インド国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

インド国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

「インドの国旗はどんなデザインですか?」と、聞かれて、パッと描ける方はなかなか少ないですよね。スポーツ観戦が好きな人でも、インドの国旗を目にする機会はあまり多くありません。インドの国旗は、上からオレンジ色(これは実は、サフラン色)・白色・緑色の3色が等間隔で並んでいて、白色の中央に車輪のような丸い絵が描かれているものです。この配色はあまり他の国で例を見ませんし、中央の丸い絵も他の国旗とはまったく異なるものです。

そこで今回は、インドの国旗について、国の歴史や人々の国旗に対する感情など色々な角度から分析していきます。国旗はその国の歴史や文化を語るものです。この記事を通して、インドのことをさらに深く理解してみましょう!それではご覧ください。




 

インド国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

 

1. 国旗制定の歴史

インドの国旗が現在のデザインに制定されたのは、イギリスから独立した1947年のことです。少しインドの歴史を振り返ってみたいと思います。1857年にセポイの反乱を鎮圧されて、翌年から正式にインドはイギリスの植民地になります。それ以前まで、インドがどんな国だったかご存知でしょうか?

もともとは諸地域に小さな王国がたくさんある状態だったインドで、日本でいう戦国時代のような群雄割拠を経て、インドのほぼ全土を統治したのはムガール朝という王国でした。1526年からイギリスに滅ぼされるまでの332年間、ムガール朝は中央アジアからインドまでを支配していました。最盛期にはたくさんの建築物を建立していて、インドの観光名所として有名なタージ・マハールやデリー城もムガール朝のものです。ムガール朝の旗は、獅子と太陽がデザインされたものでした。

ムガール朝が滅亡したあと、1921年にイギリスからの独立を目指したガンディーは、「民族自決」運動の象徴として旗を作ることを提案しました。その当時の旗は、国産品愛用運動の象徴である、インドの伝統的な糸車を描いたデザインでした。けれども、1947年に実際に独立して国旗を制定するにあたり、「特定の共同体を象徴するようなデザインは避けるべき」という意見があり、アショーカ・チャクラを中央に配したデザインに決まりました。

 

2. 国旗の色のそれぞれの意味;サフラン色

インドの国旗の1番上に配置されているのは、オレンジ色です。これはサフラン色であり、ヒンドゥー教を象徴する色でもあります。インド人の大多数、8割がヒンドゥー教徒です。

 

3. 国旗の色のそれぞれの意味;緑色

インドの国旗の1番下に配置されているのは、緑色です。イスラム教を象徴しています。イスラム教徒は、インドの13パーセントを占め、ヒンドゥー教徒の次に数が多いです。1割以上とはいえ、そこまで多数派ではないイスラム教の色がなぜ国旗に入っているのでしょうか?そこにはインド独立の歴史が関わってきます。

1947年にイギリス領インド帝国が解体するまで、現在のインド・パキスタン・バンジュラデシュは1つの国でした。独立に際して、新しい国家の方針を決める段階で、マジョリティのヒンドゥー教徒とマイノリティーのイスラム教徒は対立を深めてしまいます。結果、ヒンドゥーの国とイスラムの国に分離して独立することが決まります。分離するラインが決まって約2ヶ月の間に、移動を強いられた人は1,000万人を超え、大混乱が起きます。約100万人がこの時の移動の混乱と虐殺などで亡くなったとされ、現在でもインドが抱えているヒンドゥーとイスラムの対立の基になっているのです。

対立を繰り返しているけれど、イスラム教徒もインド人として尊重すべき存在であるということを、この緑色は意味しているのではないでしょうか。

 

4. 国旗の色のそれぞれの意味;白色

白色は、サフラン色と緑色に挟まれた中央に配置されています。白色はヒンドゥーとイスラムとの平和の象徴であり、インドの5パーセントを占める他の宗教を象徴する存在です。つまり、対立のない平和なインドを目指すという意味があります。インドの独立の歴史を知っていると、この白色の持つ意味の重さが理解できると思います。

 

5. 国旗に描かれているマークの意味

中央に配されているマークは、アショーカ・チャクラと呼ばれています。これは仏教の法(ダルマ)を意味するものであり、釈迦の教えなどを示すものです。仏教がインド発祥の宗教であることや、他宗教を容認する多民族国家であることを象徴しています。

 

6. 国旗に対するインド人の感情

インド人はとにかくインド国旗が大好きです。インドでは、幼稚園から毎日国旗掲揚と国歌斉唱を行っているところもあります。インテリアとして、インド国旗のオブジェを飾る家庭もあります。特に国旗が活躍するのは、1月26日の共和国記念日と8月15日の独立記念日です。この祝日が近づくと、街ではいたるところに国旗を模した装飾を見かけるようになります。花壇が国旗の配色になっていたり、ショッピングモールの飾りつけにも国旗が用いられたりします。

 



まとめ

いかがでしたか?
インドの国旗には、「インドは平和な多民族国家を目指す」という願いが込められています。インド人が国旗を大切に思う気持ちも、理解できますね。インドの国旗の持つ秘密を知ることで、インドへの興味を深めていただけたらと思います。

 

インド国旗を徹底分析!国旗が持つ6つの秘密とは?

1. 国旗制定の歴史
2. 国旗の色のそれぞれの意味;サフラン色
3. 国旗の色のそれぞれの意味;緑色
4. 国旗の色のそれぞれの意味;白色
5. 国旗に描かれているマークの意味
6. 国旗に対するインド人の感情

 



あなたにおすすめの記事!



この記事をみんなにも知らせよう!