上海空港の便利サービスを使って快適に過ごす8つのコツ

上海空港の便利サービスを使って快適に過ごす8つのコツ

中国語では空港の事は空港と書かずに机場と書きます。中国の漢字は日本漢字とは差異があります。基本は元々の漢字を簡略化した簡体字なので、日本人が一見するととてもわかりにくいのです。机場も机场となります。今回は、上海の空港についてご紹介しますが、ここでは机場と書かずに日本語のまま空港と記載致します。中国で最も先進都市の上海には空港が二つあります。日本の成田と羽田の様な関係です。上海に行く場合、どちらの空港に着くのかによって、市内へのアクセスが大きく異なります。8つの側面からポイントをご紹介します。



 

上海空港の便利サービスを使って快適に過ごす8つのコツ

 

1. 二つの空港の違い・浦東空港と虹橋空港

上海にある二つの空港は、東京にある二つの国際空港と位置づけがほぼ同じ性格を有しています。市内最東端にある浦東国際空港(以後浦東空港と記載)は東京の成田空港の位置づけで、市内西部にある虹橋国際空港(以後は虹橋空港と記載)は東京の羽田空港の位置づけと思って下さい。元々上海の空港としては虹橋空港が先駆で、国際線国内線共に発着する唯一の空港でしたが、1999年に浦東空港が国際線専用空港として開港しました。浦東空港開港後は、虹橋空港が国内線専用、浦東空港が国際線専用として分離運用されて来ましたが、日中韓政府間合意に基づき2007年からはこの三カ国の国内線専用空港間にチャーター便が運航を開始する事になり、虹橋空港に国際線機能が復活しました。

三カ国共に、首都に元々あった国際線と国内線の共用空港が手狭になった事により新空港を建設。新空港を国際線専用空港として運用するという同じ航空行政を展開し、元々の空港は国内線専用化していました。日本は羽田から成田、韓国は金浦から仁川、中国は虹橋から浦東という展開です。三カ国間のチャーター便運行は、日本の羽田空港の再国際線化により2010年からは定期便運行に格上げ。日中韓三カ国の首都空港の機能は、正に同じ道を歩んでいます。尚、現在はこの三カ国の首都だけでなく、台湾の台北にある松山空港とも同じ位置づけで路線が就航しています。

現在の上海の二つの空港は、日中韓台路線以外は基本的に浦東空港が国際線、虹橋空港が国内線の空港として棲み分けられていますが、日本から上海に行く場合は、上記のいきさつによって便は二箇所の空港に就航していますので、利便性や満席状況などにより、どちらの空港に行くのか選択する必要があります。両空港共に市の中心部を避けて東西に立地していますが、西の虹橋空港の方が中心部への距離が短く、東の浦東空港の方が遠い立地です。これも羽田と成田と同じ位置づけです。

 

2. ターミナル情報

先ず浦東空港のターミナルからご紹介致します。滑走路は現在三本ありますが、5本目までを建設中です。ターミナルは二つ。航空会社の概略は以下の通りです。第1ターミナルは中国東方航空、上海航空、吉祥航空と国際線数社。日本航空はこちらです。第2ターミナルは中国国際航空と多数の国際線。全日空はこちらです。両ターミナル間は、北・中・南の三つの歩行道の渡り廊下で移動可能で、双方向の動く歩道も設置されています。又10分間隔で無料のシャトルバスも運行されています。

次に虹橋空港のターミナルです。滑走路は二本で、ターミナルも二つ。基本的に国内線の空港なので、ターミナルの振り分けも判り易くなっています。第1ターミナルが国際線で、第2ターミナルが国内線です。両ターミナル間は無料のシャトルバスが運行されていますが、滑走路を迂回する為所要時間は20分程かかります。お急ぎの場合は上海軌道交通10号線で両ターミナルに移動できますが、有料で3元(約60円)かかります。

 

