アメリカ合衆国の祝日には過去の戦争にまつわる記念日や楽しいお祭りの日があり、アメリカの文化や歴史を学ぶ重要な手掛かりにもなっています。アメリカには「国の祝日」と「州の祝日」があります。
そこで今回は、アメリカ全土で共通の「国の祝日」を徹底分析して、大陸性で陽気なアメリカンはそれぞれの祝日をどんな風に過ごしているのかお教えします。
アメリカの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月1日 New Year’s Day 元旦
全米でも最大のお祭りは何といってもニューヨークのタイムズ・スクエアのカウントダウンとball dropで始まる新年を迎えるお祝いでしょう。毎年12月31日の夕方6時から1月1日の午前0:15まで200万人が押し寄せる中、ビルの上からきらきらのクリスタルボールがフラッグ・ポールを伝ってきっかり30秒で落ちてきます。人々は大声でカウントダウンをしながら新年を迎えます。ボールが着地と同時に花火が打ち上げられライブミュージックで盛り上がり、人々は誰これ構わず周りの人にキスをして新年をお祝いします。事実上クリスマスやホリデーシーズンが終わり新年が始まります。全国各地でも似たようなball dropがあり、その地方の文化や歴史にまつわるものをボール代わりにして賑わいます。元旦はクリスマスほど派手ではありませんが、友達や家族とパーティをして楽しみます。
2. 1月15日~21日の月曜日 Dr.Martin Luther King Jr.の誕生日
キング牧師の名で知られているマーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、さまざまな差別から個人の自由と権利を主張するアフリカ系・アメリカ人公民権運動の指導者でした。1月15日の彼の誕生日を祝って各地でパレードが行われます。近年ではキング牧師の日を市民ボランティア・サービスの日にしようという動きが高まっています。キング牧師の好物だったピカーンパイを食べる家庭もあります。
3. 2月15日~21日の月曜日 Presidents’ Day 大統領の日
2月生まれの初代大統領ワシントンと、同じく2月生まれのリンカーン大統領の誕生日を祝う祝日です。
4. 5月25日~31日の月曜日 Memorial Day 戦没将兵追悼記念日
かつては南北戦争で戦死した軍人を追悼するための記念日でしたが、現在ではアメリカのために戦没したすべての人を追悼するための祝日になっています。各地で厳かなセレモニーが行われます。人々は家族や知り合いの墓地へ出かけて花をお供えします。夏の始まりになります。
5. 7月4日 Independence Day 独立記念日
イギリスの統治から独立宣言をした記念日です。Fourth of July(7月4日)や The Fourth(4日)と呼ばれています。全国各地で花火が打ち上げられ独立記念日のお祝いをします。あちこちにやってくる移動遊園地では、子どもからお年寄りまで打ち上げ花火をみたり屋台グルメを楽しみながら真夜中まで大騒ぎしています。ボストンで開催される、音楽と花火で盛り上がる「ボストンポップスと花火の祭典」は特に有名です。
6. 9月1日~7日の月曜日 Labor Day 労働者の日
労働者を称える日です。この日が夏の終わりになります。
7. 10月8日~14日の月曜日 Columbus Day コロンブスの日
北アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスを称える日です。
8. 11月11日 Veteran’s Day 復員軍人の日
アメリカのために戦った復員軍人を称える日です。1918年11月11日に第一次世界大戦の休戦条約締結日を迎えたことを思い起こすための祝日です。全国各地ではユニフォームに身を包んだ退役軍人や現役軍人によるスピーチや記念行事が行われ、国民全員で復員軍人を称えています。
9. 11月22日~28日の木曜日 Thanksgiving Day 感謝祭
伝統的に秋の収穫を祝い、神様に感謝をするお祭りです。イギリスからアメリカへメイフラワー号で移住してきた清教徒が食料もなく困っていた時、ネイティブのアメリカンに助けられました。そのお礼に翌年彼らはネイティブ・アメリカンを招き、自分たちが初めて収穫をした食料でもてなしたのが感謝祭の始まりです。人々は家の中を秋の紅葉の色で飾り付け、久しぶりに家族や親族が集まって、ターキー(七面鳥)ディナーを囲みます。丸ごと焼いたロースト・ターキーのカービングは男性の仕事なので、ご主人が張り切ってターキーを切り分けてくれます。次の日からはターキーのサンドイッチやスープなど七面鳥三昧の料理が続きます。この日からホリデーシーズンが始まります。
10. 12月25日 Christmas クリスマス
イエス・キリストの誕生日のお祝いです。11月末の感謝祭が終わるとすぐに、人々は家の内外をクリスマス・デコレーションで飾り始めます。ツリーファームでもみの木を買ってトラックや車で運ぶ姿もよく見かけます。常緑樹は永遠の命のシンボルとされ、もみの木を飾る風習になっています。イブの夜は家族で教会へミサに行きます。その夜はサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるので、子供たちはもみの木の下にサンタのためにクッキーとミルクを置いてワクワクしながら眠りにつきます。クリスマス当日は正装して教会へ出かけイエス様のお祝いをした後、家族や親族が集まりワイワイと楽しくクリスマス・ディナーを囲みます。料理はロースト・ビーフやロースト・ターキーやベイクド・ハムなど家庭によって違い、これといったルールはありません。ケーキよりも人の形のジンジャー・クッキーやツリー、星、雪だるまなどの形のクッキーをたくさん焼きます。遠く離れた親族や友人とはクリスマスや新年のカードを交換して楽しみます。「メリー・クリスマス」はキリスト教信者のお祝いの言葉なので、多宗教が存在するアメリカでは「ハッピー・ホリデー」という人もいます。
11. 「国の祝日」の他にも州によって異なる「州の祝日」
マーモットの日、バレンタインデー、セント・パトリックデー、聖金曜日、イースター、エイプリルフールデー、アースデー、秘書の日、教師の日、母の日、軍隊の日、フラッグデー、父の日、愛国者の日、敬老の日、上司の日、ハロウィーンなどがあり、毎月行事が目白押しなんですよ!
まとめ
いかがでしたか?
アメリカでは州によって祝日が違うこともあるので、旅行の際には注意が必要です。また、元旦、独立記念日、レイバーデー、サンクスギビング、クリスマスとイースターにはガソリンスタンド以外はほとんどのお店が休みになったり、営業時間を短縮したりするので、お出かけの際は事前に必ずチェックしてくださいね!
アメリカの祝日を徹底分析!どんな日があるか全部教えます!
1. 1月1日 New Year’s Day 元旦
2. 1月15日~21日の月曜日 Dr.Martin Luther King Jr.の誕生日
3. 2月15日~21日の月曜日 Presidents’ Day 大統領の日
4. 5月25日~31日の月曜日 Memorial Day 戦没将兵追悼記念日
5. 7月4日 Independence Day 独立記念日
6. 9月1日~7日の月曜日 Labor Day 労働者の日
7. 10月8日~14日の月曜日 Columbus Day コロンブスの日
8. 11月11日 Veteran’s Day 復員軍人の日
9. 11月22日~28日の木曜日 Thanksgiving Day 感謝祭
10. 12月25日 Christmas クリスマス
11. 「国の祝日」の他にも州によって異なる「州の祝日」