous êtes あなたは~です
il est 彼は~です
ils sont 彼らは~です
elle est 彼女は~です
elles sont 彼女らは~です

être動詞を使う際に、êtreの後に来る名詞が「国籍」や「職業。地位」などを表す単語の時には、その名刺には冠詞は付かないので、くれぐれも注意して下さい。

<例>
je suis japonaise. 私は日本人です。
tu es étudiante. 君は学生です。

 

6. 否定文の作り方

フランス語の否定文の作り方は、neという単語とpasという単語で同市の活用形をはさみ込むことで否定形にします。普通の語順であるならば主語と動詞の間にneをはさんで動詞の後ろにpasを置きます。動詞や時制がどんなものでも全く問題はありません。ただ挟むだけで否定文が出来るので非常に簡単です。動詞が母音で始まる場合にはneをエリジョンさせて下さいね。

<例>
je ne chante pas. 私は歌いません。
je ne suis pas japonaise. 私は日本人ではありません。
je n’aime pas les poissons. 私は魚が好きではありません。

また、主語+ne+動詞+pasのpasの代わりに、他の語句を使うと違ったニュアンスを持つ否定形を作る事が出来ます。色々なシチュエ-ションで使う事が出来るので、全てを否定形として覚えてしまう事をおすすめします。どの言い方も、通常よく使われているので是非活用して下さい。

ne~jamais けっして~ない
ne~plus もう~ない
ne~rien何も~ない
ne~guère ほとんど~ない
ne~personne 誰も~ない
ne~que… …しか~ない
ne~ni…ni… …も…も~ない

<例>
il ne chante jamais. 彼は決して歌わない
je ne fume pius. 私はもうタバコは吸わない
elle ne travaille guère. 彼女はほとんど働かない
tu ne visites ni Kyoto ni Osaka. 君は京都も大阪も訪れない
vous ne visitez rien. あなたはどこへも訪れない
je n’invite personne. 私は誰も招かない
il n’écoute que la chanson. 彼は歌しか聞かない

 

7. 疑問文の作り方

フランス語の単純な疑問文は3通りあります。どの疑問形も難しくはありません。1つ目は非常に簡単で普通の文章や言葉の終わりのイントネ-ションを上げるだけ、もしくはラストに疑問符の?を表記するだけです。簡単な会話や、打ち解けた相手との会話などに使えます。また質問と言うよりも確認の意味合いで使う場合もあります。

<例>
Vous mangez?
あなたは食べますか?

Tu fummes?
君はタバコを吸う?

Vous avez une téléphone portable?
あなたは携帯電話を電話を持っていますか?

2つ目は、Est-ce queという表現を普通の文頭に付ける疑問形があります。非常にわかりやすく、通常の日常会話でも最も多く使われています。日本語の文章に例えると最後に「~ですか」を付けるだけで疑問文になるのと同じような感覚です。表記する際には最後に疑問符「?」を必ず忘れずに付けて下さい。

<例>
Est-ce que vous mangez?
あなたは食べますか?

Est-ce-que tu fummes?
君はタバコを吸う?

Est-ce que vous avez une téléphone portable?
あなたは携帯電話を持っていますか?

3つ目は、倒置疑問形と呼ばれる方法で、主語と動詞の語順を置き換えて作ります。この倒置疑問形は正式に文章でも使われる方法ですが、会話としても使われる事があります。倒置疑問形では、主語が代名詞なのか名詞なのかによって文章の作り方が少々異なりますので注意しましょう。主語が代名詞の場合には、主語と動詞の位置を逆にして「-」でつなぎます。ただし、1人称(私)の時だけは倒置疑問形にはしないで、Est-ce que… ?を使います。間違えない様に気を付けましょう。

主語が代名詞の場合
<例>
Elle sont belles. → Sont-elles belles?
彼女たちは美しい。 → 彼女たちは美しい?

tu as une belle voiture. → As-tu une belle voiture?
君は素敵な車を持っている。 → 君は素敵待車を持っている?

3人称の単数(il,elle)では動詞と主語代名詞との間に「-t-」が入ります。これは口調を整えるためだけに使用されています。文法上のどんな機能も果たしてはいませんし、意味もありませんが動詞の語尾が母音時で終わる3人称単数での倒置形では、必ずこの-t-が入ります。

<例>
Anna travaille-t-elle tout les jours?
アンナは毎日働きますか?

