ニューヨークはアメリカで最も華やかな都市ではないでしょうか。観光目的で訪れる旅行客は、2013年には史上最多の5430万人にもなりました。この街には自由の女神やエンパイアステートビル、ブロードウェイの劇場街、数あるミュージアムにメジャー・リーグの試合、何日いても退屈しないくらいのエンターテインメントがぎっしり詰まっています。それだけに、短い日数ですべてを満喫するのは至難の業です。そこで今回は、どうやったら効率よくニューヨーク観光を楽しめるかを、7つのポイントにまとめて詳しくご紹介します。
ニューヨーク観光旅行を短期間で超満喫する7つのポイント
1. 飛行機は午前着の直行便で
短い日程では、着いた当日の行動も重要になってきます。現在、成田発のニューヨーク直行便は、10時45分到着の全日空便から18時25分着の日航便まで6種類ありますが、なるべく早く着く便を選ぶのがいでしょう。午前中にニューヨークに着けば、午後から観光名所を巡ったり、20時開始のミュージカルを見ることもできます。逆に夕方以降に着く便では、見物できる場所も限られてきます。もちろん、夜の遅い街ニューヨークですから、深夜まで娯楽はいっぱいですが、選択肢は多い方がよいでしょう。
そして、飛行機は多少高くても直行便がお薦めです。アメリカの各地を経由する乗り継ぎ便は価格的には安いことが多いのですが、乗り継ぎには最低でも2時間は必要ですし、日本を定刻通りに飛び立っても、アメリカの国内線が何時間も遅れたり欠航したりということはよくあるのです。そういうリスクを避けるためにも、到着時間が読みやすい直行便にしておけば安心です。
2. ホテルは目的地に近い場所を
マンハッタン、特にブロードウェイの劇場街や美術館の多いミッドタウンは、アメリカでも群を抜いてホテル代が高い場所です。そのため、少し外れたニューヨーク市郊外やお隣のニュージャージー州に宿をとる人も多いのですが、短期滞在の場合は考えものです。目的地までの移動に時間をとられることが多いからです。その上、ニューヨークの交通は日本の首都圏ほどには発達していません。
たとえばミュージカルが見たいなら、ホテルは劇場街に近いタイムズスクエア付近というように、目的地に近い場所を拠点にすると移動のための時間がかかりませんし、夜間も安全です。ニューヨークはジュリアーニ市長の時代に治安が改善され、ブロードウェイ周辺は夜中でも一人歩きできるくらいになりました。しかし最近は不況のせいか以前よりも街は汚れ、ホームレスも増えてきました。安全のためにも、ホテルは目的に近くて、ある程度セキュリティのしっかりしたところを選ぶべきだと思います。
3. ミュージカルは事前にネット予約
ニューヨークに行ったら一度は本場のミュージカルを見てみたい、という人も多いのではないでしょうか。ミュージカルのチケットを安く手に入れる方法としては、タイムズスクエアにあるTKTS(チケツ)で30~50%オフの当日券を買うという方法が有名ですが、短期滞在の場合にはお薦めできません。というのは、割引チケットの販売が開演時間よりかなり早いために、夜の公演の場合午後の1~2時間をチケット取りの行列で費やさなければならないからです。ミュージカルはあらかじめチケットを買って時間のロスをなくしましょう。
4. 美術館は夜間延長日を調べて
ニューヨークはミュージアムの多いことでも知られる街です。しかも、メトロポリタン美術館だけでも一週間では見きれないくらい展示品があるので、いくつかのミュージアムをはしごしようと思ったら、事前に見たいものをチェックして、それを見たら次の美術館に移動するぐらいの思い切りが必要でしょう。
そこで役に立つのが夜間延長です。通常は、17時か18時で閉館するミュージアムが、21時、22時まで夜間延長で公開されるのです。それもニューヨーク近代美術館は金曜、グッゲンハイム美術館は土曜という具合に、違う曜日のところも多いので、日にちを選べば通常の閉館後にもう一か所見学に行くことも可能です。美術館巡りは曜日を選んで組み合わせましょう。
5. 高級レストランは時間もかかる
ニューヨークは世界中の食べ物が集まった食の王国でもあります。本場のステーキや珍しい各国の料理を食べ歩くのも楽しみのひとつでしょう。ただし、ニューヨークのきちんとしたレストランは、料金もさることながら食事に時間がかかります。テーブルサービスの店でアラカルトで頼んでも1時間や2時間は必要になります。お会計の時も、チェックを頼んでからお店を出るまでに数分かかります。
もちろん、ゆったりと食事をするのも旅行の楽しみですが、食事は短い時間ですませて買い物などをしたいという場合は、テーブルサービスのレストランは避けてカウンターサービスの店にする方がいいでしょう。その時間も惜しい時は、持ち帰り(To Goと言います)にしたり、街中至るところにあるデリで好きなものを買ってホテルで食べるという手もあります。
6. 名所を回るなら観光バスで
ニューヨークの観光名所を見て回りたい時には、街中を走っている赤い2階建ての観光バスを利用しましょう。東京にも、はとバスのような名所を回るバスがありますが、ニューヨークのダブルデッカーバスは、48時間、72時間と決められた期間内は乗り降り自由なのです。今日はエンパイアステートビルを見て近くのメーシーズ百貨店で買い物、明日は自由の女神とバッテリーパークを見物という具合に、滞在中の交通手段としても使えて便利です。コースや有効期間もいろいろあるので、ニーズにあわせて選びましょう。
7. 困った時のスターバックス
マンハッタンで目立つものといえばスターバックスのお店です。本当に各ブロックに一軒や二軒は必ずあると言っていいほど、スターバックスがあります。実は、観光客にとってスターバックスはありがたい存在なのです。まず、トイレ。ニューヨークには日本のようにどこに行ってもきれいな公共トイレがあるわけではありません。そこでスターバックスが街中のトイレとして重要な役を果たすのです。トイレに行きたくなったら、まずあの看板を探しましょう。
もうひとつスターバックスが役に立つのは、無料Wi-Fiが完備されているということ。ニューヨークでスマホを操作したりする時もあの看板を探しましょう。Wi-Fiですから、店の外でも電波が入ることもあって、スターバックス周辺でスマートフォンやタブレットを操作している人もかなりいます。本当にスターバックスは便利なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ニューヨーク、特にマンハッタンは誰が行っても自分が求める何かと出会えるような面白い街です。短い日数ではとてもそのすべてを見ることはできませんが、効率よく動けば一日で数えきれないくらいの感動とも出会える街なのです。あなたはニューヨークで何と出会いたいですか?
ニューヨーク観光旅行を短期間で超満喫する7つのポイント
1. 飛行機は午前着の直行便で
2. ホテルは目的地に近い場所を
3. ミュージカルは事前にネット予約
4. 美術館は夜間延長日を調べて
5. 高級レストランは時間もかかる
6. 名所を回るなら観光バスで
7. 困った時のスターバックス