中国で花粉症は?中国人の6つのアレルギー事情!

中国で花粉症は?中国人の6つのアレルギー事情!

(flickr By Kentaro IEMOTO)

あなたは日本人のような花粉症アレルギーが、中国人の間にも流行っていると思いますか?海外にも花粉症はありますが、杉の木の花粉による花粉症は日本以外に実は余り例がありません。そこで今回は、中国人の花粉症や中国ならではのアレルギー事情についてご紹介します。

 

中国で花粉症は?中国人の6つのアレルギー事情!

 

1. 中国の花粉症

それでは中国に花粉症があるのかというと、症例は少ないと言われていますが、花粉症があります。但し、中国も杉の木が極めて少ないので、杉の木の花粉症例は極端に少ないと言われています。筆者も中国の人から花粉症にかかったという話しを聞いた事はありませんし、それらしい症状の人も見た事がありません。

実は筆者は以前適度の花粉症があったのですが、その後中国に住む様になってからは、ぱったり花粉症の症状が出なくなりました。杉が殆ど無い国だから、日本で花粉症の症状があっても、中国では発症しなくなるのです。面白いことにというか、当然にというか、帰国してからはやはり花粉症の症状が復活してしまいました。

 

2. 花粉症を中国語では何と言う?

花粉症がほとんど無い中国ですが、最近は花粉症という中国語も聞かれるようになってきました。字は全く日本語と同じです。花粉症(ファー・フェン・ジェン)と言います。花粉症がほとんど無い国なのに言葉が存在しているという理由は、隣国日本で流行している事が知られている事が大きいと思います。

日本の報道をする際に、日本語をそのまま使って中国語読みをしている事から使われる様になったのだと思います。別の言い方として、過敏性鼻炎(グォー・ミン・シン・ビー・ユェン)という言い方もあります。

 

3. 花粉症以外のアレルギー症状

花粉症の症例は中国では極めて少ないですが、アレルギー症状のある人は少なくありません。特に何のアレルギーが多いのかと特定することが困難ですが、皮膚病、風邪、胃腸炎、結膜炎、鼻炎、喘息など、花粉症の様に季節的に発生しているのはなく、慢性的に発生しているアレルギー症状の話題がWEB上からも散見できます。子供のアレルギー体質は年々増加傾向にあるとの指摘もあります。

 

4. レストランでのアレルギー対応

日本で花粉症の方も、中国に行くと発症しなくなるはずですから、ありがたいのですが、食べ物のアレルギーがある場合は少し困ってしまいます。中国でも子供のアレルギー症体質が増加傾向にあるという事ですし、日本からの駐在員のご家族も低年齢化しているので、小さなお子さんを帯同しての中国駐在員の皆さんは、食物アレルギーの対応で心配だと思います。中国のレストランでは、アレルギーの原因となる食材を使いませんよ、というレストランの表記をまず見ることはありません。

ですが、前述の通り、中国でも子供のアレルギー症体質が増えているので、レストランによりますが個別に対応はしてくれるはずです。アレルギー関連は別にしても、中国のレストランの対応は、日本に比べてフレキシブルと言えます。もしも卵アレルギーの場合等は、例えば卵の入っていないお料理はありますか?と尋ねてみるといいと思います。「我是食品敏感。有没有不含鸡蛋的菜?」(ウォー・シー・シー・ピン・ミン・ガン。ヨウメイヨウ・ブー・ハン・ジータン・ダ・ツァイ?)他の食材アレルギーであれば、「鸡蛋」の部分を言い換えれば宜しいです。牛乳なら(ニュー・ナイ)です。

 

5. 微小粒子状物質 PM2.5

初めてPM2.5を耳にした時、午後2時50分の事かと思った方も多いのではないかと思いますが、今では殆どの方が知っている言葉になりましたね。大気中に浮遊する微粒子の内で粒子の直径が2.5μm以下の微小粒子状物質をPM2.5と言います。単なる微小粒子ではなく、排出ガスや粉塵、石油の揮発成分などか大気中で変質してできる微粒子の事を言います。中国では発電用燃料のほとんどは石炭ですし、国営企業の環境対策も遅れている上に、急激なモータリゼーションの高まりで排気ガスが増大していることが主要な原因と言われています。

又、砂漠から吹き込む黄砂、慣習的に中国全土で行われる爆竹、又華北東北部の冬場の暖房用燃料の使用が更に拍車をかけています。抜本的な対策が施されているとは言えず、対処療法の感が否めません。これはアレルギーとは違い、大気中の物質の問題ですが、人が呼吸する時に吸い込んでしまい、鼻、喉、気管、肺などに影響を及ぼします。特にアレルギー性喘息の患者さんには影響度が高いと言われています。

 

6. 市民のアレルギー対策

一般市民の間で最近目立つのは、マスクの着用と空気清浄機の購入です。花粉症がほとんど無い国ですから、その対策というよりも、深刻な大気汚染に対して個人レベルでできる対処策と言えます。マスクは日本では一般的ですが、外国ではほとんど一般的ではありませんし、中国でも最近までは同様でした。しかし、最近は街中でよくマスクをしている人たちを目にする様になっています。来日する中国人のお土産として、PM2.5対策用マスクは人気の商品になっています。

又、中国の家電販売店では、空気清浄機売り場にたくさんの商品が並んでいて、日本製品が人気です。日本では春先から初夏までは、花粉症対策でマスクを着用する人たちが大勢いますが、中国では別の理由でマスク着用者が増えているのが実態です。

 

まとめ

いかがでしたか?
中国には杉の木がほとんど無いので、花粉症になることはほとんどありません。しかし、別の意味で困った状況が生まれて解決が見えていないのが現状です。数日の観光であれば余り問題はありませんが、駐在される皆さんはご心配な事だと思います。各自で何らかの大気汚染対策をご検討してみて下さい。

 

中国で花粉症は?中国人の6つのアレルギー事情!

1. 中国の花粉症
2. 花粉症を中国語では何と言う?
3. 花粉症以外のアレルギー症状
4. レストランでのアレルギー対応
5. 微小粒子状物質 PM2.5
6. 市民のアレルギー対策

 


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