台湾で花粉症は?台湾人の6つのアレルギー事情!

台湾で花粉症は?台湾人の6つのアレルギー事情!

(Let Ideas Compete)

日本の3月~4月は花粉症の季節。花粉症の方にとって、海外旅行先の花粉事情はどうなっているのか気になりますよね。台湾では花粉症は流行っているのでしょうか。また、台湾ではどういうアレルギーが多いのでしょうか。今回は、現地在住の筆者が、そこで今回は、台湾の花粉症事情やアレルギー事情をご紹介します。

 

台湾で花粉症は?台湾人の6つのアレルギー事情!

 

1. 台湾ではスギ花粉による花粉症は存在しません!

台湾では、花粉症は「花粉症(ファーフェンジャン)」と言います。字は日本語の花粉症と全く同じです。台湾には花粉症はありませんが、私の周りの台湾人に聞いたみたところ、花粉症自体は聞いたことがあり、知っている人が多いです。日本語をそのまま使って中国語読みをしていることから、おそらく春先に花粉症に悩まされている日本人が多いことが台湾のテレビでも報じられているため、知られるようになったのだと思います。

それでは、台湾に花粉症はあるのでしょうか?台湾の場合、山林にはヒノキは生えていますが、スギの木はほとんど見かけません。そのため、スギ花粉による花粉症はないといってもよいでしょう。長年スギ花粉症で悩まされていたのに、台湾に来てからは、鼻のグズグズがピタッとなくなったと喜んでいる日本人は多いです。

 

2. 山林にはヒノキやブタクサなどの花粉が存在

ただし、台湾の山林にはヒノキやブタクサがたくさん自生していますので、台湾の山地に行った人などはずっとくしゃみが止まらなかったという人がいました。とくにスギ花粉は目の粘膜に反応しやすいため、目のかゆみや涙が止まらないといった症状が特徴的です。したがって、ヒノキ花粉のアレルギーの人は症状が出る可能性があるので、ヒノキが多い山地への旅は避けた方がいいですね。

 

3. 台湾で深刻なのは花粉症よりもバイクの多さなどからくる空気の汚れ

台湾では、花粉症はとくにないようですが、バイクが多いことなどから、日本と比べると空気が汚れているため、大気汚染による気管支炎の方が警戒されています。さらに、台湾の中南部は工業地帯が多いため、工場から出る煙(微粒子)や排気ガス、モノを燃やした時に排出される有害物質の存在も指摘されています。そのため、晴れているのに煙がかかっているような光景もよく見かけます。

このほか、台湾にはハウスダストやダニが多いことが原因となって、喘息症状や鼻炎症状が出る場合も多いようです。また台湾の風習では、冥銭(お金に見立てた札)を燃やす習慣があるので、喘息などは年中を通じて発生しているといえるでしょう。

 

4. 台湾にも中国大陸のPM2.5や黄砂の影響あり

一方、台湾の春先は、花粉症よりも、春先は中国大陸から飛んでくる黄砂やPM2.5が深刻です。日本の天気予報では春になると花粉情報が流れますが、台湾の天気予報では、画面の端にPM2.5の濃度が流れます。たしかに、地理的にも日本よりも中国大陸に近いので、その影響が大きいのは想像に難くないといえますね。

 

5. 台湾人がマスクするのは花粉対策ではなく空気の悪さを防ぐため

台湾には季節的に流行する花粉症はないので、花粉症対策の市販薬は売っていません。また、とくに花粉症対策はとられていません。

一方、マスクをしている人はおりますが、台湾でマスクをしているのはバイクから出る排気ガス対策のためにマスクをしているのがほとんどです。そのため、たしかに台湾で売っているマスクは、白いマスクではなく黒っぽいやや大きめのマスクです。

また、政府の対策として、PM2.5の濃度が高い日は外出を控えるようにとか、外出の際はN95マスクを着用するようにとか、室内では空気清浄機を使用するようにといった呼びかけがされています。

 

6. アレルギーの食品表示はスーパー等ならOK!

台湾では、市場で販売される気密容器入りの食品および包装済みの食品のうち、エビ、カニ、マンゴー、落花生、牛乳(牛乳から抽出されるラクチトールを除く)、卵およびその製品についてアレルギーの原因となる内容物が含まれる場合、その容器または包装にアレルゲン名をわかりやすいように表示しなければならないことになっています(食品のアレルゲン表示を管理する規則)。

一般のレストランでは、とくに食品アレルギーへの特別な対応は採られていないようですが、子供のアレルギー症体質が年々増加しているともいわれているので、ちょっとしたレストランでも屋台でも、お客さんの要望に応えて調理をしてくれます。したがって、オーダーの際に気を付ければ大丈夫です。もし肉アレルギーの場合は、例えば「肉を入れないでお料理をお願いします」とお願いしてみるとよいと思います(中国語では、「我對肉過敏。請不要包含肉(ウォー・ドゥイ・ロウ・ゴウミン。チン・プーヤオ・バオハン・ロウ。)」他の食材アレルギーであれば、「肉(ロウ)」の部分を言い換えればOKです。牛乳なら「牛奶(ニィウナイ)」です。

なお、台湾では「素食(スーシー)」といわれるベジタリアン対応のレストランを多く見かけます。また、牛乳より豆乳が飲まれており、スーパーやコンビニで売られている豆乳の種類はかなり豊富です。

 

まとめ

いかがでしたか?
台湾にはスギの木がほとんどないので、花粉症の心配はありません。しかし、バイクの多さからくる排気ガスや中国大陸からのPM2.5の影響などにより、空気が日本に比べてよくないので、その対策のためにマスクをしている人は多いです。このように、日本では春先から初夏までは、花粉症対策でマスクを着用する人たちが大勢いますが、台湾では別の理由でマスク着用者が増えているのが実態です。

春先、もし台湾を訪れる予定がある方で心配な方は、大きめのマスク(台湾の人は白いマスクではなく、大きめの色物のマスクをよく着用する)や、漢方薬など常備薬を持って行くと安心です。

 

台湾で花粉症は?台湾人の6つのアレルギー事情!

1. 台湾ではスギ花粉による花粉症は存在しません!
2. 山林にはヒノキやブタクサなどの花粉が存在
3. 台湾で深刻なのは花粉症よりもバイクの多さなどからくる空気の汚れ
4. 台湾にも中国大陸のPM2.5や黄砂の影響あり
5. 台湾人がマスクするのは花粉対策ではなく空気の悪さを防ぐため
6. アレルギーの食品表示はスーパー等ならOK!

 


あなたにおすすめの記事!

タイトルとURLをコピーしました