英語では動物の鳴き声を表す時、大きく分けて2種類あります。1つは鳴き声そのものをオノマトペとして表す時と、もう1つは泣く時の動作を表す言葉をそのまま鳴き声として使う時です。ですので、動物によっては全然鳴き声から連想できない単語が使われることも珍しくありません。
今回は、そんな英語の動物の鳴き声を詳しくご紹介します。
英語で動物の鳴き声オノマトペ!おもしろ擬音語20選!
1. 犬:woof / ヴフ、ヴォフ / 日本語 ワンワン
犬は「ワンワン」という可愛らしい響きの日本語と違い、英語では「ヴフ、ヴォフ」と短く低音で、どちらかといえば威嚇しているようなトーンで言います。
他にはbow-wow(バウワウ)、ar rooff(アルッフ)、ruff(ラフ)など、人間の生活を共にすることの多い動物だけに様々なバリエーションがあります。遠吠えする時はhowl(ハウル)といいます。
2. 猫:meow, mew / ミャオ、ミュー / 日本語 ニャーニャー
日本語では「ニャオ」とも言う猫の鳴き声は、英語では「ミャオ」で音もニュアンスもほぼ同じです。ちなみに猫が鳴くことを
「The cat is meowing.」
といって、「meow」は動詞としても使います。
3. 猿:eek eek, scream, chatter / イーク イーク、スクリーム、チャッター / 日本語 ウッキー
猿の鳴き声はその音からの連想で”eek eek”(イーク イーク)といいます。
またその動作から「scream / スクリーム」あるいは「chatter / チャッター」ともいいます。Chatterは「猿が鳴く」という動詞としても使います。
4. 牛:moo / ムー / 日本語 モーモー
これも日本語と非常に似て、どことなくもったりしている音が「牛」らしいですね。「ムーー」と伸ばすように言う時もあれば「ムームー」と言う時もあるのも、日本語と同じです。
5. 豚:oink / オインク / 日本語 ブーブー
これは最初聞くと同じ音から取ったとは思えないほど違いますが、よく聞いてみると、確かに豚は「ブーブー」だけでなく「オインク」に近い音を出す時もあるので、どちらも「有り」という感じでしょうか。
ちなみに「オインクオインク」と続けて言う時もあります。
6. ひつじ:baa / バァァ / 日本語 メーメー
日本語の鳴き声は可愛らしく、英語はやや年季が入っていますが、どちらかといえばひつじが若い時は日本語に近く、大人になるにつれ英語の音に近くなる印象です。
この鳴き声がタイトルに入った「Baa Baa Black Sheep / バァァ バァァ ブラック シープ」という有名な童謡もあります。
なお、英語の曲を使った勉強方法はどんなものがおすすめか、興味ありませんか?以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも合わせて読んでみてください。
7. ヤギ:baa / バァァ / 日本語 メーメー
日本語と同じように、ひつじもヤギも英語でも同じ「バァァ」という鳴き声です。見た目も鳴き声も似ているので、自然に同じような鳴き声の表現になるのは万国共通なのかもしれませんね。
8. 馬:neigh / ネイ / 日本語 ヒヒーン
日本語のきりっとした音と違い、どことなくぼんやりした英語の「ネイ」です。日本語と同様、興奮した時、怖がっている時にいななく声を表す言葉ですが、同じ動物でここまで違うのも不思議ですね。
9. 象:trumpet / トランペット / 日本語 パオーン
象の鳴き声は楽器のトランペットの音に良く似ていることから、英語ではそのまま「トランペット」が象の鳴き声を表す言葉になりました。確かにそう言われてみれば似ていなくもないでしょうか?!
