キューバ旅行を計画しているあなたにとって、事前になかなか調べきれないのが現地の物価についてだと思います。たとえば、北欧は物価が高く、アジアは物価が安いなど漠然とした情報はあるものの、キューバでは実際は何が安くて何が高いのか、具体的な情報が知りたいですよね。
そんなあなたのために、今回はキューバの物価情報について詳しくご紹介します
キューバの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. キューバには通貨が2種類、価格も違う
まず、一番重要な点が、キューバには、貨幣が2種類あり、観光客/外国人が使う通貨が、兌換(だかん)ペソ(通称クック、CUC:Peso Cubano Convertible) で、キューバ国民が普段の生活で使う通貨が、人民ペソ(CUP:Peso Cubano)です。私たち日本人はもちろん外国人旅行者なので、人民ペソを使う機会なんてないんじゃないの?と思うかもしれませんが、実は人民ペソしか受け付けていないカフェテリアや日用品ショップが街中いたる所にあり、かつ人民ペソで買い物するお店は、信じられないくらい安いのです。とはいえ、外国人旅行者がなんでもかんでも人民ペソでお買い物できるわけではありませんのでご注意ください。
また、あくまでも人民ペソ取引のお店は、キューバ国民の生活のためのお店です。物資の供給が乏しい国で、安いからといって外国人旅行者がたくさん買ってしまい、そこに住む国民が買う機会を失ってしまうというのは避けるべきでしょう。節度を保って購入してくださいね。ちなみに、1人民ペソは、兌換ペソの25分の1です。
2. アイスクリームやピザが激安
街を歩いていると、小さな小窓に、アイスクリーム(Helado)、ピザ(Pizza)などと書いた看板を吊るしている小さな売店のようなお店をよく目にします。こういったところは、テイクアウェイ用のお店で、人民ペソで、アイスクリームやピザ、サンドイッチなどを販売しているお店で、アイスクリームが1人民ペソ、日本円にして、約5円と、その価格は驚きです。コーンにアイスクリームが乗った簡単なものは、だいたい1人民ペソ、それ以外にも、クッキーにアイスクリームが挟んであるものでも、2人民ペソ(約10円)などです。ピザやサンドイッチも3人民ペソ(約15円)くらいから販売しています。こういったお店では、外国人、地元民の分け隔てなく販売してくれます。
3. 日用品、化粧品類は購入しない方が無難
キューバで購入すると、高くて、質がよくないのが歯ブラシ、歯磨き粉、日焼け止め、女性の生理用品などです。こういったものは、もちろんキューバ国民も日常的に必要なので、人民ペソが利用できるお店で購入することもできるのですが、お店によっては、外国人旅行者に対しては、販売してくれなかったり、兌換ペソでの販売、価格も外国人価格(ある意味当然ではあるのですが)になり、値段も高く、質が悪いというのが実情です。
例えば、歯ブラシは1本3兌換ペソ(約345円)もしますので、日本で買って持って行った方が断然お得です。また、女性にとって無いと困る生理用品ですが、こちらもやはり外国人価格は10枚入りで500円くらいで、日本のようなクオリティーは期待できません、持参することを強くお勧めします。また、生理用品は在庫切れのことも多く、入手が非常に困難です。ちなみに、生理用ナプキンは、Toallas higienicas(トアジャス・イヒエニカス)といいます。
4. タクシーとバスの料金に要注意
世界共通の概念として、バスの方がタクシーより断然安い、と考えるのが普通でしょう。しかし、キューバではこの概念があてはまりません。例えば、ハバナからトリニダードまでの長距離バスの料金は。25~28クック(約2875円~3450円)というのが相場です。バス乗り場の近く、または街のあちこちでタクシーの客引きをしている人がおり、タクシーでも25~30クックと、バスと同じような価格を提示されます。普通なら、それならタクシーで!と思うでしょうが、キューバでは要注意です。というのも、タクシーとはいえ、5人なり、6人なりの乗客が集まるまでタクシーは出発しません。つまり乗り合いタクシーなのです。筆者の友人は、自分が最初の客で、そのあと1,2時間待たされたそうです。
5. レンタカーは安くないがおすすめ
キューバでレンタカーを借りるのは、決して安い選択ではありません。でも、レンタカーを借りて、自分の思うがままに地方都市を回り、車がなければ行きづらい/行けない秘境にいけるということを考えるとお勧めです。レンタカーの相場は、アメリカやヨーロッパなどレンタカーがかなり普及している国と比べるとやや高いくらいです。(3日間で435CUC,約5万円)
事前に予約しておいても、現地でデポジットだの、保険だのと色々とチャージされることがほとんどな様です。もし時間に余裕のある旅なら、事前予約せず、現地で交渉して借りるのがおすすめです。ただし、乗りたい車種がなかったり車自体が出払っているということもあるので、日程に融通がきかない場合は、事前予約が無難でしょう。乗り捨てはかなりの料金が取られるので、借りたところに返すという日程を組むことを強くおすすめします。
6. 地元の人が利用する路線バスは格安
首都ハバナでは、キューバ国人が足として利用する路線バスが走っています。観光客がこれを利用する姿は見かけないものの、たった1人民ペソで乗れるので格安です。スペイン語が話せないとちょっと大変ですが、スペイン語がもし少しわかるのであれば是非挑戦してみてはいかがでしょう。特に、ハバナ空港に到着して、ハバナ市内へ行くには、基本タクシーがほとんどです。
ちなみにこのタクシー、大した距離と時間ではないのに、20~25CUC(約2300~2875円)が相場です。ここを節約したい人は、地元の人が利用する路線バスを利用すると1人民ペソ(約5円)でいけます。ただ、外国からのフライトが到着するターミナルから路線バスのバス停までは2.5キロほど空港の敷地に沿って徒歩で行かなくてはなりませんので、45分くらい歩く覚悟が必要です。ちなみに、バスでハバナ市内まで行くにはP12というローカルバスを使うとよいでしょう。
7. ミネラルウォーターは高い!節約なら5ボトルがおすすめ
水道水は避け、ミネラルウォーターを買って飲むという外国ルールは、ここキューバにも当てはまります。キューバでのミネラルウォーターの価格は、大体、500mlが1CUC((約115円)とかなり割高。ヨーロッパでもスーパーで買えばもっと安いですよね。だた、熱いキューバで水は必須。なんとか節約するには、5Lボトルを購入するのがおすすめです。5リットルのボトルは、2CUC(約230円)ほどで売っていたりします。500mlの空ボトルを1本持っておけば、5Lボトルを買って外出の際に小さいボトルへ詰め替えればかなりの節約になります。もしくは、ホステル/カサ・パティクラルなどに泊まっている人は同じ宿の人とシェアするのも一つです。
まとめ
いかがでしたか?
キューバでは、物資が乏しいというのが、現状です。社会主義国家であるため、驚くほど安いものもあれば、価格とクオリティーが見合ってないものなど様々です。上記、7つは押さえておくべき最低限の情報ですので、キューバの物価と上手につきあいながら楽しいキューバ旅行をしてくださいね。
キューバの物価を徹底分析!旅行前に知るべき7つのポイント!
1. キューバには通貨が2種類、価格も違う
2. アイスクリームやピザが激安
3. 日用品、化粧品類は購入しない方が無難
4. タクシーとバスの料金に要注意
5. レンタカーは安くないがおすすめ
6. 地元の人が利用する路線バスは格安
7. ミネラルウォーターは高い!節約なら5ボトルがおすすめ