台湾の結婚式マナー!参列前に知るべき8つの習慣!

台湾の結婚式マナー!参列前に知るべき8つの習慣!

台湾の街中で、赤いリボンや花、ぬいぐるみでデコレーションされた高級車を見かけたり、ホテルやレストランでピンクや白色のディスプレイを見かけたら、結婚式がある目印です。台湾の結婚式はどんな習慣やマナーがあるのでしょうか。日本の結婚式とどんな差があるのでしょうか。

そこで今回は、台湾で現地の人の結婚式にも参加したことがある筆者が、台湾の結婚式で事前に知っておくべき7つの豆知識を紹介します!

 

台湾の結婚式マナー!参列前に知るべき8つの習慣!

 

1. 披露宴は2回行われるのが普通

台湾では披露宴を2回行うのがふつうです。1回目は新婦側の友人・知人を招いて行われる婚約式で、2回目は新郎側の友人・知人を招いて行われる披露宴です。国際結婚の場合は、たとえば日本人と台湾人の結婚なら、日本と台湾でそれぞれ行います(福原愛ちゃんの時もそうでしたね)。

ただ最近では、新郎新婦が同じ地域の出身だったり、両親がそこまでしきたりにうるさくない場合などは、1回で済ませることも多いようです。

 

2. 祝儀を入れる封筒は赤色

台湾の結婚式マナー!参列前に知るべき8つの習慣!ご祝儀袋

結婚披露宴に参加することが決まったら、出席するまでにご祝儀を用意しますが、中華圏では、縁起のいい色は赤とされているため、ご祝儀は赤い封筒に入れます。そのご祝儀袋は、その朱色から「紅包(ホンパオ)」と呼ばれています。この「紅包(ホンパオ)」は、結婚のご祝儀だけでなく、お年玉、出産祝い、誕生日のお祝い、事業や学業のお祝いなど、さまざまなお祝いごとに使用します。

日本のご祝儀袋で、豪華な水引や色のついているものであればそれはそれで喜ばれますが、白色で無地の封筒は葬式をイメージさせるものなので、絶対にタブーです。自分の住所と名前は、紅包の後ろ側に小さく記入すればOKです。

 

3. ご祝儀の金額は4以外の偶数で

台湾では、対になることで偶数が吉祥とされることから、偶数がおめでたい時に用いられ、ご祝儀の金額は、偶数が基本となる。ご祝儀にするのは、2,200元、6,600元、8,800元という数字が一般的です。金額は自分と相手との関係で決めます。

しかし、台湾では「8」はおめでたい数字とされているため、特別に親密な関係であれば8,800元の場合が多いようです。逆に、奇数は縁起の良くない数字と言われているので気をつけましょう。

なお注意したいのは、偶数でも「4」。4の発音「スー」と「死」の発音「スー」が同じなので、台湾では病院、マンションやオフィスのフロアで4階が省略されるほど忌み嫌われている数字なので、偶数でも4,400元という数字にはしないようにしましょう。

 

4. 披露宴の来賓の服装は日本よりもカジュアルでドレスコードが厳しくない

台湾の結婚式は、新郎新婦は日本と同じように、新郎はタキシード、新婦はウェディングドレスを着ますが、来賓の服装はかなり自由です。台湾の人の服装をみると、ジーンズの人もいるくらいラフです。

もちろん着飾ってくる人もいますが、普段着をやや着飾った程度の人の方が多いので、極端に浮いた服装でなければ問題ありません。新郎新婦と同じ色になることを避ければ、なるべくきれい目の色で、ちょっとおしゃれをする程度の感じで十分です。

 

5. 結婚式のプレゼントで「置き時計」と「傘」は避けること

親しい人の結婚式でしたら、お祝いの気持ちとしてプレゼントを渡したいですよね。何を選んでいいか迷ったら、商品券なども好まれます。プレゼントを差し上げる時は、事前でもかまわないし、大きなすぎず小さすぎないものなら披露宴当日の退場時でも郵送でもかまいません。

祝福の気持ちが伝わるものなら何でもかまいませんが、台湾にはプレゼントとしてタブーの品物があります。代表的なものは、「置き時計」と「傘」です。置き時計は「鐘(ジョン)」と「終(ジョン)」(=終わる)が同じ発音、傘は「傘(サン)」と「散(サン)」(=ばらばらになる)が同じ発音なので、避けられる傾向にあります。この二つは、結婚式に限らず、台湾では贈り物としてタブーなものとされていますので、気を付けましょう。

 

6. 結婚式のスタイルはわりと自由

日本の場合は、新郎新婦用の席が準備されていますが、台湾は、家族席というのが一番前にあり、そこに家族と一緒に座ります。来賓の場合は、指定されたテーブル内なら座る場所は自由です。

なお、台湾の結婚式では、日本と異なり、台湾では指示された時間に遅れてやってくる人がけっこういます。日本では早めに到着して式が始まるのを待つケースが多いですが、台湾では受付開始時刻から開宴時刻(「開席時間」と言われることが多い)までの間に到着して着席していれば失礼にはあたりません。

また、披露宴の様子は日本と似ていますが、日本と台湾とでは「縁起が良い」とされている色も違うためか、日本ではあまり見かけないような、ちょっと派手な照明や、勢い良く発射されるスモークとか、会場の装飾や演出が日本よりイベントっぽい傾向がある点が特徴です。

 

7. 地方や原住民の住む村などでは飛び入り参加も多い

台湾の結婚式は、飛び入り参加もわりと自由ですが、とくに地方に行けばいくほどその傾向は強まります。私も、台湾で2回、突然結婚式に誘われたことがあります。1回は台北市内で客家の結婚式、もう1回はアミ族が住む台湾東部の花蓮です。

前者の方は、「明日、客家の友人の結婚式があるんだけど行かない?」って感じでした。服装も「スーツすら用意していないのでちょっと…」という感じに一度は断ったら「適当なのを貸してあげるから大丈夫」と言われて、突然間に合わせました。

また、台湾東部・花蓮に旅行に行ったとき、偶然通りがかった道でアミ族の結婚式が開かれていたのですが、興味深そうに様子を眺めていたら、「來,來,來(どうぞ、どうぞ)」と言われ、空いている席に座って、結婚式に飛び入りで参加したことがあります。町中の人たちがほとんど参加して、最後には余興で盛り上がり、なかなかいい思い出になりました。

 

まとめ

いかがでしたか?
台湾の結婚式と日本の結婚式の違いが少しでもお分かりいただけたでしょうか。日本と台湾の伝統的な文化の違い(色使い、贈り物、ご祝儀の金額など)に少し配慮すれば、日本の結婚式に比べ、わりと自由でオープンな雰囲気です。

もしかしたら、あなたも台湾を旅行中にふと「明日、友達の結婚式があるから一緒に行ってみない?」なんて誘われることもあるかもしれませんよ。そんな時に、この記事が少しでもお役にたてればと幸いです。

 

台湾の結婚式マナー!参列前に知るべき8つの習慣!

1. 披露宴は2回行われるのが普通

2. 祝儀を入れる封筒は赤色

3. ご祝儀の金額は4以外の偶数で

4. 披露宴の来賓の服装は日本よりもカジュアルでドレスコードが厳しくない

5. 結婚式のプレゼントで「置き時計」と「傘」は避けること

6. 結婚式のスタイルはわりと自由

7. 地方や原住民の住む村などでは飛び入り参加も多い

 


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