イタリアのインフルエンザや風邪にまつわる6つの豆知識!

イタリアのインフルエンザや風邪にまつわる6つの豆知識!

(flickr By Fotos GOVBA)

イタリアは北半球に位置しており、とりわけ冬には風邪やインフルエンザが流行します。また春先には日本のように花粉が舞い飛びアレルギーの人は、くしゃみや鼻水などに襲われる辛い時期でもあります。その他突然の疫病などがアフリカからの移民者によって持ち込まれたりと稀にありますが、子供には日本のように予防接種が実施されていて、伝染病などで致命的な病状になることはまずありません。医療体制は比較的北部の方が信頼性があり、医療設備などが充実していることはもちろん衛生的な面においても一歩進んでいます。今回は、そんなイタリアのインフルエンザや風邪にまつわるエピソードをご紹介します。

 

イタリアのインフルエンザや風邪にまつわる6つの豆知識!

 

1. イタリアのインフルエンザ

イタリアでは日本と同様毎年冬になるとインフルエンザのニュースが報道されます。子供や高齢者は予防接種を受けることを勧められ、ウィルスをもらわないように、手や喉をうがいしたりと予防をすることを心がけるように伝えられるのが定番です。とりわけ北部の冬は冷えが強いのでインフルエンザも流行しやすく、人々は1週間ほどベッドに寝込んでしまうというのはよくある話です。またインフルエンザはその年によってタイプや症状が異なり、38度程度の熱だけだったり、下痢、嘔吐などだけだったりと、抗生物質を飲まなくても完治するタイプのものもあります。また一度インフルエンザにかかっても再びかかってしまうこともよくあり、日頃からの免疫をつけておくことはもちろん、抵抗力がない人は予防接種を冬が来る前にしておくほうが良いでしょう。

 

2. 春先になるとハクション!花粉症はイタリアでも誰もが知る病気

4〜5月にわたって花粉やわたのようなものが飛び交います。風邪をひいたかのように水鼻になったり目がかゆくなったりと典型的な花粉の時期が始まります。インフルエンザのように毎年ニュースでもその勢いは報道され対処法などをアドバイスしてくれます。個人によって花粉を受ける差はありますが、この時期になると雑誌や薬局には花粉対策としての目薬や飲み薬などを大幅に宣伝します。日本と異なる点はイタリア人はマスクをしないことで、ハンカチで鼻水を拭きながらくしゃみをしています。花粉症は病気ではないので春が過ぎれば自然完治するものですが、毎年この時期になると憂鬱になるイタリア人は多くいるのも事実です。

 

3. 流行性の伝染病に対する効果的な対策法

風邪をはじめとする伝染病にかかってしまったら、薬を飲んで自宅安静をするしかありません。必要であればかかりつけのドクターへ診察してもらって適切な薬を処方してもらいます。イタリアでは風邪や腹痛などの軽い症状であるときには、事前に病院で登録してある自宅の近所に散在しているドクターで診てもらいます。ドクターそれぞれ自分が担当している患者のリストをパソコンで管理しており、患者のデータをすべて保存してあります。ドクターは高校生から年配者、高校生以下は小児科で診てもらいます。いずれも診療代は無料で、処方してもらった薬だけ支払えばOKです。また薬は診療所で購入せず、薬局へ医師からもらった処方箋を持って行き処方してもらいます。一般的に診療所と薬局は近所になるように配置されていますので不便はありません。

 

4. 風邪をひいた時に食べるイタリアの病食とは?

風邪をひいてしまったときには食欲が出ないものです。しかし食べないでは体力が衰えてしまいますので、喉越しの良いものを食べるようになります。イタリアの食事はあっさりしているものが少なく、日本食に慣れている人はイタリアで病気になるときついものがあるかもしれません。おすすめの病食としてはオリーブオイル抜きのミネストローネ(具がなくてもとても美味しくいただけます)、たまご・パン粥、ほうれん草のおひたし(KIKKOMAN醤油は売っています!)、マッシュポテト(バター抜き)などでしょう。デザートにはジェラートが喉越しが良くて食べやすいでしょう。ジュースもたくさんの種類が売っていますので、お好みのものを飲みましょう。しかし病気になると何と言っても日本食が恋しくなるのは外国に住んでいる日本人が共通して思うことです。日本のご飯はやはり世界で一番美味しい(と私は思います)、しらすやふりかけなどはイタリアでは売っていませんので、病気になったときはとても貴重な存在となります。

 

5. イタリア人と病院のシステム

イタリアでは病気になったときには薬を除いて医療費はタダです。ドクターでの診察料、入院費、手術費などは無料で対応してくれます。そのため入院保険に入るなどの習慣がなく、どんな大きな手術をしても金額の面に関しては安心できるでしょう。かつては無料だった救急病院は近年くだらない症状で訪問されることを避けるために、病状や年齢によって費用がかかるようになりました。無料で治療ができる病院ですがデメリットもあります。それは検査や手術日を予約するのにすごく時間がかかることです。緊急の場合は病院で決めてくれますが、ものによっては1年後になる場合もあります。また検査の予約した時間に訪問しても異様に長く待たされたりすることは日常茶飯事です。

 

6. イタリア人にかかせない常備薬

イタリアで薬を購入するときには処方箋なしで購入できるものとそうでないものがあります。抗生物質など特別な効能があるものはドクターに診察をしてもらってから処方箋をもらうことになります。通常の風邪やインフルエンザなどではタキピリーナというアスピリンがポピュラーで座薬、錠剤、顆粒状などがあります。喉が痛むときにはビゾルボンシロップ、腰痛などにはヴォルタレンなどの軟膏薬、頭痛薬にはモメンドールなどはイタリアでは常備薬です。

 

まとめ

いかがでしたか?
イタリアでインフルエンザ流行すると薬局や診療所は患者でいっぱいになります。インフルエンザや風邪、花粉症など日本でもおなじみの伝染病にかかると厄介なものです。薬を飲んで安静にして休むことはどの世界にも共通な治療法です。病院のシステムなどは異なりますのでイタリアに長期間滞在する場合はしっかりとチェックしておきましょう!

 

イタリアのインフルエンザや風邪にまつわる6つの豆知識!

1. イタリアのインフルエンザ
2. 春先になるとハクション!花粉症はイタリアでも誰もが知る病気
3. 流行性の伝染病に対する効果的な対策法
4. 風邪をひいた時に食べるイタリアの病食とは?
5. イタリア人と病院のシステム
6. イタリア人にかかせない常備薬

 


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