エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!

エジプト旅行の醍醐味といえば、やはり歴史を感じられるピラミッドや博物館、そして遺跡ですよね。そんなエジプトの歴史的建造物にかかせないのはエジプト神話です。古くから信仰されてきたエジプト神話を知っていると、壁画や神像など見る時さらに楽しめます。そこで今回は、エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話の豆知識と、その歴史に関連した観光地をご紹介します。

 

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!

 

1. エジプト神話とは?

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!壁画

エジプトでは現在90%以上がイスラム教ですが、エジプト神話とはこのイスラム教やキリスト教が広まる前にエジプトで信仰されていた宗教や神々を指します。ただし、3000年間もの長い間信じられてきたこのエジプト神話は年代によって話が変わり、人気の神が変動します。また場所によっても各地方独自の信仰があったりと、その都度変化していきました。

そしてエジプト神話には数え切れないほどの様々な神が存在します。人の姿や、動物や怪物のような姿の神もいて変幻自在です。日本の「八百万の神」の考え方にも似ているところがありますね。当時の王様のことをファラオと呼びますが、ファラオは神と自分は同じ、もしくは似ている存在と印象づけるため宗教的な建造物を作り王の権力の確立を狙いました。

 

2. ピラミッド

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!ピラミッド

ピラミッド建設が盛んだった古王国時代に信仰されていたのが太陽神ラーです。太陽は朝日が登って、夜には沈みますが、また翌朝には日が昇ることから太陽神ラーは死と生を繰り返す不死の存在として知られています。エジプト神話での中心となる神です。そしてこの太陽神ラーの子孫がファラオ(王様)だとされていたのです。ファラオが死んだ後、太陽神ラーに会うために天空に登らなければなりません。その儀式を行うのがピラミッドだという説があります。ピラミッド建設の理由は世界の七不思議と言われるだけあって正確な説は出ていませんが、太陽神ラーとの何かしらのつながりを持っているようです。

 

3. 太陽の船とは?

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!太陽の船

(kmf164)

2で紹介した太陽神ラーは夜に死者と共に船に乗って死後の世界へ向かい、昼の船に乗ってこちらの世界へ戻ってくる永遠の存在だとされていました。ファラオは死んだ後も永遠の命を与えられて、この太陽神ラーとともに一緒に船に乗って旅をすると言われています。「太陽の船」に乗ってこちらの世界へ戻ってくると言われているのですが、この「太陽の船」は1954年ピラミッドの南側で発見されました。太陽の船博物館で見ることができます。

 

4. オシリス神とミイラの関係とは?

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!オシリス

(Jean-Pierre Dalbéra)

古代エジプトでは、魂は死んでもまた復活し再生すると信じられていました。エジプト神話では死から復活するのは「神々の王オシリス」です。そしてオシリスの神が復活したようにファラオ(王様)も同じように復活し永遠の命を手に入れると考えられていました。そのため魂が戻ってくる時の体を保存するためミイラを作りました。カイロにあるエジプト考古学博物館ではラムセス2世やハトシェプスト女王のミイラが展示してあるため3000年の時を越えて当時のファラオに会うことができます。

 

5. オシリス神の裁判のパピルスとは?

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!パピルス

(dustinpsmith)

「死者の書」という文書によれば、死者は死後の世界での裁判で自分には罪がないことを宣言するのですが、先ほど紹介したオシリス神が裁判長を務めます。その際に死者の心と真実を表す羽を天秤にかけます。釣り合えばいいのですが、釣り合わなければ怪物アメミトに食べられてしまいます。この場面が描かれたパピルスもエジプト考古学博物館で見ることができます。エジプト考古学博物館では他にも様々な歴史的展示品を見ることができるので足を運んでみて下さい。

 

6. 理想的な母の神とイシス神殿(フィラエ神殿)

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!イシス神殿

(Chris Brown)

5でご紹介した神のオシリスの妻であり、ホルス神の母であるイシス女神を祀っているのがイシス神殿、別名フィラエ神殿といいます。イシス神はエジプト神話の中でもとても有名な女の神様で、強力な呪文を持っているため女魔法使いとも言われました。またイシス神は良妻賢母のようなイメージがあるため当時のファラオ(王)はよく「イシスの息子」と名乗っていました。イシス神殿にはイシス神の子供であるホルス神に乳を飲ませるレリーフ(浮き彫り)が数多く残っています。子供への愛があふれる神殿となっています。ちなみにこのイシス神の子供であるホルス神はエジプト航空のマークにもなっており航空機などで見ることができるのでチェックしてみてください。

 

7. ラムセス2世が残したアブシンベル神殿とホルス神

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!アブシンベル神殿

(Ernest McGray, Jr.)

長いエジプトの中でも絶大な力を持ったファラオ(王様)はラムセス2世と言われており、ヌビアと呼ばれる地に自分の神殿と愛する王妃の小神殿を作りました。アブシンベル神殿と呼ばれ、毎年多くの人が訪れる場所でもあります。柱にはホルス神とその妻のハトホル神がラムセス2世に首飾りを渡したり、ホルス神がラムセス2世の戴冠式をしたりする様子を描いたレリーフが描かれています。この神殿ではファラオが神たちに祝福されている姿を描いて後世に残しています。

 

8. 新しく信仰されてきたアメン神

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!アメン神

(Ben Snooks)

古代エジプトでは太陽神ラーが信仰されていたのですが、都がテーベに変わるとその場所で信仰されていた「アメン」の神も信仰されるようになりました。国家の太陽神はアメン神とラー神の二人の神がいることになったのです。7で紹介したアブシンベル神殿の見どころとして年に二回だけ神々を照らし出す日というのがあります。至聖所と呼ばれる神殿の一番奥には4体の神像が祀られているのですが、2月22日と10月22日に朝日が神殿の中に差し込み、この神々を照らします。右から太陽神ラー、神格化されたラムセス2世、そしてさきほどご紹介した王の守護神アメン・ラーです。ただ、一番奥のプタハ神だけは「闇の神」と呼ばれているため光が当たらないような設計になっており、高度な建築技術があったのだと言うことがわかります。

 

まとめ

いかがでしたか?
長い間信仰されていたエジプト神話は、エジプト旅行で訪れる遺跡のあちらこちらで目にすることができます。その場のガイドで聞くのもいいですが、事前にエジプト神話の知識を知っていれば更にエジプト旅行の楽しみが増えますよね。エジプト神話に登場する神様は、神なのにどこか人間味を感じ、知れば知るほど親近感が湧いてくる不思議な存在です。

ぜひ遺跡を訪れる際には、エジプト神話を知ってよりいっそう楽しんでくださいね!

 

エジプト旅行をもっと楽しくするエジプト神話8つの豆知識!

1. エジプト神話とは?
2. ピラミッド
3. 太陽の船とは?
4. オシリス神とミイラの関係とは?
5. オシリス神の裁判のパピルスとは?
6. 理想的な母の神とイシス神殿(フィラエ神殿)
7. ラムセス2世が残したアブシンベル神殿とホルス神
8. 新しく信仰されてきたアメン神

 


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