3. 中心部へのアクセス

1. 浦東空港
最も華々しいのはリニアモーターカーです。日本では未だ実用化されていませんが、中国では唯一ここで運用されています。最速430キロで走行しますが、問題もあります。市内中心部まで直結していないのです。判り易い様に日本の成田空港の場合に置き換えて説明すると、リニアは成田空港から松戸駅までで終わり、そこから常磐線に乗り換えないと東京中心部には行けないと言うイメージです。浦東空港駅から地下鉄の龍陽路駅までの約30キロの運行で、こちらで降車して地下鉄に乗り換えないと市内中心部には行けません。ですからスーツケースを持っての移動を考えるとお勧めできません。あくまで観光用と思って頂いた方が宜しいと思います。エアポートバスは6路線があり虹橋空港行きもありますから、国内線へのトランジットはこれが便利です。地下鉄2号線が乗り入れていますので、市内中心部まで行けるのですが、何故かこの地下鉄は途中で乗換えを強いられます。路線図を見ると2号線として一本なのですが、終点まで直行しておらず、途中の広蘭路駅で乗り換えなければなりません。何故国際空港へのアクセス鉄道でこんなことをするのか全く理解ができません。座席もロングシートの普通の地下鉄ですから、リニアモーターカー同様スーツケースを持っての移動を考えるとやはりお勧めできません。一番のお勧めはタクシーです。ターミナル一階の乗り場にはタクシーが列を成していますので、すぐに乗れます。但し料金は約200元(日本円で約4000円)かかるのですが、やはり最も便利です。スーツケースは二個までと思って下さい。一個はトランクに、一個は助手席に置いて走行します。荷物が多い場合は、乗り場の係員がボックスタイプのタクシーを捜して優先してくれます。

2. 虹橋空港
エアポートバスは浦東空港行きの1本。但し国内線の第2ターミナルからの発着です。料金は30元(日本円約600円)です。又各ターミナルからは路線バスが各々3路線ずつ乗り入れています。地下鉄は第1ターミナルから10号線、第2ターミナルから2号線と10号線が乗り入れています。両地下鉄に乗ると市内とは逆方向の隣駅に虹橋駅がありますが、この駅は2010年にできた高速鉄道駅です。北京、南京、杭州に向かう所謂中国版新幹線の始発駅として知られています。一番便利なアクセス手段はやはりタクシーで、市内中心部までは約100元(日本円約2000円)以内で行けます。タクシー料金で明らかな様に、浦東空港に比べて約半額で乗車できます。距離が近いからなんです。

 

4. 規模と距離

上海の両空港は典型的に違いが明確です。その点は羽田と成田との関係とは違いがあります。先ず規模です。国際線主体の浦東空港は巨大です。両ターミナルは単なる直線的なターミナルなので、長い長い。筆者も経験があるのですが、間違って反対の方向に行ってしまうと、戻るのが嫌になる程長いです。逆に虹橋空港は中規模な地方空港の様な様相でコンパクト。市内中心部からの距離ですが、浦東空港が約40キロ、虹橋空港が約20キロ。約倍の距離差があります。中心部から近く空港施設自体もコンパクトな虹橋空港の方が利便性が高いと言えます。但し、空港が新しく規模の大きい浦東空港には飲食店やショップが多いのに比べて、虹橋空港はその規模が小さく充実度は低いと言えます。

 

5. ちょっと通な話題

世界の空港名は、国際運送協会(IATA)によってアルファベット3文字で表されています。例えば東京の空港は成田がNRT,羽田がHNDで、ローマ字表記の子音三文字で表されています。これは判りやすいですよね。上海の二つの空港は、虹橋がSHA, 浦東がPVGと表されています。元々上海の空港は虹橋空港しかなかったので、虹橋空港に上海の略文字SHAが与えられています。日本から上海に向かう便には、航空券にも搭乗券にもバゲージタグにも行き先表示にもこの三文字が使われています。同じ上海行きでも、二箇所の空港があるのですから、この三文字で虹橋空港行きか、浦東空港行きかが明確にわかります。知っておかれるとちょっと通で便利ですよ。

