韓国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

韓国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

(flickr By Sunghwan Yoon)

人間は生まれてくればどんなに元気な人でも必ず死が訪れます。その死に際して日本であれ韓国であれ、面識のある人やその家族の葬儀に参列して弔意を表すことは、人間として大切なことであると考えられています。日本と同様、韓国でも葬式は人生最後の厳粛な儀式であるため、それにまつわる独特のしきたりや、韓国ならではの葬儀事情があります。そこで今回は、あなたが参列者となることを想定しつつ、韓国の葬式・葬儀のまつわる豆知識をご紹介します。

 

韓国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

 

1. 会場はナント、病院!?

韓国でお葬式が行なわれる場所として一般的なのがじつは病院です。病院に死をイメージさせるようなものを持ち込むこと自体がタブー視される日本の感覚からすればはじめは少し戸惑うかも知れません。しかし、多くの人が病院で死の時を迎える現代社会では、遺体を移動させなくてもいいという意味でむしろ合理的な場所であるともいえるでしょう。ソウルやプサンといった都市の大きな病院では葬儀会場が多数確保されていて、いくつもの葬式が並行しておこなえるようになっています。このため、葬儀会場のある病院に着いたらまず故人の名前を確認し、電光掲示板で会場を確認する必要があります。

 

2. 韓国にも香典はあるの?

日本でお葬式に参列する際、忘れてはならないのがお香典です。個人への哀悼の意を表すとともに、遺族との今後の関係を維持する上で社会的に非常に重要なものです。これと同じようなものは韓国にもあり、渡すタイミングも似ています。まず、受付で記帳をしたら、その場で手渡します。お金は「賻儀」と書かれた白い封筒に入れます。この封筒は日本の香典袋とおなじようにコンビニなどで売られていますが、受付付近に置かれていることもあり、その場で入れて手渡す、ということも可能です。そこで気になるのが相場ですが、一般的に数万ウォンから10万ウォン程度までと幅があり、本人の立場および故人や遺族との関係によって変わってきます。香典の金額について分からなければ、一緒に参列する同僚や友人など、現地の韓国人に相談してみるのが無難ではないかと思います。

 

3. どんな服装で参列すればいい?

基本的には黒を基調とした服装で参列しますが、日本と比較すると少しカジュアルでも大丈夫です。男性のネクタイや喪章などは近親者以外の一般の参列者の場合、それほど厳密ではなく、グレーなど華美でない色調であればいわゆる礼服でなくとも、普通のスーツでも問題はないでしょう。女性の場合は黒スーツやワンピースを着用すればOKです。

 

4. お参りの作法は?

受付を済ませ、香典を手渡せば、次はいよいよ個人の遺影と位牌が安置されている祭壇前に進みます。日本で行なわれる仏式のお葬式の場合であれば焼香をする場面ですが、韓国の場合、ここで故人に対して韓国の作法にのっとったお辞儀をします。具体的にはまず、祭壇に向かって正面に直立し、その後、手をついて床に頭をつけるお辞儀を2回繰り返します。そして、最後に立った状態で一礼します。ほかの参列者にならって同じようにすれば問題ないでしょう。

次に、祭壇の横に遺族がいますので、遺族に向かって床に頭をつけるお辞儀を1回したのち、さらに直立で一礼し簡単にお悔やみの言葉をかけます。このときは「뭐라 드릴 말씀이 없습니다」(ムォラ・トゥリル・マルスミ・オプスムニダ=なんとも、申し上げる言葉がございません)などのような決まり文句が使われることが多いです。複数名で一緒に参列した場合には、全員が声をかけていては遺族も大変です。この場合、とくに親しい関係である場合などは別ですが、普通は代表者だけが言葉をかけ、ほかの人はやりとりが終わるまで静かに同席します。

 

5. 参列できなかった場合は?

面識のある人やその家族の葬儀に参列して弔意を伝えることは大切なことではありますが、遠方にいたり仕事が忙しいといったやむを得ない事情でどうしても参列できないことがあるものです。そういった場合、日本では弔電を送るなどの形で弔意を伝えますが、最近の韓国では携帯メールやカカオトークなどSNSを使って参列できないことへのお詫びを添えてお悔やみの言葉を伝えるという方法がとられるようになってきました。日本の感覚では少し簡略すぎるようにも感じますが、自分の気持ちを相手に伝えることを大切にする韓国では、むしろ少しでも早く、相手に弔意を伝えることを優先する傾向があるようです。

また、香典については参列する知人に託すという日本でも一般的な方法のほか、ネットバンキングで遺族の口座に振り込むという韓国ならではの方法があります。「急に訃報を聞いたけど式には絶対に間に合わない!」という時、スマートフォン一台あればSNSにより弔意を伝えネットバンキングで香典を送金できるという、モバイルを活用した合理的なシステムがひろく受け入れられているのは、さすがIT大国といわれる韓国ですね。

 

6. お悔やみの韓国語と絶対禁句の「アンニョンハセヨ」

これまで「お悔やみの言葉を伝える」と言ってきましたが、韓国語では具体的にどのような言い方があるのでしょうか?決まり文句としてよく使われるものを3つあげておきますので、必要な場面が生じた場合には、シーンにあわせて使ってみてください。

▼公式的なもの
・삼가 명복을 빕니다.
サムガ ミョンボグル ピムニダ=謹んでご冥福をお祈りいたします
・얼마나 애통 하십니까.
オルマナ エトン ハシムニッカ=どんなにお辛いことでしょう

▼友人や目下に対して
・힘내. 아버님은 좋은 곳에 가셨을 거야.
ヒムネ、オモニムン チョウンゴセ カショッスルコヤ=元気だして。お父さんはいいところに行かれただろうから

また、日本人を含めて外国人がついうっかり遺族に言ってしまいがちな言葉があります。挨拶の定番である「アンニョンハセヨ」です。この言葉には「お元気ですか?」という意味があり、故人の死に心を痛めているであろう(つまり「元気」であるはずがない)遺族に対して使うのはふさわしくないからです。

 

まとめ

いかがでしたか?
お葬式参列の基本は故人の死を悼み、遺族をいたわるということ。これは国がちがっても同じことです。マナーや言葉に慣れなくて少しぎこちなかったとしても、この基本を押さえてさえいれば故人も遺族もあなたの気持ちを理解してくれることでしょう。身近な人の死はつらいものです。だからこそ、葬儀に参列する際には普段以上に他人にたいする配慮と思いやりの気持ちを大切にしたいですね。

 

韓国の葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

1. 会場はナント、病院!?
2. 韓国にも香典はあるの?
3. どんな服装で参列すればいい?
4. お参りの作法は?
5. 参列できなかった場合は?
6. お悔やみの韓国語と絶対禁句の「アンニョンハセヨ」

 


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