韓国経済と財閥の関係を学ぶ6つの基礎知識

韓国経済と財閥の関係を学ぶ6つの基礎知識

「セウォル号」の沈没や大韓航空ナッツ・リターン事件によって、韓国の「財閥」という存在が日本でも有名になりました。しかし、その実態は日本人には分かり辛いと思います。そこで今回は「韓国経済と財閥の関係を学ぶ6つの基礎知識」と題して、韓国経済と「財閥」についてご紹介します。韓国経済にとっての「財閥」、また韓国国民にとっての「財閥」とはどのような存在なのか、一緒に見て行きましょう。



 

韓国経済と財閥の関係を学ぶ6つの基礎知識

 

1. 「財閥」って何?

「財閥」とは簡単にいうと「独占的巨大資本家、企業集団の一族、一門からなる団体」です。つまり、同族経営なのです。日本の「財閥」には三井、三菱、住友、安田などが有名ですが日本の場合、「財閥」は第2次世界後にアメリカによって解体されました。それは「財閥」にばかりお金が集まり、市民にはお金が行き渡らず、大きな貧富の差が発生していたからです。そのため日本では、「財閥」とは悪いものであるという考えが広まり、現在では大きな力を持っていません。しかし韓国では、「財閥」が解体されませんでした。むしろ、「財閥」は韓国の経済を発展させるために大きく利用されたのです。

 

2. 韓国の「財閥」にはどんなところがあるの?

では、本題の前に韓国の「財閥」にはどのような企業が存在するのでしょうか。日本でも有名な韓国の企業といえば、電子機器で有名な「三星(サムスン)」、自動車で有名な「現代(ヒョンデ)」、菓子メーカーとして有名な「ロッテ」がありますよね。これらはすべて韓国では「財閥」に属しています。さらに、これら以外にも韓国にはたくさんの「財閥」が存在しています。2015年度の財閥資産総額ランキングでは、1位サムスン(351.1兆ウォン)、2位現代・起亜自動車(194.1兆ウォン)、3位SK(152.4兆ウォン)、4位LG(105.5兆ウォン)、5位ロッテ(93.4兆ウォン)、6位GS(58.5兆ウォン)、7位現代重工業(57.5兆ウォン)、8位韓進(38.4兆ウォン)、9位ハンファ(38.0兆ウォン)、10位斗山(33.1兆ウォン)となっています。このような「財閥」は、韓国社会のありとあらゆるところに進出しており、「財閥」なしでは韓国経済は成り立たなくなっているのです。

 

3. 韓国の経済と「財閥」の歴史について

韓国経済は、1980年代から急激に発展を遂げました。そのため、1997年の「IMF危機(アジア通貨危機)」が起こるまでの約20年間を「漢川(ハンガン)の奇跡」と呼ばれます。それまでは朝鮮戦争によって何もかもを失い、最も貧しい国の1つと言われていた韓国が、経済発展を起こせたのには「財閥」が大きく関与しているのです。それは韓国が貧しい発展途上国の国であり、まず何よりも経済の発展の必要性が何よりも大事であったためです。このため、政府が「財閥」にのみ特価してお金をつぎ込み、「財閥」の成長を後押ししました。「財閥」と呼ばれる企業も、自分たちが大きく成長できなければ韓国が経済発展出来ないことを分かっています。ですので、一生懸命に商品開発を行い、企業自体を大きくし韓国経済を発展させました。そのような「財閥」企業の努力のかいもあり、韓国はGDPのランキングでは13位(2014年度)にまで上がることが出来たのです。

 

4. 「財閥」の良い点

ここで、「財閥」の良い点も見てみましょう。それは一族経営のため、トップダウン式に速い指示の伝達や方向転換が可能となるところです。つまり日本の場合、会議をして議論を尽くし、意思統一を行ってから、部下への指示が行われるため1つのことを決めるのに長い時間がかかってしまいます。しかし、韓国の「財閥」は一族経営のために話し合いを行う必要はないのです。一族のトップが言ったことは絶対であり、すぐに部下への指示となるため素早い動きが可能となります。そのため、素早い商品開発が可能となります。

 

5. 「財閥」の問題点

では、そんな「財閥」の問題点って何なのでしょうか。それはお分かりのように、「富の集中」といえます。「財閥」企業のおかげで、韓国経済は発展を遂げることが出来ました。しかし、その「財閥」企業が稼いだお金は一部の人たちにしか行き渡っていないのです。韓国では現在、非正規雇用が増加の一歩を辿っています。彼らは正規職員の半分ほどの給料しかもらっていません。また「財閥」企業と中小企業の正規職員では、給料に大きな差があります。またさらに、現在「財閥」を支えているのは2世、3世です。彼らは、1世ほどの苦労を知りません。むしろ小さなころから大きな家に住み、何不自由のない暮らしをしてきた人物が多く、市民に対する思いというものがありません。そのため、ナッツ姫のような横暴を働くものや、2世3世によるグループ企業の急な切り捨てなどが行われているのです。

 

6. 韓国国民と「財閥」

一言でいうと、「財閥」は韓国国民にとって「韓国経済を牽引する大事な存在」なのです。もし「財閥」がいなければ韓国がこんなに速く経済発展を行うことは不可能であったと考える国民は多く存在します。また、現在も韓国経済を支えているのは「財閥」です。「財閥」がいなければ、韓国はどうなるのかと不安になる国民が多いのも事実なのです。よって、国民は「財閥」が解体することを望んでいるわけではありません。むしろ、「財閥」企業に入社できれば高い給料と安定が待っています。その一握りの人材になるために韓国国民全員が日々努力をしています。高いTOEFLの点数のために早期留学を行い、毎日深夜まで勉強に励んでいるのです。アメリカンドリームではなく「財閥ドリーム」を目指していると言えます。

 

まとめ

いかがでしたか?
韓国経済と「財閥」について、簡単にご紹介しました。韓国ドラマに大金持ちがよく出てくるのは、市民らの「財閥」に対する夢が透視されているのかもしれません。韓国は良い点ばかりがあるのではありません。むしろ悪い点も多く存在します。ですが、それでも韓国が好きだと言ってもらえたらうれしく思います。

 

韓国経済と財閥の関係を学ぶ6つの基礎知識

1. 「財閥」って何?
2. 韓国の「財閥」にはどんなところがあるの?
3. 韓国の経済と「財閥」の歴史について
4. 「財閥」の良い点
5. 「財閥」の問題点
6. 韓国国民と「財閥」

 


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