ベルギーワッフルが世界中で愛されている9つの理由

日本でも人気のスイーツ、ワッフル。まさにその本場であるベルギーには街中の至るところにワッフル屋さんがあり、旅行した際にはぜひとも味わってみたいものの1つです。今回はベルギーワッフルのおいしさの秘密、併せて絶品のベルギーワッフルが食べられる現地ベルギーのお店もご紹介します。

 

ベルギーワッフルが世界中で愛されている9つの理由

 

1. そもそもベルギーワッフルとは

ワッフル自体の大まかな定義としては、生地を網目の型で挟んで焼き上がるものです。あなたはベルギーワッフルという言葉から、どんな見た目を想像しましたか? 実のところ、ベルギーで「ベルギーワッフル」と呼ばれている食べ物はありません。というのも、ベルギーには2種類のワッフルがあるのです。1つは、長方形のふわふわとした食感のブリュッセルワッフル、もう一つは、円形(もしくは楕円形)のじゃりっとした食感のリエージュワッフルです。私たち日本人が一般にベルギーワッフルと呼んでいるのは、後者のリエージュワッフルであることが多いです。

 

2. ブリュッセルワッフルの特徴

ブリュッセルワッフルは長方形の形状が多く、表面がサクっとしており、中はふわふわとした軽い食感が特徴です。ワッフルそれ自体の味はシンプルなので、フルーツや生クリームをトッピングして、食べ方で様々なバリエーションをつけています。持ち歩きにはあまり向いていないため、カフェなどで座ってじっくりと食べるのがおすすめ。ブリュッセルワッフルは、もともとは家庭で作られていた料理です。どの家庭にもワッフルベーカーがあり、それぞれの家庭で自慢のレシピがあるようです。ふわふわの食感にするためにメレンゲを入れたり、イースト菌もしくは重曹を入れたりするのが一般的ですが、ベルキーというお国柄、ビールを入れるレシピまであります。美食大国ベルギーでは、抜かりなく、ワッフルに対してもおいしさの追求がなされているようです。

 

3. リエージュワッフルの特徴

リエージュワッフルは円形もしくは楕円形の形状で、少し固めの生地を押しつぶして焼いたものです。もちっとした弾力性のある生地とじゃりっという食感が特徴的です。この食感の秘密はパールシュガーというザラメのような砂糖で、リエージュワッフルには欠かせない存在です。これを生地に混ぜて焼くと、溶けてカラメル状になって甘い香りを放ちますが、一部、砂糖の塊が溶けずに残って、じゃりじゃりとした独特な歯ごたえを生んでいるのです。リエージュワッフルはプレーンでも甘みが強いため、トッピングなしでも十分おいしく食べることができます。街中の屋台でも気軽に買うことができ、持ち歩きにも向いています。

 

4. トッピングで楽しもう〜リエージュワッフル編〜

現地のワッフルフリークの方からすると、トッピングは邪道という意見もあるそうですが、種類が豊富なトッピングもベルギーワッフルの魅力です。前述のとおり、リエージュワッフルは生地が甘いので、トッピングなしでもおいしいのですが、砂糖やチョコレートなどシンプルなトッピングにすると、生地本来のおいしさも引き立つことでしょう。

 

5. トッピングで楽しもう〜ブリュッセルワッフル編〜

一方でブリュッセルワッフルは、イチゴやパイナップル、バナナなどの果物、バニラやチョコレート、ピタスチオなどのアイスクリーム、生クリーム、チョコレートソースなど盛りだくさんですが、このほかにもお店によってオリジナルのソースなどもあります。例えば老舗のダンドワでは、いちごのソース、チェリーソース、季節によってはお花のソース、ハニーメープルソースなどもあるようです。

 

