フランス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

フランス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

フランス人の名前には、日本の様に親の願いや希望が込められたものではなく、聖書の中の登場人物やギリシャ神話の中の登場人物の名前が由来になっている名前がとても多く付けられています。その為、熱心なカトリック信者が好んで付ける名前も多く存在します。そこで今回は、フランス人によくある名前をご紹介してみたいと思います。あなたのお友達やお知り合いのフランス人の名前も出てくるかも知れませんよ。



 

フランス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

 

1. フランス人に人気の最近の名前

フランスでも日本と同様に人気の名前が存在します。フランスでは、元々聖書の聖人の名前やギリシャ神話に出て来る神様の名前などが由来となって名付けられている事が多くあります。フランスで人気の名前の傾向と由来が書かれた雑誌も存在し、妊娠すると必ずポストにお試しで1冊届来ます。この本の中に出ている名前を参考にして名付ける方々も多いです。ここ近年で人気の名前を男女共にご紹介しましょう。

男の子
1位:Nathan(ナタン)
2位:Lucas(ルカ)
3位:Leo(レオ)
4位:Gabrïel(ガブリエル)
5位:Timeo(ティメオ)
6位:Enzo(エンゾ)
7位:Louis(ルイ)
8位:Raphael(ラファエル)
9位:Arthur(ア-テュ-ル)
10位:Hugo(ユ-ゴ)

女の子
1位:Emma(エマ)
2位:Lola(ロラ)
3位:Chloe(クロエ)
4位:Ines(イネス)
5位:Lea(レア)
6位:Manon(マノン)
7位:Jade(ジャッド)
8位:Louise(ルイ-ズ)
9位:Lena(レナ)
10位:Lina(リナ)

他にも男児の場合は旧約聖書に登場する名前でNoa(ノア)やAdam(アダム)と言う名前も人気度の高い名前です。女児では復古調の名前やLで始まりAで終わる名前も好んで多く付けられています。レア・レナ・リナ・ルナなどは日本でも女の子の名前でありますよね。近年は省略しなくても呼べる短い名前が好まれる傾向にあります。

 

2. フランス人に多い名前

この近年の名付けとは異なり、筆者世代や年配の方々に多い名前は、やはり聖書やギリシャ神話からとられた名前が多いです。これは以前は熱心なカトリック信者の方が多かったことに基づきます。フランス人は最低でも2つの名前を持ち、熱心なカトリック信者ならば3~4つの名前を持っているのですが、ファ-ストネ-ムにはキリスト教の聖人の名前が多く付けられています。ちなみに2つ目の名前や3~4つ目の名前は普段は一切使われる事がありません。戸籍上に書かれているのと、パスポ-トや身分証明証に記載されているだけなので、本人と親以外は知らない事がほとんどです。また病院で入院や手術の際に同姓同名でのトラブルを回避するために使用される事がある程度の使用頻度となっています。では、昔ながらの名前をご紹介しましょう。

男性
1位:Jean(ジャン)
2位:Michel(ミシェル)
3位:Philippe(フィリップ)
4位:Alain(アラン)
5位:Patrick(パトリック)
6位:Pierre(ピエ-ル)
7位:Nicolas(ニコラ)
8位:Christophe(クリストフ)
9位:Christian (クリスチャン)
10位:Daniel(ダニエル)

女性
1位:Marie(マリ-)
2位:Nathalie(ナタリ-)
3位:Isqbelle(イザベル)
4位:Sylvie(シルヴィ-)
5位:Catherine(キャトリ-ヌ、もしくはカトリ-ヌ)
6位:Françoise(フランソワ-ズ)
7位:Martine(マルティ-ヌ)
8位:Christine(クリスティ-ヌ)
9位:Monique(モニック)
10位:Valérie(ヴァレリ-)

現在の20代後半ぐらいから天寿を全うされる年齢の方までに多い名前です。筆者の周囲には、この名前の方々が大勢いて学校や幼稚園の保護者会では3分の2はこの中にある名前が付いています。ちなみに男性第一位のジャンはヨハネの事で、女性の第一位のマリ-は聖母マリアの意味です。また、男性の8位に位置するクリストフはイエス・キリストの事を意味します。まさにカトリックの国ですね。

 

3. 2つの名前で1つの名前になっている名前がある

フランス人の中には、聖書に出て来る聖人の名前を2つ並べて1つの名前(ファ-ストネ-ム)としている方々も多く居ます。なぜ2つの名前を付けているのかと言うと、単純に両親が2つともの名前をファ-ストネ-ムとして使いたかったからと言うだけの理由だそうです。2つの名前をハイフンで繋ぎ1つの名前としている名前は、男性名ではJeanが頭に付きます。そして女性名にはMarieが付いています。いくつかの例をご紹介しましょう。

男性名
Jean-Paul(ジャン・ポ-ル)
Jean-Marie(ジャン・マリ-)
Jean-claude(ジャン・クロ-ド)
Jean-Michel(ジャン・ミシェル)
Jean-Pierre(ジャン・ピエ-ル)
Jean-Jacques(ジャン・ジャック)
Jean-Christophe(ジャン・クリストフ)

女性名
Marie-line(マリ-・リンヌ)
Marie-claude(マリ-・クロ-ド)
Marie-France(マリ-・フランス)
Marie-Therèse(マリ-・テレ-ズ)
Marie-Antoinette(マリ-・アントワネット)

近年は、フランス人のカトリック信仰も昔ほどに熱心ではなくなった影響もあり、この様な長い名前や聖人の名前を2つ並べたものはファ-ストネ-ムとしては少なくなっていますが、ミドルネ-ムとして使っている方々もいます。

