ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

(Daniel Gillaspia)

ノルウェー人にとって、クリスマスは一年で1番大きなイベントです。そんな一大イベントを現地の人はどう過ごすのか、気になりますよね。11月に入ると、街はクリスマスの雰囲気を出し始め、至る所からJul(ユール:ノルウェー語でクリスマスの意味)の言葉が聞こえます。そこで今回は、現地在住の筆者が、ノルウェーのクリスマス事情をご紹介します。

 

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

 

1. クリスマス化は11月くらいから少しずつ…

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!ユールカレンダー

(Jane Mejdahl)

お店は11月からクリスマスのデコレーションを見かけます。スーパーマーケットでは、クリスマス用のお肉•ソーセージ、牛乳、小麦粉、チョコレート、飴、クッキーなど全てクリスマスのパッケージに変わり、見ているだけでわくわくします。そして、クリスマスプレゼントを買い始めます。嬉しいことに出費のかさむ12月は給料の所得税などの税金が減税されるのです。いつもより多く手取り金が入るので、プレゼントを買うことを後押ししてくれています。

12月1日から、家ではアドベントカレンダーの登場です。ノルウェーでは、julekalender(ユールカレンダー)と言います。子供たちは毎日チョコレートや飴をもらいます。

クリスマスの日に向かって、4回前の日曜日から、毎週日曜日にろうそくに火を灯してクリスマスが来るのを楽しみながら待ちます。今年(2017年)は12月3日の日曜日からでクリスマスのデコレーションのライトアップが解禁です。ろうそくの他には、窓辺に置く星型のランプ、クリスマスツリーは本物を用意します。極夜に入っている地域もあり、もっと早くからライトアップをしている家庭も多くあります。

ノルウェーでのクリスマスと言われる日は、12月24日(クリスマスイヴ)、25日(クリスマス1日目),26日(クリスマス2日目)の3日間で、祝日です。

 

2. 現地の人にとってクリスマスとはどんなものか

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!ユールボード

(Aktiv I Oslo.no)

家族・親戚が集まって、みんなで過ごします。日本で言うお正月みたいな感覚です。クリスマスまでの期間も当日もみんなが楽しく過ごします。

会社勤めの人はまた嬉しい事があります。Julebord(ユールボード)と言って、日本で言う忘年会の様なものが12月に行われます。ドレスアップして、レストランで食事をします。しかも、会社が全額払ってくれるのです。クリスマスボーナスをくれる会社もあります。

 

3. クリスマスのときに食べる食事やデザート

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!ピンネショット

(AnneCN)

地域や家族によって少しメニューは違うそうですが、毎年お決まりのクリスマスディナーを食べるそうです。

ある家庭のクリスマスでの食事をご紹介します。24日のディナーはrisgrøt(リスグロット)、お米を牛乳と砂糖で炊き、シナモンとバターを入れた、クリスマスの定番メニューで、クリスマスの幕開けです。25日、26日は、Ribbe(リッベ)は、6センチメートルほどの豚肉の3枚肉をオーブンで温度調整をしながら3時間ほどじっくり焼き上げた、皮はパリッとお肉はとてもジューシーな、クリスマスに欠かせない料理です。

そして、Pinnekjøtt(ピンネショット)です。塩漬けにして乾燥させた羊肉(この状態でスーパーマーケットで売っています)を、一晩水に漬けて塩抜きをして、白樺の木をつかって蒸し焼きにした伝統料理です。クリスマスの時期でないとこの羊肉は買う事が出来ず、待ちに待ったクリスマス料理です。

デザートは、Riskrem(リスクレム)です。炊いたご飯を牛乳と砂糖でさらに炊き、一度冷やします。そして泡立てたホイップクリームと混ぜます。熱々のブルーベリーソースと砕いたアーモンドを乗せて頂きます。最初はご飯とホイップクリームって、大丈夫なの?と、思いましたが、びっくりするくらい美味しいです。これが唯一いつでも作る事ができるので、筆者はクリスマスじゃなくても、作っています。

家族によっては、魚料理(たらやサーモン)も食べるそうです。

 

4. 現地の人の過ごし方

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!窓

(M.)

子供たちは23日の夜に玄関のドアの近くに、牛乳とクッキーとクリスマスの靴下を置いておくのです。そして翌朝の24日には、靴下にチョコレートや飴が入っています。ノルウェーもサンタクロースは来るのです。サンタクロースからのプレゼントはすぐに開けてもいいし、クリスマスツリーにかけて待ってもいいみたいです。

17時に国営放送のNRKをつけ、Sølvguttene(少年達)の歌声を聴きながら、プレゼントを1人ずつ順番に開けて、開けたらみんなに見せます。この時にサンタクロースからのプレゼントを開けていなかった場合はそれを一番最初に開けます。プレゼントは、子供だけがもらうのではなく、家族・親戚みんなで送りあいます。同時開封はご法度なので、プレゼントを開けるだけで5時間くらいかかる家族もあるそうです。そういう家族はお昼から、プレゼントを開けていくそうです。プレゼントの量で、先に開けるかご飯を食べるかは家族ごとに違うそうです。

25,26日も祝日なので、ひたすらクリスマス料理を食べて、子供たちはもらったプレゼントで遊びます。外食することはなく、家でずっと過ごします。

 

5. クリスマスに開催されるイベントの特徴

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!ユーレメッセ

(Leif Harboe)

11月からjulemesse(ユーレメッセ)と言う、クリスマスマーケットが毎週末、街の中心地や、学校、病院などで行われます。手作り品だけ売ると言ったコンセプトのあるユールメッセもあります。ここでは、ミトンや帽子など手編みのものを多く見かけます。プレゼントを買う人で賑わいます。12月に入るとクリスマスツリーの点灯式のイベントもあります。

 

6. 日本人がクリスマスに現地へ訪れた時のおすすめの過ごし方

クリスマスの12月24-26日は、残念ながらお店(スーパーマーケット、レストラン、一部のホテル)は、ほぼ全部閉まります。飛行機も公共機関(電車、バス)もクリスマスの特別ダイヤになり、便数が減ります。街はオレンジの灯りに包まれて、ほっこりしますが、人はほとんど歩いていません。ですので、クリスマス時期に来るなら、数日ずらして、クリスマス前に来て、ユールメッサなどを楽しむといいと思います。

11月下旬からは、ノルウェーのクリスマス料理をレストランで提供しているので味わう事ができます。クリスマスが終わった後も、日本のようにお正月と切り替える事がないので、クリスマスデコレーションやクリスマスツリーを見かける事ができます。

 

まとめ

いかがでしたか?
ノルウェーのクリスマスは、大人も子供もみんなが楽しみにしています。お互いを思いながらのプレゼント選び、そしてもらった時の喜びは、家族の絆が一段と強くなります。そして、暖炉を囲んで家族一緒に過ごすクリスマスは毎年かけがえのないものです。God Jul!

 

ノルウェーのクリスマスはどんな感じ?6つのおもしろ豆知識!

1. クリスマス化は11月くらいから少しずつ…
2. 現地の人にとってクリスマスとはどんなものか
3. クリスマスのときに食べる食事やデザート
4. 現地の人の過ごし方
5. クリスマスに開催されるイベントの特徴
6. 日本人がクリスマスに現地へ訪れた時のおすすめの過ごし方

 


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