あなたは大丈夫?間違えて使いやすいカタカナ英語10選

「私はミシンを使って手作りの巾着袋を作りました。」どうでしょう。この一文に何か違和感はありますか。日本語としてはまったく自然に思えるこの文も、外国人に説明するときは要注意です。私たち日本人が当たり前のように使っているこの「ミシン」ですが、実は「カタカナ英語」です。外国人に「ミシン」と言っても通じません。ミシンはもともとの英語、sawing machineのmachine(マシン)が訛ったもの。このように、英語だと思って使用しているつもりが、実は日本語としてしか通用しない、カタカナ英語だったなんていうことはよくあることです。あなたはカタカナ英語をそのまま外国人に使ってしまった経験はありませんか?今回は、日本人が間違えやすいカタカナ英語10選をご紹介します。

 

あなたは大丈夫?間違えて使いやすいカタカナ英語10選

 

1. マンション

「思い切ってマンションを買った」などと外国人に言うと、きっと大金持ちだと勘違いされてしまうでしょう。もちろんマンションは、多くの人にとってある程度の決断を要する高い買い物であることは間違いありません。マンションを購入したと言えば、お金持ちだと思われるかもしれません。しかし英語のマンション(mansion)は、規模が違います。mansionは「大邸宅」の意味です。ハリウッドのセレブ達が郊外に居を構えるあのお屋敷のイメージです。通常私たちが頭に思い浮かぶマンションは、英語ではapartmentまたはcondominiumと言います。

 

2. イメージダウン

ニュースなどでよく聞く言葉ですが、これもイメージ(image)とダウン(down)を合体させたカタカナ英語です。英語では、damage one’s imageの形で使います。例えば、「その事件は私たちの町のイメージダウンにつながった」と言いたい場合は、The case damaged our town’s image.という風に言います。

 

3. フライドポテト(ポテトフライ)

みんながよく知る、ありふれたこの言葉も正式な英語ではありません。イギリスではchips、アメリカではFrench friesと言うのが一般的です。イギリスのパブで有名なフィッシュ・アンド・チップス(fish and chips)のチップスは、お菓子のポテトチップスではなく、フライドポテトの意味です。

 

4. レンジ

日本では、「レンジでチンする」のように使いますが、このように使うレンジは、英語ではmicrowaveまたはmicrowave ovenと言います。英語でレンジ(range)と言うと、「電子レンジ」の意味ではなく、「ガス(電気)コンロ」の意味となってしまいますので要注意です。ちなみに、「レンジでチンする」という動詞もmicrowaveを使います。例えば、「そのスープを1分間レンジでチンしてください」と言いたい場合は、Microwave the soup for a minute.という風に言います。

 

5. トランプ

英語のトランプ(trump)は、「切り札」という意味です。私たちが通常使うトランプは、「カードゲーム」を意味するトランプですので、その場合英語では、playing cardsまたは単にcardsと言います。「トランプをする」は、play cardsと言います。

 

6. ナイター

ビールを飲みながらテレビでナイター観戦。日本の夏の夜、お父さんたちの風物詩です。しかしナイターはカタカナ英語。正しくは、ナイトゲーム(night game)です。最近では「ナイトゲーム」という言葉も浸透しつつありますが、ナイターと言う人もまだまだ多いです。「ナイター」を使うことが悪いということは決してありませんが、メジャーリーガーの選手には通じませんのでお気をつけください。

 

7. アフターサービス

アフター(after)とサービス(service)を合体させたカタカナ英語です。英語でアフターサービス(after service)と言うと、「サービスを受けた後」という意味になり、「製品購入後、何かあった場合に受けるサービス」という意味から外れてしまいます。このカタカナ英語に相当する英語としてふさわしい英語は、after-sales serviceやcustomer supportなどです。

 

8. ジェットコースター

ジェットコースターは、英語ではroller coasterと言います。なぜ日本ではジェットコースターになったのかというと、その歴史に由来しています。昭和30年に「後楽園ゆうえんち」が開園したときに、ジェット機にちなんでジェットコースターという名前がつけられたroller coasterが人気を博したそうです。その後日本全国にroller coasterが広まったときに、その名称も合わせて広まり、いつの間にか一般名称として使われることになったようです。

 

9. スマート

通常私たちが、「あの人はスマートですね」と言った時の「スマート」は、すらっとした体形のことを指しますよね。しかし英語にはそのような意味はありません。細身であることを英語では、slimと言います。英語のスマート(smart)にはいくつか意味がありますが、「賢い」とか「気が利く」などの別の意味で使います。ここでも使い方にはご注意ください。

 

10. チャック

おしゃべりな子どもに向かって、「お口チャック」と言ったことはありませんか。英語のようにも聞こえる「チャック」ですが、その語源は意外にも、日本語の「巾着(きんちゃく)」の「ちゃく」だそうです。袋や服などの開閉する所につける用具を意味する「チャック」は、英語では、fastenerまたはzipperと言います。ちなみにチャック(chuck)という音を持つ英単語もありますが、「ぽいと投げる」とか、「軽くたたく」とかという全く別の意味の単語です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
どれも私たちが普通に使っている単語だと思いませんか。このようなカタカナ英語は外国人には通じませんので、海外旅行先や仕事、または日本の街中で外国人と会話をする時には使わないように気をつけましょう。また、ここでご紹介したのはほんの一部で、カタカナ英語は他にもまだたくさんあります。間違えて使用して会話に混乱をきたさないように、普段から自分が使っているカタカナの単語を意識して、使い方にちょっとでも疑問に思ったら積極的に辞書を引いて調べてみましょう。ひょっとしたらそれはカタカナ英語なのかもしれません。そしてその由来を調べてみると、意外と面白い発見につながるかもしれません。

 

あなたは大丈夫?間違えて使いやすいカタカナ英語10選

1. マンション
2. イメージダウン
3. フライドポテト(ポテトフライ)
4. レンジ
5. トランプ
6. ナイター
7. アフターサービス
8. ジェットコースター
9. スマート
10. チャック

 


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