 

4. フランス人に多い姓名

フランス人の姓名には、ファ-ストネ-ムではありふれた名前が多いのに対して外国の血が多く入っている事や、貴族階級制や宗教的な影響で様々な変わった姓名が沢山産み出された事により、非常に色々な姓名が存在します。また、日本人と同じ様に姓名を見ると先祖がどんな仕事をしていて、どんな所に住んで居たかと言う事もよくわかります。そして、階級差別を感じさせるような姓名が今でも多く受け継がれているのも特徴です。姓名にdeの入っている人は、先祖が貴族階級であったことを示しています。deには、「~出身」と言う意味があります。フランス国内では、約4000家庭が旧貴族階級の出身だそうです。余談ですが、もし、あなたがフランスの教会のミサに参列する事があったなら、祭壇前の特等席に座っている方々を見て下さい。大体がこの旧貴族階級出身の方々です。とても品の良い素敵な方々がご覧になれると思います。

de Villepin
de grouchy
de Maupassant
de Montesquieu

また、フランスでも日本の様に国内で多数見かける姓名があります。多い順にご紹介しましょう。
1位:Martin(マルタン)
2位:Bernard(ベルナ-)
3位:Dubois(デュボワ)
4位:Thomas(トマ)
5位:Robert(ロベ-ル)
6位:Richard(リシャ-ル)
7位:Petit(プティ)
8位:Durand(デュラン)
9位:Leroy(ルロワ)
10位:Moreau(モロ-)

これらの苗字は非常に多く、この全ての苗字の人が数人は思い浮かべる事が出来るぐらい沢山居ます。またフランスでは通常、幼稚園児からお年寄りまでファ-ストネ-ムで呼び合う為に、よほど親しい間柄でもない限りは実は姓名は知らなかったり、聞いても覚えていない事が多いです。今日知り合ったばかりのママ友さんでも、ご近所さんでも職場の同僚や上司でも互いに名前で呼び合うので、実は隣の家の姓名を知らないなんて言う事も普通にあります。筆者もご近所さんの姓名は、全くと言って良い程知りません。電話をかけるにしても、病院の予約を取るとか、お店に何かを注文する時ぐらいしか姓名は名乗る事がありません。日本とは大きく異なりますね。

 

5. フランスの変わった姓名

日本でも時折、とても変わった姓名の方がいらっしゃいますが、フランスでも変わった姓名が存在します。外国からも入って来ていると言う事もあるのでしょうが、純粋にフランス語で「それってどうなの?」と言いたくなってしまう様な姓名の方もいらっしゃいます。日本では有り得ない様な差別用語などが姓名になっている方も居ます。フランスでは、あからさまに差別的な姓名である場合には役所に届け出て、認められれば変更して貰う事が可能です。その際には、自分で好きな姓名を付けて良いそうです。実際にあるビックリしてしまう姓名をご紹介しましょう。

Connard(ばか)
Batard(雑種)
bataille(闘う)
Chausson(室内履き)
Poisson(魚)
Salé(塩味)
Pommé(ひどい)
Boucher(肉屋)

魚や肉屋は、お店ではないかと思われがちですが立派な姓名として使用されています。先祖の職業が肉屋さんだったのでしょうね。

 

6. フランスには名前のカレンダ-がある

フランスのカレンダ-は、365日聖人の名前が書かれているカレンダ-が存在します。その昔、カトリックでは避妊が認められずに子供が沢山居る家庭が普通にありました。筆者のお姑さんも、現在60代半ばですが12人兄妹です。昔の熱心なカトリック信者の方々は子供には3~4つの名前を付けていました。よって人数が多いと名前を考える事すら面倒になってしまったとお姑さんのお母さんがよく言っていました。そこで、この聖人の名前が365日書かれたカレンダ-が非常に役に立ったのだそうです。ファ-ストネ-ム以外は同じ名前が他の兄弟とかぶっても問題ないそうで、このカレンダ-を見て、生まれたその日の聖人の名前を付けたそうです。

また、その日の聖人の名前が気に入らない場合や性別が違う場合には、他の日の聖人の名前を付けたり、適当にこの中から好きな名前を選んでいたそうです。このカレンダ-は、フランスでは妊娠すると産婦人科で必ず貰えるもので、今でも名付けの役に立っています。フランス人は、自分のお誕生日と聖人の祭日とで1年に2回お誕生日がある様な感じです。熱心なカトリック信者の方や、お年寄りは「今日はどの聖人の日」などとカレンダ-を見ている事が多く、我が家の子供達に「今日はあなたの日よ」と可愛らしいお祝いをしてくれたりします。

フランス革命時代には、貴族やキリスト教、それらを思わせる様なものが全て排除され、革命精神にあった新しい名前がたくさん考え出されたそうですが、それらは余りにも低レベルなものばかりで、わずか20年足らずで使われなくなり、現在の聖人カレンダ-になっています。機会がありましたら、あなたのお誕生日はどの聖人の祭日になっているのか見てみて下さい。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最近は本当に名付け方が変わって来たなぁと感じます。とにかく短い名前が好まれる様になりました。近年流行の名前は、幼稚園や小学校で非常によく、その名前の子供達に出会います。同じクラスに数人居る事も珍しくありません。やはり日本と同様に流行があるのですね。日本でも使える名前もいくつかありますので、国際的な名前が付けたい方などは参考になるかも知れません。

 

フランス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

1. フランス人に人気の最近の名前
2. フランス人に多い名前
3. 2つの名前で1つの名前になっている名前がある
4. フランス人に多い姓名
5. フランスの変わった姓名
6. フランスには名前のカレンダ-がある



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