現地イタリアでクリスマスを堪能するための6つのコツ!

カトリック教の国イタリアではクリスマスは一年で最も大切なイベントです。街中はきれいなイルミネーションにライトアップされ、冬の寒さを吹き飛ばすほど活気付きます。クリスマスプレゼントをいち早く選んだりとウインドーを覗き込む人が絶えません。クリスマスが実際やってくると、イタリアは国中が休息に入り厳かに過ごします。家族が一緒になってクリスマス料理を囲みながらキリストの誕生を祝う。今回は、イタリアの本格的なクリスマスをご紹介します!

 

現地イタリアでクリスマスを堪能するための6つのコツ!

 

1. 新年もメリークリスマス!長いイタリアのクリスマスシーズン

イタリアのクリスマスシーズンは10月下旬から、ぼちぼちショップにクリスマス製品が並び始めます。クリスマスツリーや恒例の食品などを見ると、年末が近づいてきたと思うものです。クリスマスにはまだ時間がありますが、プレゼントを考えているとあっという間にクリスマスは来てしまうものです。クリスマスイブの夜はレストランでディナーを楽しみますが、サンタクロースが子供達にお菓子を詰めた長靴をプレゼントするのは約2週間後の1月6のエピファニアの祝日になります。クリスマスがくると、その日のランチは家族一緒になって会食を楽しみます。クリスマスの日と翌日の聖ステファノは祝日となり、クリスマスは翌年の1月6日で続きます。クリスマスツリーやプレゼーペ(キリスト誕生の時代をイメージした人形飾り)もこの日まで飾られるため、イタリアの新年はクリスマスで迎えるといってもよいでしょう。エピファニアはキリストが誕生した時のお祝いとして、3人の魔法師が贈り物を届けたという言い伝えがあり靴下に詰めたたくさんのお菓子を寝ている間に両親からプレゼントされます。

 

2. カトリック教のイタリア人にとってクリスマスとはどんなもの?

イタリアは本場カトリック教が誕生した国ですので、クリスマスは厳かに祝うのが伝統的です。そしてクリスマスは家族が一体となって触れ合いを大切にしながら食事をして過ごします。一年の中でもゆっくりとできる祝日ですので、普段の忙しい日常生活から一息できるのもこの時期でしょう。美味しい料理に舌鼓をしながらクリスマスプレゼントを開け「Buon Natale!」と人々はbaci(キス)を交わします。クリスマスと翌日の聖ステファノの2日間の連休はイタリア人にとって貴重なものなのです。お店もこの2日間は閉まってしまいますので、家の中の整理や趣味などに没頭するよい時間となります。近年イタリアには多くの移民者により多様な宗教が存在しており、それぞれ自国の方式でクリスマスを祝っています。移民者のお店はそれだけに開いているところも多いものです。また若い人ほど教会へミサに行く頻度も少なくなり、個人的に家の中でお祈りをしたりしてすませる人が増えています。

 

3. イタリア人が用意する伝統的なクリスマス料理!ゆっくりと味わいたい食事やデザート

10月下旬からスーパーを始めとするショップではクリスマスの食品やアイテムが少しずつ販売されます。きらびやかなデコレーションで店内やウインドーは飾られ、すっかりクリスマスの陽気な気分に包まれます。一般的にクリスマス料理は24日のクリスマスイブのディナーや25日のランチに用意されます。イタリアの典型的なクリスマス料理は地域ごとに異なりますが、代表的なプリモピアットには雄鶏のスープでいただくCappelletti(カッペレッティ)やPassatelli(パッサテッリ)などがあげられます。またセコンドピアットには豚足のzampone(ザンポーネ)又は豚の腸詰めcotechino(コテキーノ)とlenticchie(レンズ豆)、詰め物をしたターキー、子牛のグリル焼きや仔羊のオーブン焼きなどがポピュラーです。ドルチェ(デザート)にはバターたっぷりのスポンジケーキpandoro(パンドーロ)やドライフルーツ入りのpanettone(パネットーネ)などをメインとして、paste(色とりどりのハンドサイズのケーキ)torrone(ヌガー)、panforte(ドライフルーツとハチミツ入りの丸く平たいケーキ)、baci(バチ)などの一口サイズのプチチョコレート(実にバラエティに富んでいます!)などが一般的です。Pasteはクリスマスの25日にちなんで25個買って食べるのが通常ですが、かなり甘いので食べ過ぎには注意です!またパンドーロやパネットーネはクラシックなタイプ以外にチョコチップ入りやブッシュドノエル、レモンチェッロリキュール入りなど様々な種類があり、あれもこれもと試したくなるものばかりです。もちろんクリスマスを祝うのにテーブルに欠かせないのはスプマンテ(シャンパン)です。家族みんなで乾杯(イタリアではcin cin!《 チンチン!》と言います)しながら楽しいクリスマス料理を堪能して過ごします。

