ベネズエラの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!

ベネズエラの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!

ギアナ高地やエンジェルフォールなどの美しい自然と、南国フルーツやリズミカルな音楽、また美女が多い国として有名なベネズエラ。しかし、現在は不安定な政治や経済により「世界で最も治安の悪い国」の1つとしても知られるようになりました。では、実際何がどのように危険なのでしょうか。

そこで今回は、何回もベネズエラ渡航経験のある筆者が、ベネズエラの治安情報と旅行前に知っておくべき注意点を詳しくご紹介します。

 

ベネズエラの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!

 

1. 最も危険な地域はカラカス!

年々治安が悪化しているベネズエラは、現在どの地域も危険だと言えるかもしれません。しかし、その中でも特に犯罪発生率が高いのは、やはり、首都カラカスでしょう。また、コロンビアとの国境地帯も、誘拐事件や、麻薬関連の犯罪が起こっています。これらの地域は、外務省のホームページでも、「不要不急の渡航は止めてください。」と注意を呼び掛けているほどです。強盗に遭った時、ただ脅されるだけでなく、本当に銃で打たれる危険性があることは知っておいてください。

被害遭遇率を下げるため、ベネズエラ滞在中は、できるたけ複数人で行動し、日没後はあまり出歩かないようにしましょう。日中でも人通りの少ない所は避け、歩いている最中も時々後ろを振り向いたりして、誰かに尾行されていないか確かめるのも大切です。

 

2. 交通手段はホテルが手配するタクシーで

バスや地下鉄は、スリや強盗などが多発しているので、極力乗らない方いいでしょう。現地の友人や知り合いと行動するならその人に頼るのがベストですが、移動はタクシーが好ましいです。タクシーは、ホテルの人に手配してもらってください。タクシーはメーターが付いておらず、交渉するのが一般的です。市内の流しタクシーは、明らかにおかしい料金設定や、運転手が安全な人ではない場合もあるので、スペイン語が流暢でない限り、利用を控えた方が良いでしょう。

 

3. 首都中心部の宿は避けるべし

高級ホテルの方が、やはり安全性は高いですが、バックパッカーの人は、各国の旅人と交流できるゲストハウスなどに宿泊されることの方が多いのではないでしょうか。宿を探す時は、料金の安さだけで選ばず、その地域の治安や、建物の設備やサービス内容などをしっかり調べた上で、飛び込みではなく必ず予約をして宿泊するようにしましょう。カラカスの中心部は特に安宿が多いですが、カラカスの中でも最も犯罪率の高い地域ですので、宿泊は避けてください。

また、もし宿泊先が高級ホテルだったとしても、部屋には貴重品を置きっぱなしにしないように。セキュリティーボックスがあればそれを利用しましょう。従業員を装って部屋に入り、物を盗むという犯罪も時々起きているようです。

 

4. ブランド製の服装は避ける

せっかくの旅行でお洒落したくなるかもしれませんが、その気持ちは抑え、なるべく安っぽい服装で出かけることをお勧めします。町を歩くときは、観光客だと思われないようにすること。ブランド品は持ち歩かず、手ぶらでの行動が望ましいです。カメラをぶら下げるのはもちろん危険で、ポケットに入るぐらいの小さい物が好ましいです。腕時計やアクセサリーもつけない方が無難です。

 

5. 警察にも警戒?

おかしな話ですが、ベネズエラでは現職の警察官がお金を取ろうとすることもあり得ます。特にドル紙幣を持った観光客は、何か理由をつけられてお金を没収されたり、賄賂を払わされたりと狙われる対象になりやすいです。制服を着ていたとしても、お金を要求してくるような警察には警戒心を持つこと。安易に信用しないようにしてください。

 

6. 両替の公式レート/闇レート

現在ベネズエラは世界一のインフレ率で、経済状況が不安定であり、国の深刻な問題となっています。そこで、ベネズエラへ渡航予定の方に関係してくるのが、両替のこと。ベネズエラには、「公式レート」と「闇レート」があり、そのレートの差は凄まじく、なんと100倍も違うこともあります。例えば、ATMや銀行で換算される公式レートが「1ドル=10ボリバル」だったとすれば、闇レートでは「1ドル=1000ボリバル」ということがあり得るのです。つまり、どちらのレートで両替するかで、物価が高い・安いが大幅に変わってきます。

このように、ベネズエラの経済事情は大変複雑であり、観光客にもかなり影響することなので、事前に知識を付けておくことは必須でしょう。因みにクレジットカードも公式レートなので、カードで支払っていると大変なことになりますのでご注意ください。

また、現金の所持は財布など1つの所に入れるではなく、必ず分散させるようにしてください。いざという時のために「取られてもいいお金」を用意しておくのも一つの対策法です。

 

7. もし被害に遭ってしまったら

どれだけ細心の注意を払っても、被害に遭う確立を0%にはできません。もし拳銃を突き付けられるような強盗に遭った場合は、むやみに反抗せず、落ち着いて対応してください。命を守りたければ、お金など相手が欲しがるものを出すべきです。以下、緊急連絡先を記載しておきます。

◆カラカス首都区内緊急連絡先:911
「救急車」「消防車」「各種警察」の緊急窓口となっており、ここから該当する部署に連絡が繋がります。

◆在ベネズエラ日本国大使館連絡先
・住所:TO RRE DI GITE L, PISO 9, AV.DON EUGENIO Con Esquina Calle Miranda, LA CA STEL LANA , Mun. Chacao, Edo. Miranda

・TEL:262-3435(代表)/FAX 262-3484

・開館時間:月~金 AM7:00~PM4:30
(窓口 AM8:30~PM0:00, PM1:00~PM4:00)
(開館時間外に事故など緊急事態時は、留守番電話の案内に従うこと)

 

まとめ

いかがでしたか?
このようにベネズエラは治安や経済面で、現在は他国に比べ旅行しづらい国だと言えるでしょう。しかし、あの有名な探検家コロンブスが、「地上の楽園」と呼ぶほど、自然や文化、芸術など、魅力がぎゅっと詰まった素晴らしい所であるということも事実です。実は筆者も、ベネズエラに魅了された人の1人。少しでも早く、治安が改善され、人々が暮らしやすい安全な国になるよう願うばかりです。

渡航にはかなりの覚悟が必要になります。しかし、それでもベネズエラに憧れ、「リスクを負ってでもこの国を訪れたい!」という方は、上記のポイントを踏まえた上で、自己責任で、とにかく安全第一の旅を心がけてください。

 

ベネズエラの治安調査!旅行前に注意すべき7つのポイント!

1. 最も危険な地域はカラカス!
2. 交通手段はホテルが手配するタクシーで
3. 首都中心部の宿は避けるべし
4. ブランド製の服装は避ける
5. 警察にも警戒?
6. 両替の公式レート/闇レート
7. もし被害に遭ってしまったら

 


あなたにおすすめの記事!

タイトルとURLをコピーしました