フィンランドとの時差を利用して快適に旅行する7つのコツ

フィンランドはまだまだ日本人には馴染みが浅い国ですよね。日本との時差がどのぐらいあるかなど、すぐ言える人もそれほど多くないことでしょう。でも実は、フィンランドは「日本から一番近いヨーロッパ」と言える国なのです。フランスやイタリア旅行で時差に苦しんだり、短期休暇しか取れない人にはまさにおすすめの国なのです。

そこで今回は、「ヨーロッパに行きたいけど遠いのがね…」とためらっているあなたにおすすめの国、フィンランドの時差情報と快適な旅行プランをご紹介します。

 

フィンランドとの時差を利用して快適に旅行する7つのコツ

 

1. フィンランドと日本の時差は、EU内で最も小さい7時間!

ひとくちに“ヨーロッパ”と言っても、その範囲はとってもとっても広い。だからEUに加盟している国々の中だけでも、タイムゾーンは3つに分かれています。日本との時差が最も大きいのがイギリスやポルトガルで、その時差は9時間。次にフランスやスペイン、ドイツなどEU内でも最も多い国々が日本との時差が8時間になります。それに対し、フィンランドは、日本との時差が7時間と最も小さいタイムゾーン。「ヨーロッパ旅行は時差ボケが辛くて…」という人でも、比較的体に負担をかけずに旅行することができるんです。

 

2. サマータイムに要注意!

フィンランドは多くのヨーロッパ諸国と同じくサマータイムを採用しているので、旅行時には注意が必要です。サマータイム期間は、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで。この期間中だけは、日本との時差が6時間になります。

 

3. プラン作成の落とし穴!他の北欧諸国との時差

フィンランドへの旅行プランを考えるとき、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーという北欧3カ国との周遊を考える人が少なくありません。地理的に近く、交通の便もいいので周遊は難しくありませんが、実はここに小さな落とし穴が…。なんとフィンランドと他の北欧3カ国には、時差があるんです! スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3カ国は日本との時差が8時間(サマータイム中は7時間)のタイムゾーンなので、フィンランドとは1時間時差があります。意外に知られていないので、周遊を考えている人はお間違いなく!

 

4. 日が落ちない夏と日が昇らない冬

国土の3分の1ほどが北極圏に入っているフィンランド。日本でも夏は日が長く冬は日が短くなりますが、高緯度のフィンランドではその差が日本の比ではありません。夏には日が沈まない地域もあるほど日照時間が長くなり(白夜)、冬は太陽が水平線上にまったく顔を出さないほどに日照時間が短くなります(極夜)。とはいえ、本当の白夜や極夜はフィンランドのなかでもラップランドの地域までいかなければ体験できません。観光の基点となる首都ヘルシンキ付近では夏至でも夜の訪れはあり、冬至でも数時間は太陽が出ます。それでも季節によって日照時間がこれだけ違うと、時差の問題だけでなく体内時計は狂いがちになるので体調管理に気をつけましょう。

 

5. 日本から一番近いヨーロッパは9時間半で到着!

フィンランドに行くには、直行便のフィンエアー(AY)と日本航空(JAL)が断然便利! AYは成田国際空港と関西国際空港、中部国際空港の国内3空港から毎日ヘルシンキまでの直行便を、JALは成田国際空港からヘルシンキまでの直行便を毎日運行しています。その便利さもさることながら、オススメのポイントは飛行時間。なんと日本を出発してわずか9時間半ほどでヘルシンキに到着します。ヨーロッパといえば、13〜15時間は当たり前というイメージのなか、10時間かからないで到着するってすごいですよね。だから「日本から一番近いヨーロッパ」なんです。

 

6. 北欧以外への周遊予定がばければ、直行便の選択を

最近はヨーロッパ行きのフライトにも選択肢が増えてきました。例えば、成田ではなく羽田から行きたいなら、ルフトハンザドイツ航空(LH)やエールフランス(AF)を選択できます。また、ヨーロッパへ行くためには日本を昼間に出発して現地に同日の夕方〜夜着のフライトが一般的ですが、最近はAFや全日空のドイツ行きなどが深夜発・早朝着便を運航しています。

さらにエミレーツ航空(EK)やエティハド航空(EY)といった中東経由のヨーロッパ便も、安さも手伝って人気になっています。そうした航空会社の就航都市から経由してヘルシンキに行くことももちろん可能ですが、正直、あまりオススメはできません。というのも、どの都市も日本から一度フィンランドを通り越してドイツなりドバイなりに行き、もう一度フィンランドに戻るという遠回りになります。せっかく9時間半で行けるフィンランドに、15時間も20時間もかけて行くのは時間の無駄。北欧以外の国への周遊の予定があれば別ですが、なければ断然、直行便を選択しましょう。

 

7. 船でフィンランドに入るパターンもアリ

フィンランドの南に位置するバルト海は9カ国に面し、毎日さまざまなクルーズ船が行き来しています。船旅には「お金持ちの旅行でしょ」とか「すっごく時間がかかりそう」というイメージがありますが、実はバルト海のクルーズ船はとても気軽に利用できます。

なかでも便利なのが、日本からも予約できる「タリンクシリヤライン」で、黄金ルートであるフィンランド(ヘルシンキ)とスウェーデン(ストックホルム)を結ぶ路線は、夕方出発して翌日到着する約18時間の船旅で、料金もお手ごろ。飛行機や高速列車でびゅーっと素早く移動できるのは便利ですが、ときには船でゆったりと移動を楽しむのも乙なもの。北欧諸国周遊を考えている人は、ぜひフィンランドに船で入るプランも検討しはいかがでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?
首都ヘルシンキの空港からはヨーロッパ50都市以上に乗り継ぐことができるので、最近ではフィンランドを他のヨーロッパ諸国への乗り継ぎ地として利用する人が増えています。ただ、せっかくフィンランドで乗り継ぎをするなら、ぜひヘルシンキ市内にも立ち寄ってみてください。ヘルシンキ・ヴァンダー空港から市内中心部まではわずか30分と近く、ヘルシンキはコンパクトな街なので、1日あれば主要観光スポットを見て回れます。

「北欧」というくくりで考えるとちょっと敷居が高く感じられますが、フィンランドは治安がよく交通の便もいい、非常に旅行しやすい国。日本から一番近いヨーロッパをもっと気軽に楽しみましょう!

 

フィンランドとの時差を利用して快適に旅行する7つのコツ

1. フィンランドと日本の時差は、EU内で最も小さい7時間!
2. サマータイムに要注意!
3. プラン作成の落とし穴!他の北欧諸国との時差
4. 日が落ちない夏と日が昇らない冬
5. 日本から一番近いヨーロッパは9時間半で到着!
6. 北欧以外への周遊予定がばければ、直行便の選択を
7. 船でフィンランドに入るパターンもアリ

 


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