トルコが親日って本当?現地に住むからわかる8つの真実

トルコが親日って本当?現地に住むからわかる8つの真実

トルコは世界一の親日国と言われるように、涙なくして語れない歴史があります。今話題の2015年12月公開の映画『海難1890』は、日本とトルコ125年の友好関係を築いてきたエピソードを映画化したもので、日本の総理大臣も応援団の団長として乗り出したり、トルコ大統領両国首脳のお墨付きプロジェクトとして話題になっていますね!今回は、トルコ在住の筆者が、トルコが親日国だと現地で感じる8つの理由を詳しくご紹介します。

 

トルコが親日って本当?現地に住むからわかる8つの真実

 

1. 日本人が親切で誠実だから

トルコは観光大国で多くの人がホテルや旅行会社、飛行機・バス会社、旅行ツアーの通訳、ガイド、気球や乗馬などのアクティビティー、観光客がお訪れるじゅうたん屋をはじめ、ギフトショップなど小売業で生計を立てている人が多くいます。毎日世界中のいろんな国から訪れる観光客と接する機会が多い現地の人だからこそわかる、日本人の親切で誠実な性格や行動は、とても好印象を持っています。

例えば、どんなに混んでいても日本人は順番を守っておとなしく待つ姿勢だったり、ホテルに泊まっておきながらお金を払わず逃げるということを日本人は絶対しないとか、日本人が普段当たり前にしていることを彼らは挙げます。まじめで、真心がある人柄の日本人だからこそ、親日的な関係が自然と築けているという真実があります。

 

2. 絆を深めた歴史『エルトゥールル号遭難事件』

2015年12月公開の映画『海難1890』。これはまぎれ名も無い実話です。

物語は、1890年(明治23年)に日本の皇族がイスタンブールを訪問したことから始まります。明治天皇よりお礼に送られた新書や勲章に対して、今度はトルコ皇帝がそのお礼を明治天皇へ奉呈するべく日本にトルコの親善使節団を派遣します。奉呈団は3か月間の滞在ののち、軍艦エルトゥールル号に乗って日本からトルコに帰ろうとしましたが、その途中で和歌山県串本町の沖で台風により座礁し沈没してしまいました。この時、多くの乗客が犠牲になったのですが、海に投げ出された人を串本町をはじめとして和歌山の人が必死で助けました。助けただけではなく、当時非常に貧しくて自分たちの食べる食料もなかった中で、それを割いて助けたトルコの海軍の人たちに分け与えて、さらに非常食としてとっておいた分まで差し与えたということをトルコは非常に感謝しました。

また、1921年シベリアからトルコ人捕虜を椅子端部ルールへ移送中に、エーゲ海でギリシャ軍に長期抑留されてしまった日本船平明丸の事件。そして、1985年イランとイラクが戦争。壊滅したイラン首都テヘランに取り残された日本人を助ける唯一の術が飛行機だったが、時の大統領フセインの一言「イラン上空を飛行すれば全て無差別に攻撃して撃ち落とす」で救助困難な状況に。そんな中、トルコが恩返しにと一色触発の激化した戦地の上空を飛んでトルコ航空の飛行機で助け出すことに成功しました。

映画『海難1890』ではドラマ『仁』で坂本龍馬役をした俳優、内野聖陽のが主役を演じ、阿部総理を最高顧問に日本とトルコの両政府が完全にバックアップして盛り上げています。これがトルコが親日になった真実の始まりです。

 

3. トルコ人が小学校で学ぶ『山田寅次郎』

トルコの小学校では、トルコ人にとって大切な存在となった日本人『山田寅次郎』について勉強します。子どもたちは「彼がいたからトルコと日本は兄弟になれたんだ。」「トルコ人を助けてくれた人だから大好き。」と言います。

1890年、はるか遠くの海外に憧れていた24歳だった山田寅次郎を驚かせたのは見知らぬ外国トルコからの親善使節団の来訪でした。しかし、使節団650人を乗せた船は沈没してしまい多くの命が奪われたニュースを知り、青年だった彼はこの事件によって大きく心を動かされました。「この俺に何かできることはないだろうか」とトルコ使節団遺族への寄付金集めをはじめました。新聞社にはたらきかけ全国を巡って演説会を開き義援金の募集をしました。集まった寄付金は現在の価値でいる総額2700万円。そのお金を持って一人海を渡りトルコへ行き、ときの皇帝オスマン帝国皇帝アブデュルハミト2世に義援金を渡し、深く感謝されました。山田はトルコの皇帝に引き止められトルコの士官学校で日本語と日本についてを教えることになりました。のちに、オスマン帝国からトルコ共和国に移行し、新しい国作りをする時に建国の父となったアタチュルク大統領も、山田の精神を支えにしたと言われています。山田寅次郎の情熱によって結ばれた両国の絆もトルコが親日になった真実のひとつです。

 

4. 絆を深めた歴史『日露戦争での日本の勝利』

1904年からはじまった日本とロシアによる日露戦争に、クリミア戦争や露土戦争によってロシアから圧力を受けていたトルコは、共有の敵であるロシアに勝利するために日本に大きな関心を寄せていた。日本に協力的な政策を行い、日本が日本海での回線でロシアのバルチック艦隊に決定的な勝利をおさめ、オスマン帝国では喜びの声が上がりました。

