ベトナムの葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

ベトナムの葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

(Dennis Jarvis)

突然やってくるお別れの時。人生で必ず遭遇するシーンですが、葬式・葬儀でのマナーを知らなければ、今後の人間関係にも影響しかねます。特に家族や仲間を大切にするベトナムの場合、どのような作法で振る舞えばよいのでしょうか?そこで今回は、ベトナムでの代表的な葬式・葬儀の例をご紹介します。

突然の悲しい知らせにも、辛い気持ちを抑えベトナムのマナーに沿って参列できるようにしましょう。




 

ベトナムの葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

 

1. 故人の宗教を確認する

ベトナム人の8割が日本と同じ大乗仏教ですが、キリスト教徒も日本より多いです。また、イスラム教やベトナム新興宗教のカオダイ教などもあります。特にホーチミンに近い都市(南西部)にカオダイ教徒は多いので、参列前に確認が必要です。ここでは、最も一般的な仏教の場合のお葬式についてご紹介します。

 

2. 葬儀は自宅で

ベトナムでは葬儀は自宅で執り行われますが、不慮の事故で亡くなった場合は家の中に魂が入れないという考えもあり、家の前で行われることもあります。地域にもよりますが、楽隊を読んで賑やかにするところがほとんどです。楽隊の演奏が三日三晩続き、その間、親族や友人はもちろん、通りすがりの人でさえも参列します。基本的には来るもの拒まずで、昼夜問わず食事も振舞います。3日間食事が途絶えないように、ケータリングを呼んだり、近所の人が総出で手伝います。

特に南部では賑やかに送り出すことが好まれるため、一晩中カラオケをしたりおしゃべりをしたりして過ごします。地域によっては葬儀中に笑顔を見せてはいけない所(北部に多い)もあるため、事前に友人などに確認できると良いですね。

 

3. 最も気にするマナーは服装

ベトナムのお葬式において、あまり細かいマナーはありません。しかし、服装には気を使う必要があります。親族は白装束に白いハチマキをしますが、参列者は男女関係なく暗い色の服装が好まれます。喪服まで着る必要はありませんが、普段よりきちんとした服装が良いです。

男性の場合、黒やダークな色のスーツなどで行けば間違いないでしょう。ネクタイは特に黒でなくでもよいですが、あまりに派手なものは避けたほうが無難です。ノーネクタイでも構いません。特に暑い時期や地域によっては、スラックスにシャツだけでよい場合もあります。女性も暗い色のワンピースやシャツにパンツなど、少し綺麗めの服装であれば大丈夫です。

 

4. 香典も用意しましょう

ベトナムにも香典の文化はあります。最近では「香典お断りします。」と記載した紙を玄関に貼ってある場合もありますが、持って行った方が無難です。家の前にテントを張った受付があるので、そこで名前を言って香典を渡します。相場は20万ドン〜30万ドン、近しい関係なら50万ドン程度です。お札の種類に特にタブーはありませんが、赤と金(黄色)はめでたい色なので、5万ドン札(赤)や20万ドン札(黄色)は避け、20万ドンを渡す場合、10万ドン札2枚などにしたほうが良いでしょう。同様に、赤と金の封筒はお年玉に使うので、避けたほうが良いですね。お金の他に、お花や線香、果物を渡しても良いですが、鮮やかな色のお花は避けましょう。

 

5. どんな形式で執り行うの?

まず香典を渡して受付を済ませたら、家の中に入ります。香典を渡すと、受付の人が名前を読み上げることもあります。祭壇の方へ進むと、遺族から線香を1本渡されるので、線香を持ったまま遺影に向かって3礼します。そして線香を立ててから、棺桶の周りを1周します。その後、遺族が遺影の前に立ち、参列の報告をします。一般的には遺族、親族、近所の人、友人の順に行いますが、途中から参加した場合はすぐに行いましょう。順番に名前を呼ばれることもありますので、その場合は名前が呼ばれたら前に進みます。

終わったら食事やお菓子が振る舞われますので、座って楽隊の演奏を聞いたり、故人を偲んでおしゃべりをします。特に席は決まっておらず、帰る時間も自由です。地域によっては、結婚式のように余興が行われたりします。ハメを外しすぎない程度に、一緒に楽しんで送り出しましょう。

 

6. 土葬と火葬

日本の葬儀と最も異なるのが、埋葬方法です。都会のほうでは火葬も増えてきましたが、まだまだ多くが土葬文化です。近年では棺桶ごと埋葬するのが一般的です。自宅でのお通夜が終わると、霊柩車で埋葬に向かいます。霊柩車も日本とは異なり、派手なものが多いです。偽札をバラまきながらお祝いのようにして移動します。2〜3年後に掘り起こし、お骨を正式に埋葬する改葬と呼ばれるものもあります。お墓は家族一緒ではなく、個人個人のお墓に入ります。

 



まとめ

いかがでしたでしょうか。
比較的日本と似ている部分があり、受け入れやすい作法だと思います。外国人として、ご遺族や友人との言葉が通じなかったり、文化の違いもあると思いますが、一番大切なのは故人を偲ぶ気持ちだというのはどこも同じです。特に地域差の激しいベトナムの葬儀ですが、この記事の基本を押さえていれば大きく外れることはないでしょう。

ご遺族は悲しみの中、三日三晩寝ずに準備やおもてなしをしています。ご遺族への感謝や気遣いも大切に、気持ち良く送り出すことができたらいいですね。

 

ベトナムの葬式・葬儀にまつわる6つの豆知識!

1. 故人の宗教を確認する
2. 葬儀は自宅で
3. 最も気にするマナーは服装
4. 香典も用意しましょう
5. どんな形式で執り行うの?
6. 土葬と火葬

 



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