カタール、ドーハ。近年世界陸上が開かれたり、2022年にはワールドカップが開催されることもあり耳にする機会も増えてきているのではないでしょうか。またトランジットの際に空港から出て観光を考えている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、カタール在住の筆者がカタールでのタクシー事情について、注意点も含め紹介していきたいと思います。
カタールのタクシー事情!旅行前に知るべき6つの知識!
1. カタールの正規タクシー、カルワ
まず、カタールの正規のタクシーはカルワ(KARWA)タクシーという名前でエメラルドグリーン色です。運行会社の違いを表すために、窓から上の色が白だったり青だったり、えんじ色だったりしますが、車体は正規のタクシーは全てエメラルドグリーンです。
空港にはタクシー乗り場がありますし、モールにもタクシー乗り場があります。道端でも手を挙げれば止まって乗せてもらえるので、タクシーを捕まえるのはあまり困らないはずです。
2. 料金について
まず、現金払いなのでタクシーに乗る前に現地通貨を用意する必要があります。カタールの通貨はカタールリアルと呼ばれ、1リアルは日本円で30円程度です。初乗り運賃は8リアル、ドーハの市内であれば片道30リアル以内で大体の観光名所に行けますが、空港からは別途に上乗せされる料金があるので、少しこの金額より高くなる可能性があります。また運転手がおつりを持っていないことが多々あるので、出来れば両替した際に大きい額の紙幣は、くずしてもらっておいた方が安心です。料金は基本的にはメーター制です。
近年は取り締まりが強化されているので減っているはずですが、数年前まではメーターを使わない運転手がほとんどで、メーターが車についているのも関わらず使ってくれなかったり、表示料金が高くなるように細工がしてあったりしたため、値段交渉をタクシーに乗る前にするのが一般的でした。
そのため今でも街中で、特に短い距離だと値段を先に言ってくる運転手もいます。値段が妥当であれば良いのですが、相場がわからない場合は必ずメーターをつけてもらってください。空港からは監視も行き届いており、メーターを入れてもらえなかったというトラブルは無いようです。チップは鞄を持ってもらったり、良くしてもらった時に渡したければ渡す程度で、絶対に毎回渡す習慣があるわけではありません。
3. 行き先について
ドーハには住所がありません。観光名所など有名な場所に行く際は、名前を言えば問題なく連れて行ってもらえると思いますが、レストランやカフェなどで行きたい場所を伝える際は、目的地の近くにある有名なお店の名前などを伝えて近くまで行ってもらい、そこから自分で説明してたどり着きます。
例えば、「○○病院の裏にある、△ショールームの隣のレストランに行きたい」など。説明が難しい場合はグーグルマップを見せて説明することもできるでしょう。「知ってる」「わかる」と言われて乗ったのに本当は全く知らず、見当違いなところに向かおうとしていたなんてこともあるので(筆者体験談)、特に初めての場所に行く際は運転手のいうことを鵜呑みにせず、常にグーグルマップで確認しながら、おかしいと思ったらすぐにドライバーに伝えることが大切です。
ドーハでWiFiを持つ予定のない方は、あらかじめオフラインマップをダウンロードしておくことをおすすめします。
4. 言葉は通じるか
カタールで英語を話せる人はごくわずかです。そしてタクシー運転手で英語を話す人は筆者はカタールで見たことがりません。でも片言でも伝えようとする気持ちが大切で、恥ずかしがる必要はありません!後でトラブルにならないようにするためにも、不安なことは確認してから目的地に向かってください。
また、万が一タクシーを利用中にトラブルに巻き込まれたら迷わず警察を呼びましょう。正規のタクシーは必ず見えるとことに運転手の情報が書いてある紙が貼ってあるはずです。もしくはナンバープレートを写真に撮っておくのも良いと思います。これは車内に忘れ物をしてしまった時にも役に立つでしょう。
5. プライベートタクシー
以前はあまりにもカルワタクシーでのトラブルが多く、多少高くてもプライベートタクシーを使う人も多くいました。決まった運転手とやり取りをして利用するのですが、運転手は空いた時間を利用してモールや空港での客引きもしていました。今は配車サービスが主流になったので、そういった配車サービスの登録運転手として働いている人がほとんどで、客引きも減りました。
しかしまだまだ客引きもあります。その際に絶対に気をつけて欲しいのは、絶対についていかない!無視すること!です。正規のタクシー運転手は国に登録されており、配車サービスの運転手も会社に登録されていて身元がはっきりしていますが、プライベートタクシーはきちんと登録されている運転手なのか確認することが出来ません。
カタールは基本的にとても平和な国ですが、楽しい滞在にするために観光時のプライベートタクシーの利用は避けた方が良いです。
6. 配車サービス
ポータブルWiFiや海外でインターネットが使えるようにしてあるのであれば、配車サービスを使うことをおすすめします。カタールで使える配車サービスは、ウーバー(UBER)とカリーム(CAREEM)です。日本でこれらのアプリをダウンロードして使える状態にしておくと安心かと思います。タクシーを呼びたい場所と行き先を入力すれば、おおよその料金が表示されます。
また、自分で行き先を説明する必要もないので英語に自信がなくても問題ありません。しかもカード決済にすることが出来るので、お金を両替する必要もありません。ただ、空港から乗る際は少し注意が必要で、タクシー乗り場ではなく一般の出口に向かいます。各出口に番号がついているので、その番号を伝えましょう。長く止まっていると警察に移動するように言われてしまうため、伝えた番号の柱のところで待ち、スムーズにお互いを見つけることが出来るようにしましょう。
目的地まで届けてもらった後で、運転手とお客がお互いに評価をつけ合うことが出来るので、問題があった場合はコメントすることもできます。その際にチップを足すこともできます。
まとめ
いかがでしたか?
沢山の注意点を書きましたが、カタールは基本的にはとても平和で、筆者はタクシーに忘れたお財布を届けてもらったこともあります。(中に現金も入っていましたが全て無事でした)
アラジンの世界にいるような錯覚を覚えるスーク、近未来的な高層ビル街、伝統的な建物やアートなどがコンパクトに詰まった町ドーハ。ぜひ訪れてみてください。
カタールのタクシー事情!旅行前に知るべき6つの知識!
1. カタールの正規タクシー、カルワ
2. カルワタクシーの注意点 料金について
3. 行き先について
4. 言葉は通じるか
5. プライベートタクシー
6. 配車サービス