主語が名詞の場合には、文頭に主語の名詞をそのまま置きます。それを代名詞にしたものと動詞を倒置形にしましょう。

<例>
Anna est-elle intelligente?
アンナは賢いですか?

 

8. 命令法

フランス語では、主語が存在せずに動詞から始まる分を命令法と言います。命令法には3通りあります。1つ目は、tuに対する命令で「~しなさい」、2つ目はnousに対する命令で「~しましょう」、3つ目はvousに対する命令で「~して下さい」と言う意味を持ちます。この3つの形は直説法現在形から主語人称代名詞を取り除けば良いのです。tuの直説法現在形が-esで終わる動詞とaller,envoyerの場合にはtuに対する命令で語尾のsを取り除きましょう。

Sortir
tu sors → Sors! 出ろ
nous sortons → Sortons! 出よう
vous venez → Sortez! 出なさい

Marcher
Marches → Marche! 歩け
Marchons → Marchons! 歩こう
Marchez → Marchez! 歩きなさい

また、否定命令形は命令法の動詞をneとpasではさむだけですので、非常に簡単です。

<例>
Ne fait pas de trop bruit! うるさくし過ぎてはいけません!

 

9. 過去形

フランス語の過去形には色々な過去形がありますが、もっともよく使われるのは直説法複合過去と呼ばれるものです。複合過去は「助動詞(avoir,être)の現在形+動詞の過去分詞(他動詞・大部分の自動詞)で構成されている過去形です。原則として、助動詞はavoirを使います。これは「~した」という意味になります。

◆助動詞がavoirの場合の複合過去形
・parlerの複合過去形(話す)
j’ai parlé → 私は話した
tu parlé → 君は話した
il a paplé → 彼は話した
nous avons parlé → 私たちは話した
vous avez parlé → あなた達は話した
ils ont parlé → 彼らは話した

◆助動詞がêtreの場合の複合過去形
注意しなくてはならないポイントは同市の過去分詞の形が主語の性や数に合わせて変化します。êtreの現在形+過去分詞(e)(s)主語が女性や複数の時に付けます。
・allerの複合過去形(行った)
je suis allé(e) → 私は行った
tu es allé(e) → 君は行った
il est allé → 彼は行った
elle est allée → 彼女は行った
nous sommes allé(e)s → 私たちは行った
vous êtes allé(e)(s) → あなた〈達)は行った
ils sont allés → 彼らは行った
elles sont allées → 彼女たちは行った

êtreを助動詞にして複合過去を作る動詞は下記に表記する自動詞と全ての代名詞です。助動詞にêtreを使うのは、主に場所の移動や状態の変化を表しています。そして「出発」「到着」のようについをなしています。特によく使われるものをあげてみましょう。

aller(行く)→ venir(来る)
arriver(到着する)→ partir(出発する)
entrer(入る)→ sortir(出る)
monter(上る)→ descendre(下りる)
naître(生まれる)→ mourir(死ぬ)
rester(とどまる)→ retourner(引き返す)

◆複合過去の用途
複合過去は、主に手紙や会話で過去の事を表します。日常会話で過去に起きた行為や出来事を表す時に複合過去を使いますが、複合過去を基調としている文学作品もあります。話し言葉では、「昨年、彼女は日本へ旅行に行ったんですよ」とか、すでに完了した行為についても「あの本はもう読んじゃったわ』などと言う時にも使えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はフランス語の文法で最も多く使われるものをまとめてみました。フランス語の文法は規則的なので文字の配列を学べばそれほど難しい事はありません。また何度も書いて覚えるのも良いですが、丸暗記してしまうのもおすすめです。そして、文法に強くなるためには文法の問題集を徹底的にこなしてみて下さい。問題集は問題数の多いものを選ぶ様に心がけて下さい。今回ご紹介した「フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則」をベースに、楽しみながらフランス語を学んでいきましょう。

 

フランス語の文法を学ぶ上で絶対に押さえるべき9つの法則

1. 基本の文型6パタ-ン
2. 名詞の性と数
3. 定冠詞と不定冠詞
4. 部分冠詞:du,de la,
5. être動詞の直接現在法
6. 否定文の作り方
7. 疑問文の作り方
8. 命令法
9. 過去形



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