トルコのイースター特集!トルコ人に聞く7つのおもしろ特徴!

イースターは世界の色んな国でお祝いされるお祭りですが、東洋と西洋の文化が混じったエキゾチックな雰囲気を持つトルコでは、どのようにお祝いされているのか知っていますか?

今回は、トルコ人の著者がイースターと現在の宗教事情まで詳しく説明していきます!

 

トルコのイースター特集!トルコ人に聞く7つのおもしろ特徴!

 

1. そもそもイースターって何?

イースターは、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要なお祭りのこと。イースターの日に、キリスト教では生命のシンボルであるたまごをカラフルにペイントして、クリスマスのように家族と過ごすのが一般的です。つまり、キリスト教の人が家族と一緒にお祝いするお祭りってことですね。

2. トルコは何宗教?イースターはお祝いしない?!

トルコといえば、あなたのイメージ通りイスラム教がメジャーな宗教の国です。最近宗教に興味がない若者も増えてきていますが、まだまだイスラム教がメインです。そのため、イースターというキリスト教のお祭りはお祝いされません。今のトルコ人には全く馴染みのないお祭りですが、昔もそうだったのでしょうか。

それでは、昔のトルコ(オスマン帝国)の宗教事情について説明していきます!

3. オスマン帝国時代の宗教事情   

現在のトルコが成立するに、小アジアをはじめ、三大陸に及ぶ広大な国土を支配したオスマン帝国という国がありました。帝国としての寿命が長く、1299年から1922年までのおよそ600年も続いたオスマン帝国。最盛期の17世紀には、今のブルガリア、ギリシャ、ハンガリー、ヨルダン、イスラエル、シリア、エジプトなど支配地域も非常に広かったです。

そんなオスマン帝国には、ギリシャ人、アルメニア人、ユダヤ人といった様々な国の人が一緒に住んでいました。もちろん、様々な宗教の人も一緒に住んでいたわけです。様々な宗教、文化、人種が混在していたこの多様性を国の強みに思っていたオスマン帝国では、その宗教の祭日をお祝いするのも、教会やシナゴーグを立てるのも自由でした。

そのため、昔はオスマン帝国に住んでいたトルコ人にとってイースターは今よりもっと馴染みのあるお祭りだったかもしれませんね。

4. オスマン帝国が消滅した後、キリスト教の人はどうなった?!

第一次世界大戦後、オスマン帝国が消滅し、トルコ共和国が成立しました。その直後に、ギリシャとトルコの間でトルコ在住のギリシャ人(キリスト教)と、ギリシャ在住のトルコ人(イスラム教)を交換しようということになり、120万ものギリシャ人が現在のギリシャに帰って、一方で50万人のトルコ人が現在のトルコに帰国しました。そのため、トルコに住んでいるキリスト教の人の数が年々減っていったと思われます。

データによると、1914年には20%もあったキリスト教の人の割合が、1927年には5.5%まで減少したそうです。そして、今はトルコの人口の0.2~2%がキリスト教だと考えられています。かなり数の少ない少数派ですね。

5. トルコでイースターの過ごし方


そんなトルコですが、もちろんイスラム教の人はイースターをお祝いしませんし、周りにもキリスト教の人があまりいないので、非常に馴染みのないお祭りになっています。イースターをトルコ語で「Paskalya」と言いますが、正直トルコ人の多くは、このPaskalyaの日に何をお祝いするのかもかわからない人が多いと思います。

キリスト教じゃない人はいつも通り、何もない日のようにイースターを過ごします。トルコにある教会に行ってお祈りするキリスト教人たちたのニュースをテレビで見るだけです。

6. トルコでお祝いされる祭日は何?

そこで、じゃあ、トルコっていったいどんな祭りがあるの?って気になるあなたにラマダンというお祭りをご紹介いたします。ラマダンはトルコ語でRamazan(ラマザン)といって、イスラム暦第9月のことです。

この「ラマダン」の1ヶ月間、世界中のイスラム教徒は夜明けから日没まで断食を行うことで信仰を深めます。でも、トルコはイスラム教だからといってみんながこの時期に断食することはないです。宗教断食をするかしないかは個人によって違います。

7. トルコでラマダンの過ごし方


上にも書きましたが、イスラム教の人でも断食するかしないかはその人によります。日本人はイスラム教って言えば毎日モスクに行ってお祈りしているだろうと思うしませんが、これも同じようで人によります。でも、ラマダンの時期にモスクにお祈りしに行ったりする人が比較的に増えると思います。

また、「ラマザン ピデスィ」という日没後に食べるために特別に作られたパンを食べたりとか、断食しているからこそ日没後は美味しいものをいっぱい食べようって言って特別なごはん作ったりとか、家族みんなで集まってごはんを食べるとか、トルコでのラマダンの楽しみ方は様々です。

 

まとめ

いかがでしたか?
オスマン帝国時代のトルコには今よりずっとキリスト教の人がいたことをはじめて聞いた方はびっくりしたかもしれません。今はテレビで見るだけのお祭りになっているイースターですが、同じようにイスラム教の人が大切にしているラマダンは普通にお祝いします。宗教によって様々なお祭りがあって、面白いですね。

 

トルコのイースター特集!トルコ人に聞く7つのおもしろ特徴!

1. そもそもイースターって何?

2. トルコは何宗教?イースターはお祝いしない?!

3. オスマン帝国時代の宗教事情   

4. オスマン帝国が消滅した後、キリスト教の人はどうなった?!

5. トルコでイースターの過ごし方

6. トルコでお祝いされる祭日は何?

7. トルコでラマダンの過ごし方

 


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