6. おいしいワッフルを食べる秘訣

屋台などで手軽に買えるワッフルですが、観光客である私たちにとっては、そのお店が一番おいしいのかどうか判断するのは難しいところです。おいしいワッフルを食べるポイントの1つ目は、少し古びた雰囲気で老舗のような店を選ぶことです。2つ目に、作り置きではなく、焼き立てを出してくれるお店を探すことです。特に朝一番だと店頭で焼いていることが多いので、カリカリの焼き立てを食べることができます。これは軽めの朝ごはんにもぴったり。温め直したものでも十分おいしいのですが、焼き立ての食感はやはり全く違うので、ぜひお試しいただきたいと思います。

 

7. ブリュッセルワッフルの発祥の地は、実はブリュッセルではない。

ブリュッセルワッフルは、その名前からして、ベルギーの首都ブリュッセルでつくられたのだろうと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。ブリュッセルから電車でおよそ40分、中世の面影を残すゲントの町にその発祥の店があります。聖ニコラス教会裏手にあるカフェ・マックス(Max)は1839年創業。それと同時期に1代目の経営者によってブリュッセルワッフルが発明されたと言われています。ゲントなのに、なぜブリュッセルワッフルと命名したのか。それは、ゲントと言っても他国の人はどこにあるのかわからない人が多いのではないかという、よく言えば国際的視点に立った理由で命名されたようです。

そんなカフェ・マックスは、アールヌーヴォー建築の緑色の窓枠が大変かわいらしい外観。内装も美しく、花瓶に飾られた花や家具もさることながら、天井からはシャンデリアもぶら下がっており、落ち着いた上品な雰囲気です。ワッフルもその雰囲気に合うような、軽めの上品な味わい。ゲントの街並みを散策して、一休みするのにぴったりの場所です。なお、ワッフルが食べられるのはティータイムの午後2〜6時までと時間の制約があります。

 

8. まるで冒険気分!森の小さな湖の小屋で食べる絶品ワッフル

ブリュッセルの郊外、カンブルの森の中にその場所はあります。「ル・シャレー・ロビンソン(Le Chalet Robinson)」は湖の上の小さな島の上にある山小屋風のレストラン。アクセスは渡し船のみという、何とも冒険心をくすぐられる立地です。こちらで食べるブリュッセルワッフルは甘さが控えめですが、付け合わせのバニラアイスクリーム、生クリームと温かいチョコレートを一緒に口に入れると、サクサクという食感にアイスの冷たさ、チョコレートの温かさ、生クリームのなめらかさという、異なる食感と舌触りのハーモニーに夢中になることでしょう。こちらのワッフルは6ユーロで食べることができます。森を散策して、小腹が空いたお腹にぴったりのボリュームです。

 

9. ベルギーワッフルはおいしいだけではなくて、コスパのいいお土産

ベルギーにはチョコレートやビール、お土産にぴったりなものがたくさんありますが、安価でばらまきにぴったりなのは、ワッフルです。賞味期限が2週間程度なので、早めに配る必要がありますが、スーパーで個別包装になっている10個入りのものを1〜2ユーロで買うことができます。重量があるので、持ち運びが大変ですが、空いたスーツケースのすき間に入れて、割れ物を守るのにもぴったり。食べるときは、トースターやレンジで温めて食べると、ますますおいしく食べることができます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ブリュッセルの中心地では、そこかしこからワッフルの焼けるにおいが香り、何度も誘惑されることでしょう。それに抗うことなく本場のワッフルを味わい、ブリュッセルワッフル、リエージュワッフル両方の食べ比べもぜひお試しください。

 

ベルギーワッフルが世界中で愛されている9つの理由

1. そもそもベルギーワッフルとは
2. ブリュッセルワッフルの特徴
3. リエージュワッフルの特徴
4. トッピングで楽しもう〜リエージュワッフル編〜
5. トッピングで楽しもう〜ブリュッセルワッフル編〜
6. おいしいワッフルを食べる秘訣
7. ブリュッセルワッフルの発祥の地は、実はブリュッセルではない。
8. まるで冒険気分!森の小さな湖の小屋で食べる絶品ワッフル
9. ベルギーワッフルはおいしいだけではなくて、コスパのいいお土産

 


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