 

4. イタリア人はどのようにクリスマスを過ごすの?

伝統的なイタリア人のクリスマスは、家族と一緒にゆっくりと過ごすのが一般的です。またクリスマス休暇を利用して旅行をしたりする人やレストランで食事を楽しんだり、本来のクリスマス=キリストの誕生を祝うためにミサへ赴く伝統的なイタリアのクリスマスを過ごす人もいます。クリスマスはお店は閉まってしまいますが、レストランではクリスマスのために特別なコースメニューをたくさん用意していますので、大切な人と楽しい思い出を作ることができます。レストランを始めとする飲食店はかきいれどきですので、一年でも忙しい日となります。

 

5. 街では何が行われている?クリスマスの時期に開催されるイベントの特徴

イタリアのクリスマスは当日まではクリスマスショッピングで街じゅうが活気的になり、この時期ばかりは日曜でもお店は開いています。各都市の中心広場にはクリスマスアイテムを売る屋台がぎっしりと並び、大きな本物のもみの木が飾られます。また大小様々なスタイルのプレゼーぺが教会やビーチなどで展示され、キリストが生まれた時代の環境を生き生きと演出しています。そしてクリスマスがやってくると街じゅうから活気がおさまり、人々は厳かなクリスマスを迎えます。まさにサイレントナイトと歌われるように静かなクリスマスを過ごします。

 

6. クリスマスを本場のイタリアで過ごすなら是非訪問したいお勧めのスポット

キリスト教国イタリアでクリスマスバカンスを過ごしたいなら、ローマ教皇のミサやナポリのプレゼーペ市場などがダントツお勧めです。バチカン市国に住んでいるローマ法王はクリスマスのお昼の12時に、聖堂向かって右手の教皇アパートの最上階窓から世界中の信者にミサを行います。その光景は生放送でテレビで見ることができるので、自宅からでもローマ法王と一緒にお祈りができます。イタリアではPapa(パパ)と呼ばるローマ法王は、まさにキリスト教徒の父的存在として愛されています。ナポリのプレゼッペ市場はナポリ中心地のスパッカナポリ地区にあるsan gregorio通りには、クラシックなものから政治家、俳優など話題となっている世界中の有名人を風刺的に表現した様々なプレゼーぺ人形が並びます。観光スポットとして定着しているこの市場を散歩するだけでも楽しめます。もちろんお土産にもピッタリです!各都市では中心広場にシャレータイプのクリスマスの屋台が並んでいますので覗いてみましょう。マフラーや手袋、クリスマスアイテム、ジュエリー、キャンドルなどイタリアのクリスマスが味わえる一角です。

 

まとめ

いかがでしたか?
イタリアのクリスマスはリラックスしながら家族と一緒に過ごすのが一般的です。普段ゆっくりと会って話す時間がない家族でも、この日だけは楽しいクリスマスを過ごすことができます。さらに美味しいクリスマス料理とプレゼントでキリストの誕生を一緒に祝うのが本場イタリアのクリスマスです。

 

現地イタリアでクリスマスを堪能するための6つのコツ!

1. 新年もメリークリスマス!長いイタリアのクリスマスシーズン
2. カトリック教のイタリア人にとってクリスマスとはどんなもの?
3. イタリア人が用意する伝統的なクリスマス料理!ゆっくりと味わいたい食事やデザート
4. イタリア人はどのようにクリスマスを過ごすの?
5. 街では何が行われている?クリスマスの時期に開催されるイベントの特徴
6. クリスマスを本場のイタリアで過ごすなら是非訪問したいお勧めのスポット

 


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