エジプトへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話！

魅力あふれる遺跡に憧れて、はたまた、異文化に触れてみたいなどの理由で、エジプトに移住している外国人は意外にも多いのです。しかしながら、エジプトの旅行情報は簡単に手に入るけど、移住に関する情報はなかなか集まらないのが現状。そこで今回は、現在エジプトに住んで4年目の筆者が、エジプトでの暮らしにまつわるお話をお届けします！

エジプトへ移住するあなたに知ってほしい7つのお話！

1. どこに住めばよい？

エジプトに移住してくる目的は人それぞれですが、日本人を含め、多くの外国人は首都カイロに住んでいます。エジプトは発展具合がカイロに集中しているといっても過言ではありません。外国人に必要な物もカイロ以外だと手に入りづらく、子供の教育面でもカイロは圧倒的に有利です。他には第二の都市で地中海に面したアレキサンドリア、リタイヤしたロシア人や欧米人に人気が高いハルガダなどがあります。

2. ビザはどうする？

滞在目的に合ったビザを取得する必要があるのは、世界共通です。個人で比較的取得しやすいビザに学生ビザがありますが、エジプトでは語学学校に通うだけでは発給されません。大学や大学院に通う学生が対象となっているので注意が必要です。実はエジプトは観光ビザを延長して長期滞在ができる、世界でも稀な国なのです。入国時に1ヶ月のビザが取得でき、その後延長手続きをします。原則として1度の入国で6ヶ月間滞在でき、出国すればリセットされるという仕組みです。この方法で5年10年と滞在している人もいるようです。ただし、人によって延長を断られるケースなどもあります。2015年の下半期はビザの延長が非常に困難になり、在住外国人の間で大騒ぎになりました。2016年9月現在は落ち着いてきていますが、それでも年々厳しくなってきています。

3. エジプトの物価は安い？

エジプトでの生活費はどれくらいかかるのか、誰もが気になるところではないでしょうか？エジプトの平均給料は2万円、トマトは1キロ40円、などと聞くと、かなり安い値段で生活できるのではと期待することでしょう。日本でも格差問題が取り上げられていますが、エジプトでは日本などとは比べものにならない程貧富の差が激しい国。肉など年に数回しか食べられない生活の人がいる一方で、海外旅行を楽しみ、子供はインターナショナルスクールへ通わせるなどといった生活のエジプト人も多く存在します。そして、必要最低限の物以外は、日本より割高なことが多いのも現状です。エジプトは思ったほど物価が安くない、というのは、多くの在住外国人の意見です。

4. エジプト生活でのストレス

道を歩いていると、｢スィーニー｣（中国人）などのからかい、あるいは卑猥な言葉を投げかけられるなど、不快な出来事は非常に多いです。痴漢も多く、外国人女性のみならずエジプト人女性も頭を悩ませている問題です。子供や若者はもちろん、子連れの母親とおぼしき人までもがからかってくるといったことも珍しくありません。また、物事が予定通りに進まない、言い訳が多い、物がよく壊れる、砂が多く掃除が大変といったことも、快適な日本から来れば、どんなに大らかなあなたでもストレスに感じるでしょう。

5. エジプトでの家探し

日本でも家探しとなると簡単ではありませんが、エジプトだとよりいっそう大変なイベントです。単身者の場合は格安ホテルに長期間滞在するといった方法もあります。賃貸物件を探す方法としては、不動産屋に問い合わせる、各マンションの門番に聞いて回るなどいくつか方法があります。日本の家探しと最も異なるのは、物件が決まり、契約した後は不動産屋は一切登場せず、直接大家とのやりとりになります。家賃の支払いはもちろん、トラブルが起きた場合など、不動産屋が間に入ってくれることは殆どありません。そういうわけで、大家の人格は非常に重要です。

6. エジプト暮らしの利点

移住目的や個人の好みなどにもよりますが、世界中の人々が憧れる遺跡がふんだんにあり、気軽に見学できる環境というのは、歴史好きなあなたにはもってこいです。また、海が美しく、世界一ダイビングが安くできる紅海も実はエジプトです。ヨーロッパにも近いので、気軽に旅行できますね。また、果物や野菜は安く、特に夏場のマンゴーは非常におすすめです。