シンガポール国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

(flickr By missbossy)

シンガポールの国旗と言われてあなたはすぐに思い出せますか?2015年に建国50周年を迎えたシンガポールですが、どのくらいの知名度があるのでしょうか。またこの国旗についてどんな意味が込められているのでしょう。今回は、そんなシンガポールの国旗について迫りたいと思います。

 

シンガポール国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

 

1. シンガポールの国旗の成り立ち

このシンガポールの国旗ですが、現在の姿になったのは1959年。マレーシア連邦時にイギリスから自治権獲得の直後に制定されました。1965年にリー・クァンユーが中国系住民を率いてシンガポールとしてマレーシアから分離、単独国家マレーシアから分離独立した際に改めて国旗とされました。

 

2. シンガポールの国旗の歴史

この1959年に制定された現在使用されている国旗ですが、それ以前はどうだったのでしょうか。海峡植民地、これは1826年~1946年イギリス支配によるマレー半島の植民地の時代にさかのぼります。1874年から1946年にイギリス帝国の植民地時代にピナン州、ムラカ州、シンガポール州から構成された海峡植民地時代がありました。その時の国旗はこちらです。

その後、1946年から1959年は、シンガポール植民地としてこちらの国旗が使用されていました。

第二次世界大戦中に日本軍による占領をうけたため海峡植民地は解体となり、戦後の英領マラヤ再編にともなってマラヤ連邦が成立されると新しい国旗に変わりました。マラヤ連邦時代はこちらの国旗でした。

マレーシア連邦から追放される形で分離独立したシンガポールは1965年以降、それまで自治州の旗として使用されていた現在の国旗を、国として正式に使用することとなりました。

 

3. 使っている色は日本とも似ている

シンガポールの国旗は上下、赤と白に分かれています。上部の赤は平等と世界人類の融和、同胞意識の表し。下部の白は純潔さと美徳を表します。この赤と白の色彩はマレーシア、タイ、インドネシアなどの東南アジア近隣諸国の地域色の影響を多大に受けています。

 

4. 多民族、宗教だからこその模様

上部の赤い部分には三日月と5つの星が描かれています。これにはそれぞれに当然意味があります。三日月はイスラム教の象徴と新興国家の発展を支えるという意味。五つの星は、進歩・正義・平等・平和・民主主義という意味です。また、建国意気の高い、力のあふれた若い国という意味も込められた国旗です。中華系、マレー系、インド系からなる多民族国家。それぞれの民族を認め合う意思の込められた模様となっています。シンガポールの小学校でもこの国旗の意味についてはよく習うそうです。

 

5. シンガポールの国旗が一番売れる日

政府の愛国心政策により、シンガポール人の愛国心は尊敬に値するものがあります。日本と同じ赤と白を使った国旗ですが、日本では赤と白の衣装に身を包んだ人を見かけることは珍しいこととなるでしょう。

しかし、シンガポールではナショナルデーが近づくと各地域でイベントがあり、人々は上下赤と白の衣装でイベントに参加します。また学校でも建国を祝うイベントがあり、子供たちはみんな国旗をもって学校に行きます。衣装はもちろん赤と白の服を着て登校します。ナショナルデーが近づくにつれてHDBは国旗で飾られ、各地でデコレーションされたHDBを見かけるようになります。

これはシンガポール政府より国旗を掲げるようにとの通達が出るということもありますが、HDBが国旗でデコレーションされるようになると、ナショナルデーが近づいているんだなあと思わせてくれます。いわゆる風物詩もようなものになっています。シンガポールの建国を祝うナショナルデーの式典でも、式典に参加している人はみんな国旗を片手に参加し、無数の国旗が掲げられています。

といったような理由で、ナショナルデーが近づくとコンビニでさえも国旗が売られるようになり人々は国旗を買い求めます。

 

6. シンガポールの尊い国旗

シンガポールの国旗についてもいろいろな規制があります。シンガポールでは、シンガポール国旗以外の他国の国旗を公共の場で無闇に掲げることは 認められていません。違反した場合は6ヵ月の禁固刑または500Sドル(約3万2,000円)の罰金となるか、もしくは両方が科されます。また法律では、シンガポール国旗の掲揚期間は7月から 9月の3ヵ月間となっています。過去には、シンガポール国旗に火を付けたとして逮捕されたケースもあります。「郷に入っては郷に従え」あなたもシンガポールに滞在中は、シンガポールの国旗に敬意を払うようにしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
シンガポールの国旗にはこのような意味が込められていたんですね。個人的には国名“ライオンの都”のライオンをどこかに入れてほしかったです。シンガポールらしさが一目瞭然となるのではないでしょうか。今や経済発展を続けアジアを代表する貿易国、金融国となっているシンガポール。この国旗が制定されたときには誰が想像していたでしょう。この国旗が持つ意味を大切に末永い発展を望むばかりです。

 

シンガポール国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

1. シンガポールの国旗の成り立ち
2. シンガポールの国旗の歴史
3. 使っている色は日本とも似ている
4. 多民族、宗教だからこその模様
5. シンガポールの国旗が一番売れる日
6. シンガポールの尊い国旗

 


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