その後の戦争、第一自他世界第千では日本とは交戦国同志の時期や、第二次世界大戦では日本と対立する連合国の圧力により日本に宣戦布告しましたが、トルコ国内世論の反対もあり日本に対して軍事行動を一切行わなかったり、戦後配線した日本に対して賠償金やその他の請求を一切行わず、経済大国へ発展した日本はトルコへの政府開発援助での支援を積極的にするなど資金と技術援助が投入されています。戦争下においても友情を大切にした交流関係が親日と言われる真実のひとつです。

 

5. トルコの中年の大人でも子供の頃日本のアニメで育っている

トルコの40代、50代など大人の人は子供の頃、まだ一家に一台のテレビがない時代などに楽しみだったのがいがらしゆみこ原作の『キャンディー・キャンディー』をはじめ、日本のアニメを見たことだと話す方が多くいます。『キャンディー・キャンディー』の主題歌に「わたしはキャンディー♪」という歌がありますが、「わたしは〜」という日本語のフレーズを自然に覚えていたり、アニメの中で出てくる日本語で数字を数える言葉など簡単な日本語を小さいうちに思えているそうです。他にもトルコの若者の認知度が高い日本のアニメは『キャプテン翼』『NARUTO』『セーラームーン』『ポケットモンスター』『デスノート』『ジブリアニメ』など、数多くテレビで放映されています。アニメの他にも任天堂DSなど日本製のゲームもティーンを中心に人気です。これもトルコ親日の真実だといえます。

 

6. 1999年トルコ大地震の際に日本の支援で再建できたから

トルコ、イスタンブール近郊にある町ヤロワに日本の国旗を掲げている消防署があります。なぜ日本の国旗を掲げているのかというと、1999年トルコ北西部をM7.1のトルコ大地震のあと姉妹都市である日本の富山県砺波市の寄付で消防署を再建できたからです。トルコ大地震の際にはトルコ総人口の2割に当たる人が被災し、当時大きな被害を受けた地域のひとつがヤロワ市でした。日本からはすぐにレスキュー隊が駆けつけて救出活動をし、寄付金以外にもその4年前に阪神大震災を経験していた日本は多くのテントや仮設住宅を届けて、トルコ大地震では助かった人が多くいました。そのときの恩を返すために2011年3月11日に発生した東日本大震災の時には、トルコのレスキュー隊がどこの国よりも早く被災地に駆けつけました。お互い困ったことがあれば愛の手を差し伸べる、そんな強い友好関係がトルコ親日の真実のひとつです!

 

7. 日本の皇族や調査隊がトルコの歴史を解明する発掘を支援している

メソポタミア文明やノアの箱舟など歴史やクーラン・聖書で習うようなトルコにはまだ発見・解明されていない歴史がたくさんあります。その日々の発掘活動に対して、日本は積極的に資金協力をし、特にオリエント学研究については日本の皇族三笠宮崇仁親王が長い間その活動を支え続けています。そんなこともあり、現在トルコでは古代アナトリア文明の遺物を実際に触れられる観光を楽しむことができます。

カマン・カレホユック遺跡は日本の調査隊が長年発掘を続けており、世界最古の鉄器が発見されたりと鉄器時代のものや現在紀元前2千年紀の発掘をほぼ終え、これから先史時代の発掘にかかるなど、新発見の度にこれまでの歴史が大きく変わっています。

2010年トルコにおける日本年というプロジェクトの一環として、考古学博物館が日本の資金協力により建てられました。博物館と同敷地内には三笠宮崇仁親王の名前がついた日本庭園や、その町を発展支援したプリンス・三笠宮・ロードという道などもあります。日本庭園では桜やもみじをはじめ和な雰囲気に癒されます。トルコの文明や歴史を発掘支援する日本に対し、トルコが親しみを持ってくれるのも自然なのかもしれません。

 

8. トルコにとって、日本と韓国は兄弟

トルコ人がトルコの歴史の話しをはじめると、神が人間を作ったアダムとイブや、ノアの箱舟などの話しがよく出てきます。そのような人間の原点まで戻ると、トルコと日本と韓国人の親が同じで兄弟になるといいます。そういう話もあってか、宗教も文化や料理などまったく違う日本とトルコですが、なぜか似たような部分が多くあり他人とは思えないという部分が感じられます。

「良い」はトルコ語でも「イイ」と言いますし、トルコ語と日本語の間には似た言葉があったり、トルコ語を話すある人によれば、なんとなく九州地方の方言のように聞こえるとか。雅楽など日本古来の音楽とトルコ古来の音楽が似た感じがするなど、トルコと日本の感性がとても近いことが言えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
トルコが親日と言われる8つの真実を現地に住むからわかるということでレアなものまでご紹介しました。日本とトルコの友好関係を築き上げてくれた先祖や母国の先人のおかげで、トルコに旅行や留学、仕事、移住したりすると、トルコ人からとても親切に接してもらえます。長い歴史の中で、日本とトルコが助け合い、恩返しの精神によって数々の奇跡が起きたことをこれからも大切にしたいものです。あなたも運命的な交友関係のあるトルコに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

 

トルコが親日って本当?現地に住むからわかる8つの真実

1. 日本人が親切で誠実だから
2. 絆を深めた歴史『エルトゥールル号遭難事件』
3. トルコ人が小学校で学ぶ『山田寅次郎』
4. 絆を深めた歴史『日露戦争での日本の勝利』
5. トルコの中年の大人でも子供の頃日本のアニメで育っている
6. 1999年トルコ大地震の際に日本の支援で再建できたから
7. 日本の皇族や調査隊がトルコの歴史を解明する発掘を支援している
8. トルコにとって、日本と韓国は兄弟

 


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