オーストラリアで刺青・タトゥーはどう思われているか調査!

オーストラリアで刺青・タトゥーはどう思われているか調査!

(Michael Coghlan)

オーストラリアを歩いていると、タトゥーや刺青をしている人を実によく見かけます。中には顔や足、腕へのかなり派手なデザインもありますが、これに驚く通行人はあまり見た事がありません。今回は、オーストラリアの人々はこのようなタトゥーを本当はどう思っているのか、詳しく調査してみたいと思います。




 

オーストラリアで刺青・タトゥーはどう思われているか調査!

 

1. 刺青・タトゥーはどんな人がするの?

オーストラリアのタトゥー関連業者は1000を超えており、2001年の政府の調査によれば国民の10人に1人はタトゥーがあるといわれています。州によって規制が異なりますが、親の許可があれば、早ければ16歳以上からタトゥーを彫ってもらうことができます。タトゥーパーラーと呼ばれる店で、大小さまざまなデザイン画から好きなものを選んだら数十分~1時間ほどで完成するので、酔った勢いで飛び込みで彫ってもらう人も多いとか。最も割合が多いのは19-23歳の男性で、政府調査ではそのうち約25%がタトゥーをしていると分かっており、オーストラリアの成人年齢が18歳であることと、多いに関係があるといえるでしょう。対して女性も同じく19-23歳では約20%にタトゥーがあると言われており、年齢別に男女共、最もタトゥー保有率が高いのがこの年齢層です。

 

2. 若者・高齢者はそれぞれどう思ってる?

オーストラリアで生まれ育つ子供は、小さい時から様々なパーティなどでタトゥーシールを貼ってもらう機会がよくあり、こういった経験から、タトゥーに対してやや抵抗感が薄いのかもしれません。ある調査によれば、タトゥー、イヤーピアス、ボディピアスのいずれかをしているオーストラリア人は全体の約35%いるといわれ、特に若者に増加傾向がみられます。政府はドラッグや飲酒に深く関係性がある問題として、この傾向に懸念を表明していますが、NSW州ではようやく2016年にタトゥー業者をライセンス制にする条例が施行されたほど、十分な対応があるとはいえません。

一方、60代以上の高齢者の中でも約5%にタトゥーがあるという調査結果がでているオーストラリアでは、例え年齢を経てもタトゥーに対するネガティブなイメージは意外に少ないのかもしれません。実際、最近では年齢層の高い女性の間でタトゥーをいれるというトレンドもあるようです。

 

3. 男性のタトゥーと女性のタトゥーの印象の違いは?

一般的に、スポーツ選手に代表されるように、男性は腕や足、首など、外から比較的見えやすいところに大きく派手なタトゥーをするのに対し、女性はおへそやお尻、背中などに小さいタトゥーを選ぶという男女の違いが分かっています。男性は全方位に自分のマスキュリンなイメージを誇示するため、女性は自分や親しい人だけの密かな楽しみとして、という傾向があるようですね。

また、女性の方が見えないような場所を選ぶ理由には、タトゥーの入った異性に対する拒否反応は、実は男性側からの方が強い、という事実も関係しているといえるでしょう。

 

4. 就職活動に影響はある?

オーストラリアでは職業選択の際、雇用主に対し、被雇用者の容姿や年齢、性別を理由に選ぶことを禁止する法律があるため、答えはNOです。しかし例外的に、軍や警察の場合は、制服でカバーできない部分(顔、頭、手など)にあるタトゥーは禁止されており、またカバーされる部分であっても、組織の威信・威厳を激しく損なうものは許可されていません(但し女性のアートメイクは可)。

またある大学の調査では、サービス業においてタトゥーがある人とない人に対応してもらう場合、タトゥーのある人に対し強い拒否感を感じるお客が多かったという結果がでているため、サービス業の仕事を希望するなら自粛するのが賢明なのかもしれません。但し、ビジネスの種類によっても反応は異なり、アート系の職業であればタトゥーが逆に強みになるケースもあるようです。

 

5. 出入り禁止や制限を受ける事はある?

日本なら、刺青のある人は温泉、プールやサウナなど、肌を露出する公共の場所に入ることが禁じられる場合がありますが、オーストラリアではそのようなルールはないため、逆に日本の温泉でタトゥーを理由に断られて驚くオーストラリア人も多いようです。

ただ、バイキー(Bikie)とよばれるギャングの取り締まり強化に伴い、一部のバーやナイトクラブでは見える場所にタトゥーのある客に衣類で隠すよう注意する店も出てきています。また、カジノでも不適切なタトゥーがあると判断された場合は入店を断られるようです。

 

6. やってしまった刺青・タトゥー

タトゥーが人気になるにつれデザインも多様化している現在、バリエーションを求めてインドのヘナを真似たものや漢字を彫る人も増えています。しかし、意味を知ってか知らずか、漢字を知る日本人から見れば、なぜ?と思わざるを得ない字を選んでしまったケースも少なくありません。音から自分の名前を無理やり漢字にしたものや、食べ物の名前を彫っている人も…。筆者が実際に見たのは「好」という漢字を彫った人で、「これは”Good”って意味なんでしょ?」と聞かれて返答に困ったのは言うまでもありません(確かに中国語ではそうなのですが…)。

 

まとめ

いかがでしたか?
日本の「刺青」という重たいイメージと違い、オーストラリアではカジュアルにタトゥーを楽しむ人が多いので、例えば会社の上司や同僚にタトゥーがあっても誰も驚かないくらいです。さすがに顔や頭に施す人はまれですが、日本に比べればタトゥーに非常に寛容な環境といえるでしょう。オーストラリアにいらした際はぜひ、人間観察してみてください。興味深いタトゥーが見つかるかもしれませんよ!

 

オーストラリアで刺青・タトゥーはどう思われているか調査!

1. 刺青・タトゥーはどんな人がするの?
2. 若者・高齢者はそれぞれどう思ってる?
3. 男性のタトゥーと女性のタトゥーの印象の違いは?
4. 就職活動に影響はある?
5. 出入り禁止や制限を受ける事はある?
6. やってしまった刺青・タトゥー

 



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