スペインで花粉症は?スペイン人の6つのアレルギー事情!

スペインで花粉症は?スペイン人の6つのアレルギー事情!

(Reme Garod)

花粉症の方にとって、海外旅行先の花粉事情は気になりますよね。スペインでは花粉症は流行っているのでしょうか。また、スペイン人のアレルギーはどういう症状が多いのでしょうか。そこで今回は、現地在住の筆者が、スペインの花粉症やお店やスーパーの成分表示など、筆者が見てきたアレルギー事情をご紹介します。

 

スペインで花粉症は?スペイン人の6つのアレルギー事情!

 

1. alergia al polen / アレルヒア アル ポーレン / 花粉症

スペイン語にも花粉症という言葉(alergia al polen)が存在します。それからもわかることですが、スペインにも花粉症を患っている人たちがたくさんいます。スペインの花粉症は、2月ごろから始まります。日本では、花粉症というと大体スギ、ヒノキ、ブタクサが原因ですが、スペインでは主にスギ、イネ・ プラタナス(スズカケノキ)、オリーブです。それぞれの植物はたくさんの種類があり、それぞれ開花の時期が異なるため、花粉の飛ぶ時期は長くなります。

スギ花粉も、日本とスギの種類は 違いますが、数種のスギを含むヒノキ科の木々がスペインにはたくさん生えています。また、スペインと言えばオリーブの栽培が盛んです。このオリーブの花の花粉が大量に飛んでいます。鼻のムズムズ、くしゃみを引き起こし、咳が止まらない、などの症状も見られます。花粉症と診断される人の数は年々増えているといいます。

 

2. 日本と変わらないくらい酷い

花粉症は花粉を受け入れる体内のコップがいっぱいになり発症する症状です。日本は道路がすべてアスファルトで、花粉が落ちる土がありません。その結果、花粉が飛び散りそれが体内に入り、あるキャパを超えると花粉症になります。

スペインも同様で、まだまだ田園地方や自然が多いものの、花粉症は国民病と言えるほどメジャーな症状です。先進国共通の悩みのようです。先進国では人口の20パーセントが花粉症だとのデータもあるほどです。

 

3. マスクと目薬は必須

スペインに旅行に行く際には、マスクや目薬は必ず持っていきましょう。特に2月以降の花粉症シーズンは、旅行を楽しむためにも用意は周到にします。首都では、学生さんもマスクをしてバスで通学している姿がよく見受けられます。花粉症は年齢問わず、悩まされている人が多いようです。

 

4. 鼻にやさしいティッシュは売っていない

日本にあるような、鼻を何度もかむ人のための質のいい、柔らかいティッシュペーパーは売っていません。クリネックスなどの日本にあるようなブランドのティッシュはあります。箱ティッシュも、以前よりは若干柔らかくなったかもしれません。スペインでは、ティッシュペーパーの使用は日本ほど浸透しておらず、ハンカチで鼻をかんでしまうくらいです。日本人は、そのハンカチをまたカバンになおしこむのに抵抗がありますが、スペイン人たちは平気のようです。

実際、花粉症の人たちは鼻が赤くなって触るのも痛いくらいですから、硬いティッシュは避けたいですし、ハンカチをティッシュ代わりに使うのもイヤですよね。カシミヤティッシュが使いたいのであれば持参したほうがよさそうです。

 

5. スペイン人が持つメジャーなアレルギーはやはり花粉症

スペイン全土では約800万人が花粉症と言われています。セビージャ地方では、30万人が花粉症とされています。人口は70万人ですから、約4割の人たちが花粉症なわけです。この比率は結構な比率ですよね。

よく、自分はアレルギーだといっているスペイン人を見ますが、食べ物の場合も多いです。グルテン全般、カニやエビ、また卵アレルギーなど、日本でよく聞くアレルギーと似ています。また、ホコリに反応するハウスダストなどの環境によるアレルギーも多いようです。アトピーは日本より少ない気がしますが、喘息もちの人たちは日本と同じようにたくさんいます。

 

6. レストランやスーパー等でアレルギーに対する考慮や表示は十分にあり

首都のマドリッドには、アレルギーの人専用のスーパーがあります。オーガニック食材を集めたスーパーで、アレルギーもちにはありがたいです。

また、2011年にEUで食に関しての法律が新たに制定され,レストランはアレルギーへの対応を義務づけられるようになりました。たまごやセロリ、ナッツ,グルテン類,甲殻類,乳製品,貝類,マスタード,魚類,ごま,大豆など、アレルギーの可能性がある食品が使われている場合は、 その旨を表示しなければなりません。セロリやマスタードなどのアレルギーは珍しいですね。

もし会社側が説明しなかった場合は、なんと60万ユーロまでの罰金が課せられますので、スペインはアレルギーに対しての配慮は先進国並みといってよいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
スペインでの花粉症は日本並みに多いです。もし旅行に行く際はアレルギーの薬は持っていったほうがよさそうです。環境が変わるとアレルギーはひどくなる場合がありますし、急に病院へ行くにもどこに病院があるのか、言葉は通じるのか不安なことが多いと思いますので、常備薬を必ず持っていきましょう。

 

スペインで花粉症は?スペイン人の6つのアレルギー事情!

1. alergia al polen / アレルヒア アル ポーレン / 花粉症
2. 日本と変わらないくらい酷い
3. マスクと目薬は必須
4. 鼻にやさしいティッシュは売っていない
5. スペイン人が持つメジャーなアレルギーはやはり花粉症
6. レストランやスーパー等でアレルギーに対する考慮や表示は十分にあり

 


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