 

6. 空港の周辺部

浦東空港は上海の最東端にあります。空港の東側は揚子江(長江)の河口。中国の空港には展望デッキが無いので、ターミナル内部からしか見えませんが、第2ターミナルから東側滑走路の向こうを望むとその姿がかろうじて見えます。空港ができるまでは農村で周囲にはほとんど何もありませんでしたが、今ではだいぶ住宅も建っています。2016年春には浦東空港から車で約20分の場所に上海ディズニーランドが開園される予定です。虹橋空港は上海の西郊外に立地しています。日本人が多く住む古北地区から程近く、空港のすぐ東側には上海動物園があります。

 

7. 両替

両空港共に国際線の発着する空港ですから両替所があります。海外旅行をするにあたっては、日本の空港で予め両替される方が多いですが、時間に余裕がある場合は、現地に到着してからの両替の方がお得なので、日本で両替されない事をお勧め致します。空港に着いたら両替は市内中心部へ移動できる交通費を最低金額として、後は市内の銀行で両替する事をお勧め致します。これは手数料の関係です。筆者が執筆している今日現在の為替レートでは、売り買いの中間レートであるTTMレートは1人民元19.22円。両替所には為替レートが逐次表示されていますが、人民元がいくらかという表記ではないので、19.22円とは表示されません。この場合ですと、0.05202と表示されています。これは1日本円が何人民元かという表示なのです。つまり1人民元÷19.22円=0.05202人民元という意味です。1万円を両替すると520元ですよという意味です。この理屈を知って両替所のレートを比較して両替をして下さい。

 

8. 無料Wifi

空港内で、待ち時間にインターネットに接続したいですよね。両空港でも無料wifiが使えます。その方法は4つあります。

1. 空港無料wifi(インフォメーションデスク利用)国際線のターミナルでは無料のwifiが使用できます。但し、IDとPWが必要になります。その取得方法の一つ目。インフォメーションデスクの係官にパスポートを見せてIDとPWの記載された用紙をもらって下さい。Airport-Free-Wifiにアクセスして、IDとPWを入力してログインすれば無料でWifiを使用できます。

2. 空港無料wifi(自動手号机利用)
1.と同じ仕組みを利用しますが、IDとPWをインフォメーションデスクの係員からもらうのではなく、自動で取得できる機械(自動手号机)から発行する方法です。これにはパスポートの読み取り作業が必要になります。印刷されたら手順は①と同じです。ターミナル内に数箇所ありますので、案内図から探して下さい。

3. 空港無料wifi(携帯SMS利用)
1.と同じ仕組みを利用しますが、IDとPWを携帯のSMSから取得する方法です。Airport-Free-Wifiにアクセスして、国番号(+81)を選択し携帯電話番号を入力するとSMSでIDとPWが送られて来ます。後は1.と同じ手順です。

4. 飲食店の無料wifi
空港内の飲食店では独自に無料wifiを提供しています。これは空港に限らず市内のお店でも同様です。利用したい場合は店員にIDとPWを尋ねれば教えてくれるので、それを入力してログインすれば利用できます。スターバックスやバーガーキングなどのファストフード店にはほぼあります。飲食をしながらインターネットが利用できるので、この方法が一番てっとり早いを思います。

 

まとめ

如何でしたでしょうか?
東京の成田空港と羽田空港の関係に似ている上海の2空港ですが、総じて空港インフラは日本に比べると弱い印象です。両空港の特性を知った上で、どちらに向かうのが適切か判断されて、楽しい上海旅行にして下さい。

 

上海空港の便利サービスを使って快適に過ごす8つのコツ

1. 二つの空港の違い・浦東空港と虹橋空港
2. ターミナル情報
3. 中心部へのアクセス
4. 規模と距離
5. ちょっと通な話題
6. 空港の周辺部
7. 両替
8. 無料Wifi

 


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