アルゼンチン通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!

アルゼンチン通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!

(Global Panorama)

南米アルゼンチンの通貨はアルゼンチンペソです。かつてはスペインの旧植民地全域で用いられていた紙幣ですが、アルゼンチンを含む幾つかの国々ではその名残が今でも残り、独自のペソが流通しています。そこで今回は、アルゼンチンの通貨や両替事情について詳しくご紹介します。

 

アルゼンチン通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!

 

1. アルゼンチンペソについて

アルゼンチンペソはアルゼンチンの通貨で、通貨単位はドルと同じ「$」です。ペソはかつて、スペインの旧植民地であった中米や南米のほとんどの国で用いられていましたが、現在ではアルゼンチンを含む、チリ、コロンビア、キューバ、ドミニカ共和国、メキシコ、ウルグアイ、そしてフィリピンのみとなり、その数は少なくなっています。アルゼンチンペソの国際通貨コードはARSで、補助通貨はセンターボです。1ペソは100センターボとなります。

 

2. アルゼンチン通貨の歴史

アルゼンチンの現在の通貨はアルゼンチンペソですが、スペインから独立するまではレアルやソル、エスクード、アウストラルなどの通貨が流通していました。その後、1992年になると現在のアルゼンチンペソが用いられるようになり、それと同時にセンターボ硬貨も発行されました。同年には1ドル=1ペソのドルペッグ制が採用され、一時はインフレが抑えられましたが、2001年には債務不履行に陥り景気が悪化、翌年にはドルペック制が廃止されました。

 

3. 硬貨(モネダス)は7種類

アルゼンチン通貨を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!硬貨

(Esteban Maringolo)

現在、アルゼンチンで流通している硬貨(モネダス)は7種類あります。

・1センターボ:銅、裏面に月桂冠が刻印されている
・5センターボ:黄銅、裏面に国旗にある“5月の太陽”が刻印されている
・10センターボ:黄銅、裏面に国章が刻印されている
・25センターボ:白銅、裏面にブエノスアイレス市議会が刻印されている

・50センターボ:ジェラルミン、裏面にトゥクマンの館が刻印されている
・1ペソ:中心がジェラルミン、外周が白銅、表面に5月の太陽、裏面には国章が刻印されている
・2ペソ:中心と外周は合金、裏面に5月の太陽が刻印されている

1から25センターボは材質が何度か変更された経緯から、色違いの硬貨を見かける事があります。1センターボは流通しているものの、2001年に廃止されています。

 

4. 紙幣(ビジェテス)は8種類

アルゼンチン通貨を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!

(Beatrice Murch)

現在、アルゼンチンで流通している紙幣(ビジェテス)は8種類あります。

・2ペソ:青色、バルトロメ・ミトレ(前大統領)
・5ペソ:緑色、ホセ・デ・サン・マルティン(軍人、政治家)
・10ペソ:オレンジ色、マヌエル・ベルグラーノ(軍人、政治家)
・20ペソ:赤色、ファン・マヌエル・デ・ロサス(軍人、政治家)
・50ペソ:灰色、ドミンゴ・ファウスティモ・サルミエント(前大統領)
・100ペソ:紫色、フーリオ・アルヘンティーノ・ロカ(前大統領)、エバ・ペロン(前大統領夫人)
・200ペソ:青色、セミクジラ(南大西洋と南極大陸をイメージ)
・500ペソ:緑色、ジャガー、オルネロ(国鳥)(北東と中部をイメージ)

紙幣に描かれている人物は日本円と同じくそれぞれ異なります。近年の景気の悪化により、2016から2017年にかけて紙幣のデザインが一新されています。また、2018年までに1000ペソ紙幣が新たに加えられ、2、5、10ペソ紙幣が廃止されて硬貨に置換えられる予定です。

 

5. 支払いはお釣りが出ないように

日常的な支払いでは大きい額の紙幣はあまり好まれないので、少額の買い物の際には硬貨や少額の紙幣を使用した方が良いでしょう。あまりにも大きい額の紙幣だと受け取ってもらえないか、もっと少額で払えないか聞かれる事がよくあります。また、買い物のお釣りの10センターボ以下の端数は切り上げられるか、切り捨てられます。硬貨がある場合には積極的に使いましょう。

 

6. 景気の影響

90年代後半にかけての急激な景気の悪化により、多くの人達が貧困に陥り、外国に出稼ぎに出る人も多く現れました。また、近年ではUSD10,000以上の通貨の持ち込みには申告が必要だったり、アルゼンチンペソが一時他の通貨に両替できなくなるなど、とても不安定な経済状態が続いています。

 

7. 両替には米ドル

現地で日本円の両替も可能ですが、取り扱うお店は非常に少なく、景気の不安定さからも米ドルが重宝されているので持っていると安心です。また、現地では家や車などの大きな買い物には米ドルが使われるほど、安定した通貨として流通しているのが現実です。そして、現地のレストランや観光スポットでは、クレジットカードが利用出来るので持ち合わせていると便利です。旅行中の急な現金の出費には、クレジットカードのキャッシングを利用しても良いでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
2018年までに新たに紙幣が追加され、紙幣の種類がさらに多くなるアルゼンチンペソ。幾度とない経済危機を乗り越えてきたアルゼンチン通貨ですが、今後はどのように経済が変化していくのでしょうか。アルゼンチンで大きな額が必要な際には、米ドルへの両替を強くお勧めします。

 

アルゼンチン通貨や両替事情を徹底調査!旅行前に知りたい7つのポイント!

1. アルゼンチンペソについて
2. アルゼンチン通貨の歴史
3. 硬貨(モネダス)は7種類
4. 紙幣(ビジェテス)は8種類
5. 支払いはお釣りが出ないように
6. 景気の影響
7. 両替には米ドル

 


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