10. 虎:roar / ロアー / 日本語 ガオー
英語では大型動物の鳴き声はこの「ロアー」が使われることが多く、他には熊やネコ科のヒョウ、ジャガーなどもこの鳴き声とされています。そんなところも日本語の「ガオー」と使い方が似ていますね。
他に「growl」という鳴き声もありますが、これは吠えるというよりうなっている状態を示しているので、日本語なら「ウウウー」という感じに近いです。
11. ライオン:roar / ロアー / 日本語 ガオー
虎と同じように大型のネコ科動物であるライオンも鳴き声は「ロアー」です。
ちなみに英語圏で「roar」と聞いて一般的に連想する動物はライオンだといわれており、そこも日本と同じですね。
12. ネズミ:squeak / スクィーク / 日本語 チューチュー
シンプルな日本語と比べてかなり長いネズミの鳴き声「スクィーク」ですが、これで一つが日本語の「チュー」と同じ意味です。
なので、日本語の「チューチュー」は英語では「スクィークスクィーク」となります。
13. カラス:caw, cah / カーカー / 日本語 カァカァ
日本と同様、英語圏でもあまり人間に歓迎されない動物であるカラスは、鳴き声表現もほぼ同じです。
14. フクロウ:hoot, hoo hoo / フート、フーフー / 日本語 ホーホー
フクロウは一般的に「フート」という鳴き声ですが、他に「フーフー」という言い方もあり、こちらは日本語の「ホーホー」の音にかなり近いですね。
15. 蜂:buzz / バズズ / 日本語 ブーン
蜂の音は「バズズ」という風に言います。この「ズ」は音というより、閉じた唇から少し息を吐くような音で、蜂だけでなく昆虫には大体この音が使われています。
16. カエル:ribbit / リビット / 日本語 グワグワ、ゲロゲロ
カエルの鳴き声をよく聞いてみると、種類によっては日本語の「ゲロゲロ」より、英語の「リビット」に近いものがあります。このようにその時にいたカエルの種類が違うと、選ばれる鳴き声も違ってくるのかもしれませんね。
17. ハト:coo / クー / 日本語 クックー、ポッポー
鳴き声からの連想通り、ハトの鳴き声は英語でも「クー」といって日本語と非常に近いです。
18. ひよこ:chirp, peep / チャープ、ピープ / 日本語 ピヨピヨ
ひよこの鳴き声は「チャープ」や「ピープ」で表しますが、「chirp / チャープ」には「甲高い声で話す」とか「楽しそうに喋る」という意味もあります。
確かにずーっと高い声で鳴いているひよこは、まわりと楽しそうに喋っているように見えますね。
19. ニワトリ:cock-a-doodle-do, cluck / コッカドゥードルドゥー、クラック / 日本語 コケコッコー
ニワトリは雄鶏の場合「コッカドゥードルドゥー」、雌鳥の場合は「クラック」というように、性別によって鳴き声が違います。日本でいう「コケコッコー」と「コッコッ」の違いと似ていますね。
20. アヒル:quack / クワック / 日本語 ガーガー
アヒルの鳴き声の「クワック」には、鳴き声の他に「騒々しく無駄なことを喋る」という意味があり、もしかしたら英語圏でもあの声は少しうっとうしいと思われていたのかもしませんね。
まとめ
いかがでしたか?
こうしてみると、意外と動物の鳴き声のイメージから来た言葉は日本語と英語で似ているものが多いですよね。動物の鳴き声は童謡や絵本によく登場し、ネイティブも子供の時に聞いた歌や読み聞かせで覚えています。
もし興味のある方は子供向けの絵本や童謡を調べてみてはいかがでしょうか。日本語と英語の似ているところや全然違うところなど、意外な楽しみ方ができますよ。
英語で動物の鳴き声オノマトペ!おもしろ擬音語20選!
1. 犬:woof / ヴフ、ヴォフ
日本語 ワンワン2. 猫:meow, mew / ミャオ、ミュー
日本語 ニャーニャー3. 猿:eek eek, scream, chatter / イーク イーク、スクリーム、チャッター
日本語 ウッキー4. 牛:moo / ムー
日本語 モーモー5. 豚:oink / オインク
日本語 ブーブー6. ひつじ:baa / バァァ
日本語 メーメー7. ヤギ:baa / バァァ
日本語 メーメー8. 馬:neigh / ネイ
日本語 ヒヒーン9. 象:trumpet / トランペット
日本語 パオーン10. 虎:roar / ロアー
日本語 ガオー11. ライオン:roar / ロアー
日本語 ガオー12. ネズミ:squeak / スクィーク
日本語 チューチュー13. カラス:caw, cah / カー、カー
日本語 カァカァ14. フクロウ:hoot, hoo hoo / フート、フーフー
日本語 ホーホー15. 蜂:buzz / バズズ
日本語 ブーン16. カエル:ribbit / リビット
日本語 グワグワ、ゲロゲロ17. ハト:coo / クー
日本語 クックー、ポッポー18. ひよこ:chirp, peep / チャープ、ピープ
日本語 ピヨピヨ19. ニワトリ:cock-a-doodle-do, cluck / コッカドゥードルドゥー、クラック
日本語 コケコッコー20. アヒル:quack / クワック
日本語 ガーガー